今回は、アメリカ留学を経験した筆者が、帰国後に感じた留学前後での変化をご紹介します!
留学生活の中で“外国人”として暮らす心細さを経験した人なら、街で見かけた外国人観光客にどうもお世話を焼きたくなってしまいます。駅のマップを見ながらガイドブックと見比べて首をひねっている外国人がいれば、知らず知らずのうちに足をとめて「Where do you wanna go?」と話しかけるのが日課になります。
筆者は「英語力つけるぞ!」と意気込んで渡米しましたが、実際に渡米してみると英語が話せることなんてもちろん当たり前であることに気づかされます。「君はいくつの言語を話すの?」そんな会話が普通に行われ、特に他国からの留学生は3言語、4言語、普通に話しているという事実に大きな衝撃を覚えました。「英語も完璧じゃないのに第2外国語なんて・・・」そう思って第二外国語をないがしろにしていた自分がちっぽけに感じ、「そんなこと言ってる場合か!」と、アメリカに留学中にフランス語の勉強も始めました。
海外での生活はハプニングがつきもの!携帯を取られたあげくニューヨークの警察所をたらい回しにされたり、知らない土地で道に迷って帰れなくなったり、たくさんのハプニングに見舞われてきたため、帰国後少々のことではめったに動じなくなります。筆者は帰国後インターンシップの初日に遅刻していくという通常ならありえない大失態を犯しましたが、「そういうこともあるよね(´∀`)!」とほとんど動じることなく前向きに取り組み、無事に次の選考にも進むことができました。
交換留学というのは圧倒的な勉強量を強いられます。毎日10~14時間勉強して帰ってくると、知識と知識がつながり合って日本の大学の授業がもっと深くわかるようになり、急に面白くなります。留学に行く前の私は、授業中は常に睡魔と戦っているタイプだったのですが、帰ってきてから半年、まだ授業では一度しか寝ていません。(一度は寝ました、すいません。)
よく考えれば、政治について多くを勉強したこともない段階で、その分野で最先端の研究をしている教授陣の話が理解できるわけなく、授業が面白くないのはたいてい自分のレベルがそこに達していないからだったのだと気づかされました。
留学中に困るのが、就活の情報がなかなか入ってこない、入ってきたとしても説明会や面接には何にも参加できないということ。同級生は目の色変えて就活に勤しんでいるというのに、留学生は面接の対策などが遅れているだけでなく、就活モードの空間にいなかったこともあってわりとのほほんとしており、気持ち的にも置いていかれている部分があります。帰ってきた瞬間に、留学生を対象としたキャリアフォーラムに行ってみましたが、対象が留学経験者だけであったこともあり、他の参加者も「え、今日ってレジュメいるの?」というような圧倒的なガラパゴス感でした。
英語でのプレゼン、英語でのディスカッション、英語での手続き、英語での面接・・・。第二言語での生活で一番ストレスが溜まるのは、伝えたいアイディアがあるのに伝えられるツールがないこと。日本に帰ると、「就活の面接って日本語でいいんだ!(´∀`)」ということに気づき、とりあえず自分の言いたいことは最低限言語にできるため、なんだかすべてがイージーモードに感じます。本当です。
いかがでしたでしょうか?
留学経験者の方に共感していただけたなら幸いです。まだ留学をされていない方はぜひ渡航前の参考にしてみてくださいね。
イギリスのダラム大学で平和構築の修士課程修了後、パレスチナで活動するNGOでインターンをしています。”フツーな私が国連職員になるために。ギャップイヤー編”連載中。 [email protected]<⁄a>