テクノロジーの発展により私たちの仕事はどんどん変化しています。
これから消える職業やなくなる仕事もたくさん出てくるでしょう。では具体的にどのような職業が消える職業/なくなる仕事と考えられているのでしょうか?
今回は消える職業/なくなる仕事に関して考察していきます。就活前に是非チェックしてみてください。
上の画像は週刊現代経済の死角2013年7月25日の記事より「2020年になくなる可能性のある仕事」の一覧です。
これを見ていくと日本(延いては世界)の労働環境は以下2点の傾向にあることがわかります。
実際に近年は外国人労働者が働いているのをよく目にするようになりました。
またAIの発展による仕事の代替に関してはこのような記事もあります。
人工知能の発達によって将来「なくなる仕事・なくならない仕事」。
またその他の変化としてCtoCビジネスの発展により従来のような仲介業が今後減少していくとも予想できます。
ディープラーニングの精度が一層高まり求職者と企業のマッチングは全てコンピューター上で行われることが可能となれば、人材エージェントという職業がなくなるかもしれません。(あくまで可能性であり、必ずしも現実になるとは限りません。)
シェアリングエコノミーの台頭により実際に大きな変化の起きている市場もあります。シェアリングエコノミーの代表格であるUberの出現により、サンフランシスコのタクシー会社イエローキャブ社が破産に追い込まれたニュースが先日発表されました。
参照:Uberの出現でサンフランシスコ最大のタクシー会社が破産
タクシー運転手の働き方はテクノロジーの発達により確実に変化してきていると言えます。
下の図は野村総合研究所が601種の職業に関して人工知能やロボット等で代替される可能性に関して試算を行った結果です。
結果を見ると10~20年ごに日本の労働の49%は代替可能であるとの結果になりました。これは比較対象となっている英米と比べても高い結果となっています。(出展:https://www.nri.com/jp/news/2015/151202_1.aspx)
人工知能やロボットによる代替可能性の高い職業を幾つかピックアップしてみます。
一方で代替可能性の高くない職業とは何でしょうか?
こちらもピックアップしてみると下記のようになります。
・コピーライター
・医師
・美容師
・研究者
・ミュージシャン
創造性や協調性が求められる仕事は将来においてもAIやロボットに代替されにくいことがわかります。
なくなる仕事が増えて行く一方で新たに必要となってくる仕事も出てきます。
ILOの発表する「『World of work report』2014年版概要日本語訳」によると、
今後 5 年間で、2億1300万人が新たに労働市場に参入し、開発途上国だけで2億人を占める。このことは、若年失業の問題を提起する。開発途上国の若年失業率はすでに12%を超えており、成人失業率の3倍以上である。地域的に見ると、若年失業が最も高いのは、中東と北アフリカ地域であり、これらの地域では若者3人に1人は仕事が見つからない。特に、若い女性は職探しに苦労しており、失業率は45%近い。
これから私たちの仕事はどうなっていくのでしょうか?
2015年9月17日のWIREDの記事「AIは人間の仕事を奪わず、新たな雇用をつくりだす:アナリストとの対話より」より、グーグルでAIとロボティクスの開発を担当し、現在はカーネギーメロン大学コンピューターサイエンス学科の学長を務めているアンドリュー・ムーアの意見を引用します。
また、ボストンの技術調査会社フォレスターのアナリスト、J.P.ガウンダーはこのように発言しています。
未来ではどのような仕事が必要になると考えられているのでしょうか?
・コミュニティ・オプティマイザー(Localizer)
・ロボット・アドヴァイザー(Robot Counsellor)
・企業文化のエキスパート(Company Culture Ambassodor)
・単純化の専門家(Simplicity Expert)
・輸送アナリスト(Auto-transport Analyst)
・健康ガイド(Healthcare Navigator)
・3Dプリントの構造設計者(Makeshift Structure Engineer)
2015年3月25日のWIREDの記事「人工知能やロボットには奪われない「8つの職業」」より上の8つの職業が新たに生まれると紹介されています。
現在話題になっているテクノロジー(ex.ロボット、ドローン、3Dプリンター)が実用化された際に必要となるロボット・アドヴァイザー、輸送アナリスト、3Dプリントの構造設計者や高度情報化社会により増えて行く複雑性をより「単純化する」単純化の専門家など現代の変化を反映した予測となっています。
そしてこの記事は以下のように締められています。
横断的な能力を身につけるためには単一の専門性を磨くだけではなく、複数の領域に精通している必要が出てきます。単純作業が代替される世の中ではロボットのようにプログラム通りにしか動けない人材にとって生きづらいものになっているのかもしれません。