中国といえば、産業や経済の発展が著しい国で、今では世界の中でも強力な国として認識されています。
しかしその一方でそういった発展によって起こされた環境汚染が大きな問題となっているのもまた事実です。
日本にも影響をおよぼすPM 2.5など、私たちが実際に経験したものもありますが、実際の中国の状況は私たちの想像よりも深刻なものです。
そしてMashable によると、先日2015年で北京での空気汚染の数値が最高値を記録したそうです。
中国の首都・北京の霧はオレンジの「危険」レベルに上げられ、政府はPM 2.5(2.5マイクロメートル以下の大きさの粒子)が1立方メートル当たり274マイクログラムを超えたと日曜に発表しました。
この数値を聞いてもパッとこないかも知れませんが、この数値はWHOが定めるPM 2.5のガイドラインにある数値(1立方メートルあたり25マイクログラム)の約10倍にもあたるのです。
このように考えてみるとどれほど空気が汚染されているかよく分かります。
そして、空気汚染の危険度がオレンジ(危険)になったことで、北京の産業地帯は製造作業を極端に減らす、または一時閉鎖することを余儀なくされ、更には機材などを運ぶトラックの運行も規制されるのだとか。
北京にこのような空気汚染が起こることについて、もちろん産業の発展もありますが風がない事も大きく影響しているのだそうです。
そして政府や他の機関はこのままいくとPM2.5のレベルが480(超危険レベル)に到達するおそれがあると報告しています。
何年もの間、北京は空気汚染に悩まされてきました。その原因の一つに車やバスから排出されるガスの量がとてつもなく多い事、そして産業のために燃やされる炭鉱が多い事が挙げられます。
中国が消費する炭鉱の量は世界全体の量の約半分、そして二酸化炭素の排出量はアメリカの2倍にものぼるのだそうです。
中国の環境大臣はこういった数値や状況を受けて、空気汚染レベル「危険」から脱却するにはこの先30-50%ほども汚染を削減しなければいけないことを発表しました。
そして、これを口だけで終わらせないために、環境(主にガスの排出)に関するプランを2017年に正式に発表することを公表しました。
これによって企業が使っている二酸化炭素排出の量などが記録されるようになります。これはそれぞれの企業から汚染を緩和していくことを促進させていく狙いがあると考えられます。
WHOが定める基準値を10倍~20倍も超えている中国の大気汚染。世界経済の発展に大きく貢献していることは確かですが、私たちが住む地球の汚染を進行させているとも言えます。
中国は特に経済や産業の面で世界にはなくてはならない存在になりました。このような問題がある中で、中国が向かうべき方向性はどこなのでしょうか。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!