みなさんはどのような媒体であれ、毎日ニュースと関わっていると思います。 テレビで見るニュース、新聞、ラジオ、また近頃であれば携帯やパソコン上のオンラインでニュースを読むことも多いでしょう。
そんな私たちと毎日触れているニュース。それは一日一つではなく、一日に何十、何百とありますよね。 有名な通信社であるロイター通信だけでも、一年間に約350万ものニュースを配信しているのだとか。
その中で「大切」なニュースとはどのようなものなのでしょうか。10年後、100年後に見返してまだ価値があるのはどういった情報なのでしょうか。
今回はメディア・エキスパートであるカーク・シトロンがTED2010で語った、「真のニュース」についてのトークをもとに、ニュースについて考えてみたいと思います。(出典:http://www.ted.com/)
彼やTEDに登場する彼の仲間が共に設立した「ロングナウ協会」というものがあり、その団体の目的は5年後、10年後、そして100年後になっても価値がある「ロングニュース」と呼ばれるものを見つけることなのだそう。
毎日ありふれたニュースのなかで、長年価値があるものを探そうと、そういったフィルターをかけてみると残るニュースは案外とても少ないのだそうです。
AP通信の前年度トップ記事は「ハドソン川の奇跡」、「フォートフッド基地乱射事件」、「マイケルジャクソン死去」、さらには「豚インフルエンザ」、とこのようなものがあります。 果たしてこれらのニュースは50、100年後に見たときにまだ重要だと言い切れるものなのでしょうか?彼はそうでないと言います。
ではどんなニュースが長いスパンで価値をもたらすのでしょうか? 例えば科学についてのニュース。ロボットの発達やネズミを使った実験など、人間が持つ病気などに関わるニュースは未来から見てもとても価値のあるものになるのだと言います。
更には資源。今現在の70億人の食糧をどのようにして支えているのか、10億人の飢餓の実態、さらには遺伝子組み換え食品など、資源についてのニュースもずっと価値があるものに違いないそうです。
そして、世界政治。世界を取り巻く状況は常に変わってきています。中国の発展については特にそうだと言えます。アメリカを抜いて世界最大の自動車大国となり、輸出の面でも1位を誇っています。更には、子どもの進路にDNA検査を使うなど様々な面で発達している中国の勢いは、未来から見てもとても価値があるものでしょう。
更には自律的に実験ができる科学的ロボットの存在もそうです。いずれ人間がいなくても世界は成り立ってしまうかも知れません。そういったロボットの発達も重要なものでしょう。
そんな重要なニュースの中で彼が一番大切であろうと語るニュースは月における水の発見なのだそう。 「この発見によって、人類が月に住むという想像が一気に現実に思えてくる」と太鼓判を押しました。
このように、日常にありふれたニュースの中で何が今必要で、何をずっと心に留めておくべきかをしっかり判断できる目を持つことが大切なのです。
・And now, the real news By Kirk Citron 「本物のニュースとは」 By カーク・シトロン
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!