頼れるリーダー、強いリーダーという言葉を聞くと、自然と「自信があり、自分の強みや弱みを分かっていて、周りにどう思われているかなどがよく分かっている人」などを想像しますよね。
しかし、BUSINESS INSIDERによると、新しい研究で「自分の力量を少なく見積もっている人」の方が、周りに評価されるリーダーであり、より影響力があるリーダーであることが分かったそうです。
リーダーシップ育成のコンサルタント企業であるZenger/Folkmanがこれについて研究をし、ハーバードビジネスレビューで発表しました。
Zenger/folkmanは研究の為に6万9千人もの役員を75万人もの社員に評価してもらったのだそうです。依頼した企業はなんと数百を超えたのだとか。
そして、彼らの研究により、ほとんどの場合は役員自身が思っている事と、周りの社員が彼らに抱いている思いは違うことが分かりました。
周りにいる社員の評価より自分の力を多く見積もっているリーダーは、影響力も小さいと評価されたそうで、反対に周りの評価よりも自分の評価を少なく見積もったリーダーの方が影響力が大きいという結果が出たのです。
更に、自分の評価を少なく見積もったリーダーの方が、より社員に「ついていきたい」と思われていることが分かりました。
しかし、なぜ自分を過小評価するリーダーの方が影響力が大きいのか、詳しい理由は分かっていないそうです。
しかし、Zenger/FolkmanのCEOの二人は、
「これは恥を受け入れること、高い目標設定、そして継続的に“よりよくなりたい”と上を目指すということが合わさって、こういった結果を生んだのではないでしょうか。」
と語りました。
そして、これを裏付けるように他の研究でも似たような結果が報告されています。
恥じらいを受け入れること、というのは良いリーダーを作るための大切な4つの要素のうちの1つなのだそうです。
リーダーが自ら恥じらいを受け入れ、失敗や批判から学び、他人の協力を得ること、そして感謝するという態度を見せることで、周りにいる社員からの信頼を得ることが出来るのだとか。
中国の役員に着目した他の研究では、謙虚なリーダーがより社員を良い方向に育てることが分かったのだそうです。
仕事の意味をしっかり理解しそれをしっかり伝え、物事を決めるときは周りも巻き込むこと、などが望まれるべき謙虚なリーダーの振る舞いなのです。
しかしもちろん、自分を過小評価したり謙虚すぎるリーダーの弱点にも注目しなければなりません。
例えば自分を過小評価することによって挑戦することに躊躇したり、難しそうな事に挑戦しなかったりすることが挙げられます。
こういったジレンマを解消する一つの方法として、常にそういった役員にフィードバックを与えることが大切なのだとZenger/Folkmanの二人は言います。
パフォーマンスは良いのに自分を過小評価しているならば、周りが彼らに「彼ら自身がどれだけ素晴らしいか」を伝えてあげるべきなのだそうです。
自身に満ち溢れ、強い、というイメージがあった「良いリーダー」。力や地位におぼれず、常に挑戦する気持ちを持って毎日を過ごすことが大切だと感じます。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!