就活の第一関門、エントリーシート。
人気の企業では通過率は約7%という超難関企業もあるようです。
だからこそ、企業に自分を売り込み、「会いたい」と思わせるエントリーシートを作る必要があります。
(画像引用元:https://www.flickr.com/)
言葉は知っていても、具体的にどんなものなのかは曖昧な方も多いのではないでしょうか。
ここでは、よく似ている「履歴書」との違いを見ながら、エントリーシートがどういうものかを見て行きましょう。
(画像引用元:https://www.flickr.com/)
第一関門ですから、もちろん、ここを突破しなければ次の面接には進めません。そして、冒頭で「『会いたい』と思わせるエントリーシート」と言いました。逆に言うと、「会って直接もっと話を聞きたい」とエントリーシートを読む人に思わせなければならないのです。
コツは、面接官が思わずツッコミたくなるような「エサ」を撒くことです。
例えば、
日本人で集まるのではなく現地の人とも交流してきたことも分かりますし、荷物を見た着眼点もユニークですよね。留学をしっかり活かしてきた人だということが分かります。「他にはどんなことを学んで来たのかな」という次の質問にも繋がりますよね。
この様に、突っ込まれるポイントをある程度予測できるエントリーシートを作ることができれば、面接対策もよりしやすくなります。
エントリーシートは面接のためにあるものだということをしっかり認識しましょう。
通過する人は、その後の面接でもっと詳しく教えて欲しいと思わせるエントリーシートが書けていることが多いのです。
<①自己PR>
これは正にどんな人間かに直接アプローチする質問ですね。
「長所を教えてください」「学生時代に力を入れたことは何ですか」などに言い換えられている場合もあります。
この質問に答えるためには、
ここでの注意点は「部長をしていました」という事実のみを書かないことです。これは確かに、部長という責任ある役割を背負うことができるという点を伝えてはいます。しかし、日本に「部長」は数えきれないほどいますので、これだけではアピールにはなりません。自分から手を挙げたのか押し付けられたのかによっても違いますし、部の運営でどんな点に気をつけていたのかという所でオリジナリティを出す必要があります。
<②志望動機>
ここで企業が見たいのは、その企業への熱意はもちろん、自社をきちんと理解しているかです。海外に進出しようとしている企業に国内での存在感を〜というのはアピールになりませんよね。つまり、その企業がこれまでどんな軌跡をたどって来て、今後どんな企業になろうとしているのかを企業分析でしっかりと理解する必要があります。
企業研究の方法としては、
ただ、その企業に入りたいからといって自分がしたいことを曲げるというのは辞めた方がいいでしょう。重要なのは、企業の方向性よりも自分がしたいことです。企業分析をした結果、企業の方向性が、自分がしたいことに合わないと分かったなら、無理にその企業にエントリーする必要はありません。
<③クリエイティビティを求める質問>
例えば、「鶴の恩返しで、おじいさんとおばあさんに姿を見られない方法を考えてください」というようなものです。
こちらは発想力を求めるもので、日頃からの訓練が必要です。自分で考える癖を付けることが重要ですね。
地頭を鍛える方法という記事も参考にしてみてください。
いくつか質問の例を挙げましたが、キーワードは「オリジナリティ」と「なぜ」です。
採用担当者は山のように届くエントリーシートを読むわけですから、その中に埋没しないようにしなければなりません。
「他の人と違う自分」をアピールし、「なぜ」そのような人になったのか、「なぜ」自身をそのように分析するのかを述べることが大切です。
かといって奇をてらう必要はありません。なぜなら、そもそも個人個人の経験と感情は一つとして同じものはないからです。問題はその経験と考えを、いかに表現するかということです。深く深く、自分の中を掘り返して、自分の根本にあるものを自分の言葉で表現することを心がけましょう。
最後に、エントリーシートを書く際に気をつけるべき点をいくつか挙げます。
これらは全て「読み易さ」に繋がります。いくら内容が良くても、字が雑であればその企業への熱意は伝わりにくくなります。小さい字がギュッと詰まっていては読む気にならず、最初の印象が悪くなります。また、ダラダラとまとまりのない話が続くと、そもそも最後まで読んでもらえません。
手書きのエントリーシートの場合は、全てを間違えずに書くことは確かに難しく、骨が折れる作業ですよね。ですが、ああしとけばよかったと思わずに済むように、良くない結果でも納得できるくらいに手を尽くすことが大切です。
スッキリとした構成で、文の繋がりも良く、そして見やすいエントリーシートをつくるようにしましょう。
「読みたくなるエントリーシート」を目指すと良いかもしれませんね。