戦後70年が経った今、私たち若者がやるべきこととは。

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キラキラ光るイルミネーション、いつも以上に華やかな町並み。冬も本番を迎え、ロマンチックな雰囲気が漂う繁華街。クリスマスシーズン真っ只中、私は「負の世界遺産」を訪れた。

戦後71年に突入

2015年も終わりを迎えた今、あなたは2015年をどう振り返るだろうか。2015年は戦後70年を迎えた大きな節目となった年だ。戦争経験者が少なくなっていく一方で、戦争を知らない若者が増えていく。かつて平和大国であった日本も、今ではそうとは言い切れない。これからの未来を担う私たち若者に残された使命とはー。

二つの「世界遺産」

私は先日、ある小さな街を訪れた。「負の世界遺産」を見つめるために。

そこはポーランド南部に位置するクラクフという小さな街。かつては首都として栄え、王が暮らしていたヴァヴェル城も有名で、街自体が世界遺産に登録されているほど、美しい町並みだ。

―“アウシュビッツ”。この言葉を聞いたことのない人は限りなく少ないはずだ、しかし実際にその地に足を踏み入れた経験のある人は少ないのではないだろうか。そう思った私は、この貴重な経験を文字に起こすことを決めた。

実際の地に足を踏み入れることに

英語を主言語として学んでいる私は、今回、アウシュビッツ・ビルケナウ収容所の見学ツアーを英語のガイドさんと共にまわることにした。そのため、一緒にツアーに参加した人はオーストラリアやアメリカ、スロバキアなどなど様々な国籍の方たちだった。

私たちはバスに乗り込むとアウシュビッツに関してのビデオを見ることとなった。ツアーに参加する身として、必要最低限知っておかなければいけない情報が詰まっていた。

バスに揺られること1時間弱で到着した。現在、収容所跡地は博物館として残されており、荷物検査さえクリアすれば誰でも訪れることができる。

アウシュビッツ第一収容所

まず私たちが向かった先はアウシュビッツ第一収容所。そこには写真にある、「働けば、自由になる」と掲げられた門がある。そこをくぐると多くの建物が立ち並び、それぞれの建物内で違うものが展示されている。ここ第一収容所では囚人たちの大量の髪の毛、カバン、靴、服などが山積みになっている写真が展示されている。なかには幼児服もあり、多くの子供が犠牲になったこともわかる。また、「死の壁」と呼ばれる銃殺の場や、絞首刑台も見ることができる。

アウシュビッツビルケナウ収容所

次に向かった場所はアウシュビッツ・ビルケナウ第二収容所だ。そこには長く続く線路が収容所内までひかれており、人々がどのようにやってきたかを想像することができる。運ばれてきた人達は選別され、強制労働を課される者、その場でガス室送りにされる者、人体実験にされる者などと分けられた。ここはとても広大な土地が広がっており、風もよく通るのでとにかく寒い。この寒さの中囚人たちは薄い1枚のストライプのシャツだけを身にまとい、否応なく風が通り抜ける木製の小屋に押し込まれ、生活していた。

他にも第三収容所や小さな収容所は数多くあるが時間の関係で、私が訪れることができたのはここまでだった。しかし、収容された人々はどこに送られたとしても、その過酷な現実のなかで、終わりなく続く有刺鉄線の向こう側に希望を抱くことはできなかっただろう。

ガイドさんが一番伝えたかったこととは

ツアーの最後にガイドさんの言ったことが、帰路のバス内で私の頭の中をいっぱいにした。

「私たちがこの悲惨な歴史を忘れないことはとても大切です。しかし覚えているだけでは不十分です。見て感じたことを多くの人に伝えることが私たちの務めなのです。」

日本は戦後70年を迎え、私たち若者には次の世代に戦争の記憶を伝える義務がある。しかし現在の世の中で戦争や国際政治など、多くの若者からは“重たい”と犬猿される話題にどれだけの若者が興味・関心をもっているだろう。私たちは本当に“知っている”だけで良いのだろうか。現在、世には多くのメディアが溢れ、個人単位で発信をすることは容易になってきている。まずは自分自身が、今置かれている幸せのなかに、なぜ今、命の危機を感じずに生きていられるのか、またそれを持続するためにはどうしたらいいのか、考えてみて欲しい。

本当の”悪”は宗教そのものではない

かつてヒトラー率いるナチス政権が犯した大きな罪は、ユダヤ教という一つの宗教に対するものであった。現在、ISISの起こしたテロをきっかけに世界中のイスラム教に対する問題が各地で起こっている。しかし、ひとつの宗教を”悪”としてみなすのはとても危険なことだ。

もし私たちが何も学ばず、何も知ろうとしなければ、世界では再びこの悲惨な歴史が繰り返されてしまうことも非現実的ではない。外見や宗教、人種など目に見えるものだけで人を判断するのでなく、目には見えない心の部分を見つめてほしい。

私たち学生にできることとはー

一人ひとりの力はとても小さいかもしれない。私ひとりにできることは限りなく少ないかもしれない。しかしその中でも必ずできることがある。

私が望んでいるのは学生のあいだで属に言う「意識高い系」学生が大半を占め、逆に「意識低い系」学生が焦りを感じることだ。手始めとしてできるのは、スマホやPCからいつでも見れるニュースに目を通すことだ。今どこで何が起きていて、またそれはなぜなのか。知った上で自分自身の意見を持つように心がけてほしい。

来年の夏からは選挙権が18歳に引き下げられる。若者にとっては大きなチャンスである。多くを知り、しっかりとした意見をもって選挙に臨もう。

学生が中心となってデモが起こることはいたってまれでない海外に比べ、日本ではどうだろう。言われたことだけ、教えられたことだけで満足するのではなく、自ら学ぶ姿勢をもち、時には自ら発信できる力を備えることが求められている。私たちが多くを知り、行動することで未来は変えられる。私たち若者の手で平和な未来を守りたいと願うのは私だけだろうか。



この記事を書いた学生ライター

山口 紗都美
山口 紗都美
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現役大学2年生で現在ドイツ留学中です。専攻は国際交流・国際協力。趣味は食べること(笑)、特技はサッカーです。よろしくお願いします。

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