「全ての女性が表紙になれる。」表紙を鏡にしたオーストラリアのELLE誌が話題に。

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雑誌の表紙と言われると何を思い浮かべますか?綺麗な人、「時の人」、かわいいモデル、などが思い浮かぶと思います。

そんな中、Mashableによると、オーストラリアで発売されたELLE誌の10月号は、「全ての女性が表紙を飾れる」というアイデアをコンセプトに、表紙を鏡素材にして発売しました。エルオーストラリア2(出典:http://mashable.com/)

その鏡の様な素材で作られた表紙の下の方には「表紙になれ」というハッシュタグがついており、どんな人でも表紙を飾れるんだ、というメッセージが込められています。

同号には47人の様々な女性についての特集も組まれており、その中には2013年オーストラリアン・オブ・ザ・イヤーのイタ・バットローズ、政治家のジュリー・ビショップを始め、ダウン症を患っていながらもモデルの活動をしているマデリン・スチュアートも特集されています。

ELLE誌は「私達は皆それぞれ違うし、それぞれが複雑にできています。キャリアウーマン、ワーキングマザー、主婦、フェミニスト、など様々な名前を使ってカテゴリー分けされていますが、そのせいで私達がそれぞれ持つものやその違いが無視されています。」と語り、それぞれが持つものを大事にすること、そして世の中が言う「完璧」でなくても良いのだ、というアイデアを込めて「誰でも表紙になれる」というコンセプトを形にしたのだと明かしました。

これを発売すると同時に、ELLE誌は読者にこの表紙と一緒に写真を撮りSNSなどで共有することを呼びかけ、実際にたくさんの人たちがSNSで自身が表紙になった写真を公開しました。

素材が完璧でないこともあり、完全に鏡になるとは言えないのですが、このアイデアを称賛する声はとても多く、たくさんの人や雑誌が共感しました。

ビューティーコンテストや、身近なところで言えば広告などでも提示されている美しさの定義。
雑誌の表紙もその一つです。美しく着飾った女優やモデルを見て、「こんな風になりたい」と思う事で美しさの定義を自分自身に刷り込んでいるのです。

しかし、実際完璧でなければ美しくない、という訳ではなく、みんなそれぞれの美しさがあり、ありのままでよいのだ、というメッセージを上手く伝えたのがこのオーストラリアのELLE誌でした。

有名誌におけるプラスサイズモデルの起用など、まだまだファッション・美容業界で行われている美についての議論はたくさんあります。

このELLE誌がそういった議論を始めるきっかけになったり、読者が色々と考える機会になれば幸いです。

この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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