インターンシップでの活躍で入社決定。内定者ながら海外子会社立ち上げに参画する覚悟。

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外山さん8

ーー外山さんの簡単な自己紹介からお願いします。

早稲田大学4年の外山です。大学2年生の時に人材紹介・Webメディア運営を専門とするフリーランスの元で1年間のインターンを経験しました。2014年8月、ナイルのサマーインターンシップに参加し、2016年度新卒として内定しました。3日間開催の個人ワークスタイルのインターンシップで、最終日に役員や社員の方々に向けたプレゼンテーションをしました。評価いただいたことはもちろんですが、レベルの高いフィードバックを受けることができ、とても良い経験になりました。

決め手となったのは、最終面接で「Appliv(アプリヴ) 」というサービスの海外展開予定を伺ったとき。現地立ち上げメンバーとしてやってみたいと思いました。ナイルで内定をいただいたあとは、インド(バンガロール)にて半年間のプログラミング留学をしながら、日系ベンチャーキャピタルのアソシエイトとして活動しました。Applivのインド展開も見据えて市場調査などもしていました。帰国後、ナイルでの約3カ月間の事業研修を経て、2015年7月、取締役の高階とともにフィリピンに渡りました。現在、セブ州にて子会社の立ち上げと、同年9月にリリースした米国版Applivの運用を行なっています。

人生が動くきっかけとなったインドでの日々

外山さん1ーー元々スタートアップに興味があったのですか?

そういうわけではないのですが、大学受験で浪人したこともあり、何かしら目標を持って大学時代を過ごしたいなとは考えてきました。また、漠然とですが起業することに興味がありました。そのなかで、起業して何かやりたいことが特に自分の中でなかったので、とりあえず経験を積めばおもしろいものが見つかるかなと思いまして。そういうなかでだんだんステップアップしていった感じです。

ーーそもそもインドに行くことを決めたのはどういう理由ですか。

ナイルでインターンをする前からインドに行くことは決めていました。というのも、国内ではすでにさまざまな仕事を経験することができていて、少しずつ新鮮味を感じる機会が少なくなってきていました。何をやってもあまり違いはないのかもしれないと感じてしまって、そのまま社会人になる自分の姿がイメージできなかった。それに加えて、ソーシャルビジネスの分野で尊敬している方が先に渡印していたということもあります。インドに行けば人生が変えられるのではないか、得るものがあるのではないかと。当時プログラミングにも興味がありましたし、英語力も伸ばしたかったのでインドに行きました。

ーービジネスに興味があってインドに行く学生って珍しいですよね。

何か人生が変わりそうな予感がしました。よくインドのことを「カオス」と表現することがありますが、それに自分自身で触れてみたかった。実際に行ってみると本当にカオスだったのですが、どういう状況かというと、人々の成長に街が追いついてない。インドは、街の成長よりも人が持つエネルギーや若さの勢いで伸びています。私も自分自信の成長を通して、これまでを顧みるきっかけにもなりましたし、エネルギーをもらいました。

ーーインドの現地の生活はどういった感じだったのでしょうか?

インドのシリコンバレーと呼ばれているバンガロールで生活をしていました。スタートアップはすごく多かったですね。街には超高級ホテルがある一方で、とても汚い街並みもあります。私はインド人と寮のような宿泊施設に入っていたのですが、そこでは現地の方々と同じように体を桶で洗って、よく味のわからないスープカレーを食べて。観光客向けの食べ物ではありませんから、とても美味しいとは言えないものでした。中流階級も多く、経済力はボトムも上がっていますし、トップも上がっています。国として経済成長しているとはこういうことなんだなと実感しました。共同生活していたメンバーには、外資系の銀行勤務で年収が日本人と変わらないような方もいました。というのも、住宅の空き物件が足りないので、仕方なく寮で暮らしていたんです。

ーーインドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールの現状はどうでしたか?

とても活気がありました。日本とはまったく違う雰囲気で、どんどん自分でビジネスをやってやろうという勢いを感じました。興味深いのは、インド人は英語を使っているので、最初からインド国内ではなくて世界を目指すということです。インド国内でビジネスを完結させようとするとマネタイズできないので、すぐ国外へ出て行こうとする。早い段階からグローバルを見据えています。アメリカと取引するのは当たり前、東南アジアのシンガポールに本社を構えるのは当たり前、といった状況です。成長スピードが早いし、伸びている企業の大半がまだ設立2、3年目なんてケースはいくらでもあります。同時に、そういったスタートアップに対してどんどん投資をしている方々もとても多いです。

ーーやはりインドに行く日本人は少ないですか?

ほとんどいないんじゃないかなと思います。インドに実際に行ってみて初めて、日本に流れているインドの情報がいかに稚拙で、古いものなのかが分かりました。まったく追い付いていないです。インドの現状は日本で知られているものとは違いますし、これが世界基準の成長なんだという衝撃を感じさせられました。例えば、スタートアップがたくさんあったり、中流階級が増えていることもそうです。特に若い年齢層の方々が非常に努力をしていて、インドだとプログラマー人口が100万人を超えているので、エンジニア不足どころか過剰なぐらいなのです。

ーーなぜインドはプログラマーが多いんですか?

お金を稼ぐのに一番合理的で手っ取り早いからではないでしょうか。ITは実力次第で評価がされ、キャリアアップがしやすい。インドで外資系企業にヘッドハントされてアメリカのシリコンバレーに行くことだってめずらしい話ではありません。インドでは一番早いキャリアステップのひとつなのではないかと思います。

 

サマーインターンの成果で内定へ

外山さん6ーーどういった基準でナイルのサマーインターンシップを選ばれたのですか?

グループではなく個人ワークのプログラムだった点と、海外展開する予定があった点に魅力に感じたからです。ひとまず選考を受けてみて、どこまで自分の能力が通用するのか試してみたいという好奇心も大きかった。インターンシップの選考段階から、一人ひとりにフォーカスしてしっかり見てくれているなと感じました。

ーー実際にインターンに参加されてみて何を感じましたか?

課題で求められることがとても実践的で、私がそれまでに他社のさまざまなタイプのインターンシップに参加してきた経験を生かすことができたように感じました。課題を課題としてではなく、実践的な思考と目線で取り組まないと良い評価をもらうのは難しいと思います。また、課題は社員と同じ空間で行うため、インターンをしながらナイルで働くイメージも確認できたのは良かったですね。隠したり繕ったりしない姿勢が潔いなと。

ーー他のインターンシップと比べてナイルさんの特徴的なところと言いますか、印象に残っている点はありますか?

しっかり学生と向き合って、能力を引き出しながら評価する姿勢が魅力です。三日間におよぶ個人ワークスタイルのインターンシップを企画・開催するだけでなく、社長・役員やエース社員のみなさんが一人ひとりの学生をサポートしていたことが印象に残っています。そういった熱意と誠実さを持ち合わせた企業は他にはないんじゃないかなと。

ーー今は内定者として働かれていると思うのですが、実際の仕事でも経営陣とコミュニケーションを図る機会は多いのですか?

経営陣がほとんどです。インド滞在時に市場調査などの業務を行なっており、社長、取締役と私の3人でSkype定例ミーティングを毎週開催していました。正直、最初の頃は緊張やプレッシャーを感じることもありましたが、調査内容をしっかり報告し自分なりの考えを述べるなど、やりとりを重ねるうちに自然と慣れていきました。インドから帰国後、国内での事業研修での上長も引き続き取締役で、7月から一緒にフィリピンに渡り、二人で立ち上げに取り組んでいます。

ーー内定者という立場にも関わらず責任のある仕事を任されているんですね。

そうですね。ナイルでは、内定者だからといって特別扱いされることはありません。やりたいことを上司に率直に伝えると、それに対して挑戦する機会を与えてもらえる、そういったフェアでフラットな風土があります。私の場合、最終面接の段階で社長の高橋から海外子会社立ち上げの構想とそのメンバー入りのお話しを直接いただきました。学生であっても、ひとりのビジネスパーソンとして能力を評価してもらえたのはとても嬉しかったですし、その期待に絶対に応えたいと強く思いました。

ーーナイルさんの実際の業務や事業内容はどういったものがあるのでしょうか?

インターネットメディア事業とWebコンサルティング事業の二つがあります。私が所属しているのは、インターネットメディア事業部で、「Appliv(アプリヴ)」というユーザー参加型のスマホアプリ情報サービスを運営しています。もう一方のWebコンサルティング事業部では、SEOを強みにコンテンツマーケティングやWeb解析など、企業のWebマーケティング全般の支援をしています。

世界中の人が使う日本発のサービスを

外山さん7ーー現在の外山さん自身の事業と業務内容はどのようなものなのでしょうか?

子会社の立ち上げ業務全般です。大きく分けると、コーポレートとApplivのオペレーション、二つの業務があります。オペレーション業務では、現地スタッフの採用面接や社内教育も行っています。英語を使ったコミュニケーションが基本になるので、これまでの海外経験が生かせているなという実感があります。

ーー今フィリピンと日本とどれくらいの頻度で往復されているんですか?

2か月に1回のペースで帰国しています。目的は大学の授業や手続きなどで、滞在期間は1週間から10日くらいです。セブ島は、東南アジアのなかでも日本から地理的に近く、時差も1時間ほど。往復するのは案外楽だなと感じています。

ーー起業という選択肢もあったと思うのですが、その中でナイルさんへの就職に決めた理由は何だったのですか?

25歳くらいまでには年収1,000万円くらいは稼いでいたいと就職活動を始める前から決めていて、そのステップのためにフリーランスの方の下で働き始めました。しかし、働く経験を重ねるにつれて、仕事で得られる価値はお金だけではないということに気がつきまして。自分自身の将来像とキャリアを改めて見据えたときに、単に起業するだけでは何か足りないなと思いました。エネルギーも足りないですし、資金力と、人からどれくらい信頼してもらえるかという実績なんですよね。この実績が重要で何をやってお金を稼いだかが大事だと思います。そのために、やるべきことがわかったのがインドへ行ったときでした。世界で戦ってくために大切なこと、日本人としての将来像が見えてきました。日本発で世界に通用するサービスはまだ少ないのではないかと感じています。日本発のサービスが世界では通用しにくい状況です。そうしたなかで、ひとりの日本人として誇りを持って、海外に価値を出していけるような人物になりたいと考えています。

ーーそこでApplivが世界に広がっていく可能性があるということですね。

可能性がありますし、そこで自分がやれるチャンスがあったということです。何より私がやりたいことと完全にマッチしたのが大きかったです。Applivは世界で通用するサービスを目指していますし、色んな言語にチャレンジしていきたいですし、世界何十拠点を出していって、その中で自分がそれを遂行したという実績を作れば完全なる理想の自分です。そうなるとロールモデルになって、他の人たちの希望や理想になります。今は前例がないだけなんです。

ーーちなみにナイルさんとしてはどのようなスケジュールで世界的なサービスにしていくのでしょうか?

9月に米国版のApplivをリリースしました。2015年内には、英語圏8カ国向けに展開予定です。英語圏以外の視察の準備を始めていますし、これからそこは自分が先頭に立って市場調査もしますし、法人設立もそうですし、言語も勉強してどんどん外に出ていきます。

常識にとらわれている人が多い

外山さん2ーー最後に、後輩の学生に向けてキャリアに関してアドバイスがあればぜひいただきたいと思います。

やりきる覚悟でしょうか。何か課題に直面したとき、学生はいつでも逃げることができてしまいます。もし、本当に上を目指したいのであれば、すべてに対して全力でやり切るしかないと思います。私は今、大学生ながら海外で1年近く滞在していますが、大学を休学することはしていません。つまり、学業とインターンを両立して全力でやりきろうと思えばいくらでもやりきれるということなんです。いくらでも工夫できますし、考えれば何かしら方法はあります。ただそれをやろうとしないだけ、というケースはあります。そこでめんどくさがらずに、どれだけ立ち向かってやりたいことをやりきれるかというのがとても大切だと思います。誰しもができるとは思わないですし、誰しもがこういう風にする必要はないとは思いますが、一度決めたことを簡単に覆さない力は重要です。壁があったらしっかり向き合うし、そこで問題をクリアしていく覚悟を決める、というのがポイントです。

あとは外に目を向けることを大事にしてほしいと思います。日本では、常識にとらわれて生きている人が多いのではないでしょうか。何が自分にとっての常識で、非常識なのか。インドに行ったときもそうでしたが、自分の持っているものが次の日には当たり前ではなくなる、というような変化に対する適応力みたいなものは、もっと多くの方々に持っていただけたら可能性はもっともっと広がると思います。

この記事を書いた学生ライター

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