ホームレスの女性が香港にあるマクドナルドで死亡しているのが発見されてから、「マクドナルド難民」と呼ばれる人々が話題になっています。(出典:http://mashable.com/)
Mashableによると、その女性は50歳から60歳ぐらいだそうで、とある土曜日の朝、マクドナルドで亡くなっているのが発見されたそうです。
驚くのは、女性が亡くなっているのが発見されたのは、なんと女性がマクドナルドに入店してから約24時間後のことだったのです。
この事件から、ホームレスの人がマクドナルドで生活する「マクドナルド難民」という言葉が話題にのぼっています。
マクドナルド難民とは実際どういったものなのでしょうか。
香港の一件では、この女性はグレーの長袖ジャケットにスリッパという恰好で、マクドナルドにあるテーブルに突っ伏せるような格好で居たのだそうです。
発見されるまでの24時間の間、もちろん何人もの人がそのそばを通りがかり、中には隣に座った人も何人かいました。入店したのは24時間前、そして突っ伏していた時間はなんと7時間と報告されるなか、誰も7時間の間異変に気付かなかったのです。
そして彼女が突っ伏して7時間後やっと、周りの人が何かがおかしいと気づいたのだとか。
この背景には「香港のマクドナルド店員は人々をマクドナルド店舗から追い出すことができない」という状況があります。店員が客を追い出せないということを上手く使って、ホームレスの人々が続々と24時間営業をしている場所に長時間居座ったり、住むような状況になってしまったのです。
2013年の香港の公式な報告書によると、香港に住む700万人のうちの20%が最低生活線(貧困線)以下で生活をしているのだそうです。
そしてこういったマクドナルド難民は香港だけでなく、アジア全体でもたくさん報告されています。2010年には上海のマクドナルド店員が店にいるホームレスの男性に殺害されるという事件もありました。
中国版ツイッターと呼ばれるWeiboでは、何年間も同じマクドナルドに毎日来続けるお婆さんの写真を載せているユーザーもおり、「政府が彼女のような人に対して何かするべきだ」とコメントをしています。
香港では、異常に高い部屋の賃料などがこういったマクドナルド難民を作り出しているのだ、という声も多々上がっているそうです。
こういった難民を無くすための働きをしているマクドナルドや一般人もいれば、マクドナルドに来るホームレスの人に居場所とコーヒーなどを提供します、という張り紙を出すマクドナルドも出てきました。
特にアジアで広がってきているマクドナルド難民現象。みなさんはどう考えますか。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!