就活では様々な経験を積む事になります。
御礼のメールや社会人の方への挨拶や、入退室のマナーなど、学ばなければならないことがたくさんありますよね。
そんな中でも、選考に直結するのが「グループディスカッション」です。
就活で初めて出会ったなんて方も多いのでは?
大学の授業などで経験している方も進め方が上手く分からないという方が多いと思います。
(画像引用元:https://www.flickr.com/)
グループディスカッションのおおまかな流れは以下のよなものです。
1,自己紹介
まず、どんな人が同じグループにいるのかを知らなければ議論はしにくいので、簡単に名前と意気込みをそれぞれが言っていきます。
ここで注意したいのは、だらだらと述べないこと。メインは議論をすることなので、そこに時間を使うため、自己紹介は簡潔にぱぱっと終わらせましょう。
また、それぞれの人の自己紹介は必ずメモにとりましょう。どの人がどんな意見を言ったかが分かれば、5のアイデアを議論する際に役立ちます。名札が配られることが多いですが、もし無かった場合にもこのメモがあることで、名前を言いながら議論できるので、議論全体を把握しやすく、面接官にも好印象です。
2,役割分担と時間配分を決める
ここにもあまり時間は使いたくありません。やりたがる人がいなければ、積極的に手を挙げましょう。ここでは何かの役割を果たしたことよりも、「そのグループの穴を埋める事」が評価されます。
主な役割は、司会、書記、タイムキーパーがいれば十分です。
時間配分としては、1:3:4:2ぐらいの割合で、3~6を分けます。つまり、40分の議論なら、3,前提条件の確認に4分、4,アイデアを出すに12分、5,アイデアを議論するに16分、6,まとめるに8分という割合になります。あくまでこれは目安ですので、多少前後することはあります。臨機応変に対応しましょう。タイムキーパーになった際は、メンバーに「あと何分です」というお知らせをする必要があります。
3,前提条件の確認
これはグループディスカッションをする際にとても重要な項目です。
複数の人が集まって議論する際、話しの流れが色々な方向に向いていきます。
ですが、就活のグループディスカッションではある一つのテーマが決まっているので、それに対する「結論」を出す必要があります。
それぞれのメンバーが一つの目的を意識して意見を出し合うことで、議論のズレを最小限に抑えることに繋がります。
「何について、誰にとって、どういうもの」を目指すのか、グループで必ず確認しましょう。
また、議論がずれて来た場合は軌道修正の一言を投げかけるのも、好印象に繋がります。
4, アイデアを出す
ここではひたすらアイデアを集めます。注意したいのは、否定的な発言をしないこと。ここはまだ議論する場ではありませんので、「私はその意見に対してこう思います」というような発言は控えましょう。むしろ、「〇〇さんのアイデアにこうしたら、もっと良くなると思います」というように、アイデアをさらに膨らませる発言が出来れば高得点です。
ですが、もしそのようなアイデアが浮かばなかった場合は、自分のアイデアを言うだけでも十分です。
一番避けたいのは、発言をせずに時間が終わってしまうこと。
これではアピールどころか、マイナスの印象になってしまいますね。
5, アイデアを議論する
ここから遂に議論に入ります。出したアイデアの中から最も良いものを吟味する段階です。一つのアイデアに対してメリットやデメリットをどんどん出しましょう。誰かの意見にデメリットを出す場合は、必ず論理的に説明し、言葉遣いにも注意が必要です。そのアイデアを良いと思っている人もいる訳ですから、その人達に失礼にならないように指摘することを心がけましょう。
、批判するだけでなく、生産的な意見を出すことを意識しましょう。
6, まとめ
議論したアイデアから、グループの結論とするものを選びます。就活の選考でのグループディスカッションは結論を出すことを求められることがほとんどですので、議論全体が自分の意見とは反対の方向に向かっている場合は、あまり自分の意見に固執しないようにしましょう。
もし、意見が拮抗した場合は、一応の結論を多数決で決め、発表の際にその旨を伝えて、拮抗した別の意見も面接官に伝えるようにしましょう。
7, 発表の準備
が求められた場合には、6, まとめの時間から少しこちらに分けて、誰が何を発表するのかを決めましょう。
(画像引用元:https://www.flickr.com/)
選考過程でよく行われるグループディスカッションですが、そもそも何を見るために行われているのでしょうか?
面接官はグループディスカッションを会社の会議を想定して見ています。
会議に出席しているのに何も言わなければ、出席する意味がありませんよね。
発言をしましょうというのはそういう点で必要とされているからです。
また、建設的な意見を言えるかどうかは思考力が見られています。
他の人の意見を否定してばかりでは、会社をより良い方向に導く結論は出せませんよね。
グループディスカッションには「会議」を意識して取り組みましょう。
1は、「他の人を蹴落として私だけ受かろう」という考えは絶対にNGです。
恊働作業なわけですから、全員が気持ちよく取り組めなければ良い物はできませんよね。
良いものができなければ自ずと自分にも不利益が起こります。
ですので、全員で一緒に受かる事を目指して取り組みましょう。
そして、面接官は似たテーマで何回ものディスカッションを見て来ているわけですから、「よく出るアイデア」というものは分かりきっています。
自分がいるグループ独自の色を探すことを心がけましょう。
そうすれば面接官の印象にも残り易く、通過に大きく近づきます。
最後は協調性のアピールです。先ほども述べたように、会議をシュミレートした場面で、一緒に会社の方向性を考える訳ですから、チームの輪を乱すことは良くありません。
全員が意見を言い易い空気を作るためにも、意見を肯定するリアクションをはっきり示すことが大切です。
さて、ここまでグループディスカッションの流れと、気を付けるべきことについてお話してきました。
初めての方は不安もたくさんあると思います。
上達するには場数を踏むしか方法はありません。
選考以外でも友人と練習をたくさんするようにしましょう。
ディスカッションが終わった後に、全員が「お疲れさまでした」と笑顔で言えるグループを目指して、頑張りましょう。