こんにちは!みなさん、大学院卒の就職事情について詳しくご存知ですか?世間では大学院を出ていると就職に有利とか不利とかいろいろ噂されていますよね。今回はそんな大学院の就活事情について、就職において有利なのか不利なのかいろいろご紹介していきます!
(出典:http://www.nydailynews.com/news/national/college-grads-disillusioned-unemployed-poll-article-1.1331346)
ご存知の方も多いと思いますが、まず大学院と学部は根本的に学習の仕方が異なります。学部の授業ではほとんどが講義形式だと思いますが、大学院ではひとりひとりに教官が付き個人の論文を仕上げていくために研究に没頭します。学部の授業のように受け身の態度では許されず、自ら考え、仮定し、検証し、考察するといった主体的な問題解決プロセスが求められます。また、質の高い研究を行うためには膨大な文献を読み、研究分野の専門知識を深めなければいけません。それにともない不可欠なのが、日本語の文献不足による英語力でもあります。
(出典:http://www.linesgroup.co.uk/element/news/2012-09-04-positivity-in-the-air)
修士なら2年、博士なら3年に及んで取り組んできた研究成果は強みとなります。それは研究を通じて得た問題解決能力、深い専門知識、語学力が挙げられるでしょう。特に理系の院生は企業の研究職を狙う場合に、培ってきた問題解決能力や専門知識などが強みになります。また、大学院卒と学部卒では貰える給料に差があります。厚生労働省の『平成26年賃金構造基本統計調査結果(初任給)』によると、
【大卒初任給】男性202,900円 女性197,200円 男女計200,400円
【大学院修士課程修了初任給】男性227,700円 女性230,700円 男女計228,300円(出典:http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/14/01.html)
大学院卒のほうが学部卒より、初任給が高いとされています。しかし初任給を貰う年齢を考慮に入れると生涯年収はさほど変わらないとも言われています。次に、大学院卒であれば企業選びの幅が広がります。企業によっては募集要項に大学院修士過程卒の者しか採らないと記載しているところもあったりします。学部卒では入れない、大学院卒の特権ですよね。
(出典:http://smartblogs.com/leadership/2010/05/07/how-to-break-bad-news-without-breaking-faith/)
院生にとって就職活動は修士1年目の3月から始まります。実はこれ、相当きついです。なぜなら大学院というところはそもそも専門性を高く掲げ教授達もそのつもりで接してくるので、カリキュラムも厳しくなり多忙な日々が続きます。そこに就職活動などが加わってくるとなかなか時間がとれなくなるのが現実だと思います。次に、企業から専門性を評価されるかどうかの点です。企業によっては、これまでの大学生活で蓄えた専門知識を重視せず、ポテンシャル(コミュニケーション能力や成長意欲、速度)をみて評価するところも存在します。そういったところでは学部生と院生との差はそれほどないと考えられます。
では院卒、学部卒、結局どちらが有利なのでしょうか?私自身思うのは、それぞれにメリットがあるため就職活動において両者に優劣はないのかなと思います。大切なことは、自分が進みたい道にメリットがあるかどうかだと思いませんか?そういう意味でも学部生の頃から、大学院か就職かを両方視野に入れておくべきです。そして最も大事なのは学歴という枠ではなく、個々のポテンシャルであることをお忘れなく!
今回は大学院卒の就職についての記事をお送りしました!いかがでしたか?大学院卒、学部卒と両者のメリットとデメリットが垣間見えましたね。自身のキャリアを考える上でも進学か就職か大切な岐路です。早いうちから考えておくに越したことはない!