「自己分析が重要だという話はよく聞くけど、巷で売っている書籍では大量のワークシートを埋めなくてはならず面倒くさい…」そんなあなたに、簡単にできる自己分析のやり方をお伝えします。
そもそも自己分析を行う目的は主に次の2点です。
1.自分の強みや弱みを認知する
2.自分の適性を知る
割合的には1が90%、2はおまけみたいなものという感覚でOKです。自分の長所と短所を、なるべく多角的に観察して述べられるようになればそれで十分です。企業との適性があるかどうかよりも、やりたいかやりたくないかの方が重要なので2.についてはあまり重要視する必要はありません。それよりはちゃっちゃと自己分析を終わらせて業界研究や企業研究に時間を割くことの方がよっぽど効率的です。
とにもかくにも、「1.自分の強みや弱みを認知する」ことが目的であることを忘れないでください。これが達成できれば非常に説得力のある自己PRを書けるようになり、面接での受け答えにも自信をもって臨むことができるようになります。
自己分析のやり方に決まった方法はありません。そのために自分史を書き出したみたりと、膨大な作業をしがちですが、そんなことをせずとも強みと弱みを導きだせるような問いかけさえすれば良いのです。まず、照準を弱みに絞ってこれまでの経験を具体的に書き出してみましょう。
幼少期から大学時代まで、いつの出来事でも構いません。ぱっと思いつかなければ些細なことでも良いのでとにかく書いてみましょう。
5〜10個くらいかけたら、そのうち印象に残っている度合いが高いものから順に何故そうなったのか?と問いかけてみましょう。そこで見えるものがあなたの弱みです。
強みを把握することに関しては、得意だったり楽しいことだったりするものを挙げれば見つかると思うので、弱みを見つけるよりも楽です。得意なものや成功体験が思いつかない場合は、周りの人よりも継続してやっていることはないか?皆が愚痴を言うタイミングで納得できなかったことはないか?など、周りとの差異を洗い出してみることがヒントになるかもしれません。
自己分析自体はこれでOKです。簡単ですよね。
気をつけないといけないのは、強みの反対が弱みになっていないかどうかです。例えば論理的思考が出来る一方で情に欠けるといった感じですね。これでは強みと弱みを洗い出した意味がありませんので、次のように考えてみてはどうでしょうか?
無理やり引っ張り出したような長所ばかり喋る人よりも、短所を認識しつつも克服しようとしている人の方が素直で真面目だなと思われます。ですから、強みをアピールしつつも弱さもきちんと認知している謙虚な姿勢を見せると人事ウケも良くなります。
「あれもこれもできます」と言うと胡散臭いですが、「ここは弱いけど改善しようとしています」と言えば共感を得られやすいです。人事に良い印象を持ってもらえれば良いわけですから、共感してもらうことは非常に重要です。弱みを認識するだけに終わらせず、それをいかに武器に昇華出来るかを考えてみてください。
いかがだったでしょうか?自己分析にはいろいろな方法があって迷うことも多いと思いますが、いつまでも自分を見つめ直していては前に進めません。必要なことを把握したら、どんどんアウトプットする練習をしていきましょう。
慶應義塾大学商学部。圧倒的モラトリアムを満喫するために4年間日吉キャンパスへ通う(通常2年間,3年生から三田キャンパス)。 豊富な大学生活を活かして社会貢献できないか模索中。