気づけば3月も中旬。そして遂に就職活動が解禁され、企業研究を進めている方も多いのでは……?
業種、業績、福利厚生などなど、企業研究の基準は様々。では、その基準のひとつに「社食」というのはどうでしょうか?
今回の記事では、先日開催されたソニー株式会社の社食見学ツアーの模様を通して、企業選びの基準としての「社食」を考えます!
営業利益の黒字化に成功し、復活の兆しを見せ始めるソニー株式会社が行った社員食堂のリニューアル。目玉は「自由な発想を促すため」と銘打った、ビュッフェ式の食堂と開放的なリラックスゾーンです。
いざ社員食堂へ。エレベーターを降りるとすぐに、食べ物のいい匂いが鼻に届きます。
社員食堂は自動ドアを抜けた先、ワンフロア全体に広がっています。自動ドアをくぐってすぐには大型ディスプレイ(もちろん自社製品!)が並び、各店舗のその日のメニューが写真付きで映しだされています。
そして目玉のエリアはこのフロアの一番奥。
「ビュフェアイランド&リラックスゾーン」と呼ばれるこのエリアでは、ガラス張りの社屋を活かすため、ブラインドは常時開けられ、開放的な明るい日差しに照らされています。
まず現れるのは「ビュッフェアイランド」。
直径2メートルほどの丸い台が4つ点在しています。
サラダから和洋中、デザートまで、20種類が2セット。合計で40皿が並びます。しかもこの20種類の料理は日替わり。
テーブルの下にはお皿が大きさによって4種類。その他にテイクアウト用の容器も用意されています。
一番人気は「鶏の唐揚げ」だそうで、なんとなく親近感を覚えるのは私だけでしょうか…?ちなみに、その日は甘酢で味付けされていました。
そして今回のリニューアルで特に力を入れた一つが「グローバル対応」だそう。
外国人の社員の方もいらっしゃるということで、ベジタリアン向けの料理が用意されました。料理名の横に緑のシールを貼ることで分かり易くしています。
さてさて、料理もさることながら、学生として気になるのは、やはりお値段。
こちらのビュッフェは、1g=1.2円で販売されています。
と言っても分かりにくいので。
こちらの量で504円。
サラダもお肉も取って、このお値段なら嬉しいですよね。
お皿に重さを量るチップがついており、計量器に乗せるだけで値段がわかります。
ちなみにお会計は社員証に付属のEdyであっという間。
「食べたいものを食べたいだけ」これが午後のインスピレーションの糧になるのかもしれませんね。
そして更に奥に位置するのが、もうひとつの目玉であるリラックスゾーン。
ビュッフェアイランドの写真の奥に見える、茶色いブラインドの向こう側です。
フロアの角に位置するため2面採光で、何と言っても明るい!
「ビュフェアイランド&リラックスゾーン」は、博物館・企業PR施設の展示や商業空間のデザインをはじめ施工・運営までを請け負う株式会社乃村工藝社が担当されたエリアです。
公園をイメージした開放的な空間で社員間のコミュニケーションを促しつつ、人目を気にしなくてもいいようにプライベートの確保も意識されたそう。
カラフルな色遣いが目に楽しいですね。
ソファーは背もたれや肘掛けが高く、座った際に視線を遮るようにデザインされています。
窓際には一人掛け用の席もあり、こちらは各席にコンセントが設置されています。
パソコンワークにコンセントは不可欠ですよね。
床の緑のカーペットは芝生をイメージしているそうです。
そしてこちらは公園の遊具をイメージした席。
ハシゴなんて遊び心がありますよね!
靴を脱いで上がられる外国人の社員も多いのだとか。
このリラックスゾーンはランチタイム以外にも解放されており、ここで仕事をする方も多いそうです。
これなら、わざわざ外のカフェに行かなくても、気分をリフレッシュして、仕事ができますね。
地上12階からの景色を眺めながらのお仕事は、多いに捗ることでしょう。
ここまで、ソニー株式会社さんのリニューアルされた社員食堂を見てきました。
企業研究の入り口としての「社食」、いかがでしたでしょうか?
社食を見て、「こんなオフィスで働きたい」と思える企業を更に調べてみるのもいいかもしれませんね。
co-mediaで編集をしています。 フランス・トゥールーズに留学し、現在は都内の大学に通っています。 よろしくお願いします。