アメリカの学生と共同生活?日本最古の学生団体『日米学生会議』の真相に迫る。

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お久しぶりです。村井咲絵です。

今回からいくつか連載で、私が2年間携わった日米学生会議についてご紹介していきたいと思います。

日本最古の学生団体、なんと今年で81年目!

日米学生会議は日本で最も古い学生団体と言われています。

創設は1934年。日米関係の悪化が懸念されていたこの時期、日米相互の信頼回復を目指して「世界の平和は太平洋にあり、太平洋の平和は日米間の平和にある。その一翼を学生も担うべきである。」という理念をかかげ日米学生会議が発足しました。

途中、戦争や資金不足の影響により二度の中断に追い込まれましたが、無事今日まで継続され、この夏で第67回まで開催されています。ですから今年で81年目ですが、会議そのものは67回目というわけです。

発足から81年が経ち、日米関係、はたまた日米以外の国との関係も大きく変わってきましたが、日米学生会議ではそれぞれの時代における重要なテーマを扱っています。日米両国の学生が約一カ月の共同生活を通して両国の代表として、そして個人として相互理解を深めていくことを目的としています。毎年開催地が日本とアメリカで交互に変わります。私は第66回(2014年・アメリカ開催)に参加者として、第67回(2015年・日本開催)に実行委員として参加しました。

世界で活躍する日米学生会議出身の著名人

67回も開催されているだけあって、日米学生会議の出身者には著名な方々が大勢います。代表的な方だと、脳科学者の茂木健一郎さん、元NHK副会長の今井義典さん、日本政策投資銀行社長の橋本徹さん、ヘンリー=キッシンジャー元アメリカ合衆国国務長官、そして宮澤喜一元内閣総理大臣も日米学生会議出身者なのです!


会議に向けてのケアも十分!事前活動

日米学生会議では、参加者は4月に合格通知を受け取った後、日本側参加者のみで行われる「事前活動(4月~7月)」と日米両学生が集う「本会議(8月)」に参加します。

事前活動は月に一度のペースで行われ、5月のゴールデンウィークには春合宿、6月上旬には防衛大学校研修と勉強会、6月下旬には自主研修、そして本会議直前には直前合宿が行われます。自主研修では、第67回は「原子力発電研修」と題して福井県敦賀市へ訪問しました。これらの事前活動を通して、円滑な会議を行うための英語力を養うことは勿論、アメリカ側学生との議論において必要な知識を得るために日米関係における様々な問題を学びます。事前活動ではその他にも、何故日米学生会議に参加したのか、達成したいことは何か、参加者としてまたは個人としてどのような不安を抱えているかなどを全体で話し、より実りある本会議を参加者・実行委員全員で作り上げていきます。

また参加者は上記の事前活動に加えて、後述する分科会活動の準備のためにミーティングを行ったり、自分達でフィールドワークを企画してNPOや企業を訪問したりします。

参加者は全国各地に散らばるため、ミーティングは基本的にGoogleハングアウトで行われます。現代的ですね!しかしフィールドワークのために準備段階で全国各地へ飛び回る学生も少なくありません。

(顔合わせとなった春合宿。OB・OGさんとの交流会にて、これから本会議に向けてのアドバイスを頂いている様子。) 

約1ヶ月の共同生活!英語で議論を重ねる毎日

本会議での活動は、約1ヶ月日本側学生とアメリカ側学生が寝食を共にしながら会議を行う共同生活スタイルです。

本会議の内容は大きく分けて①分科会活動、②サイト活動 の2つの軸で構成されています。

①分科会活動

参加者は全員、「分科会」というものに所属します。毎回7つのテーマが用意され、公式に用意されているものだけで約40時間もの分科会時間があります。本会議の最後には「ファイナルフォーラム」という一般公開のフォーラムを開催し、議論の経過や政策提言などを発表します。ファイナルフォーラム直前には、参加者は用意された分科会時間だけでなく夜な夜な議論に熱中します。毎年分科会のテーマは実行委員が考えますが、第67回の会議では、安全保障・ビジネス・宗教・メディア・教育・環境問題・格差社会の7つのテーマを用意しました。参加者は英語での議論や発表のためのリサーチという幾多の壁にぶつかりながらも、ファイナルフォーラムではその成果をしっかりと発表していました。

(ファイナルフォーラムに向けてラストスパートをかけているビジネス分科会のディスカッション)


②サイト活動

日米学生会議では、約一カ月の本会議期間(実際に日本側とアメリカ側が会って会議をする期間)に、基本的には4か所のエリアを訪問します。それぞれの地域の掲げているテーマに沿って勉強するのがサイト活動です。サイト活動ではその地域を支えている企業を見学したり、その地域ならではの行事に参加したりします。勿論その訪問やイベントに関して、学生同士で議論することも欠かしません。第67回は広島県・島根県・京都府・東京都を舞台で開催しました。広島では平和記念式典への参列や、マツダ・オタフクソースへの訪問、平和について討論するヒロシマフォーラムの開催を、島根では出雲大社正式参拝や魅力的な島根県を考える地域創生フォーラム、ホームステイも行われました。京都では大文字の送り火に関して講演受けたり、京都市内を散策し、東京では外務省訪問、国土交通省や観光庁をはじめとした官公庁・企業をお呼びして日本のインフラについて講演・討論を行ったインフラ未来会議などが行われました。

(広島でのお好み焼き作り体験(上)と島根での石見銀山訪問(下))

最後に

今回は第一弾ということで日米学生会議の基本的な情報を紹介しましたが、第二弾では日米学生会議がどれほど学生の手によって運営をされているのか、約1ヶ月の共同生活を通してどのような学びがあるのか、そして来年2016年夏に開催される第68回について少しご紹介する予定です。次回もお楽しみに!

<日米学生会議>

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この記事を書いた学生ライター

Sae Murai
Sae Murai
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国際基督教大学(ICU)2年に在学中のいわゆる純ジャパ。教育学専攻・心理学副専攻。第67回日米学生会議(JASC)実行委員。日米学生会議や大学寮などをはじめとした「共同生活」について紹介していきます。

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