イギリスの大学で開発学2年生になる的場優季です。長い夏休みが終わりました。
この夏よく聞かれた質問は「いつまで日本いるの?」ですが、その度に夏休みの説明をしていました。6/1から9/20の3ヶ月半でした。 それと匹敵してよくあった質問は、「就職はどこでするの?こっち戻ってくるの?」
正直わたしにもわかりません。昨年度大学内インターンシップの選考すら落ち続けたので、7~8割は日本で考えているというのが現実的なところです。ですが、見てみないことには分からないので、来年の夏休みは所属大学でインターンシップが必須になる予定のため、ヨーロッパでの就職活動をもう少し具体的に見てみるつもりです。
大学3年生の代(17年卒)ではありますが、17年6月卒なのでもう一夏多く就活ができることになります(これもこの夏何回説明したことでしょう(笑))。つまり秋入社か18年卒と同じ年の春入社を目指すわけですが、なにせ就職活動を「活動」していられるタイミングも限られていますし、早く動き出してみたくてしょうがなかったので、一時帰国後に面談などを経て就活スタートアップセミナーに参加しました。
そのご縁で、とあるベンチャーのコンサルタント会社のインターンシップに参加したのですが、3日間で心身こてんぱんにされました。自分の無力さともろに向き合い、人生で一番逃げ出したくなった日々でした。
「頑張っている自分を見せることを頑張っている」という自分に薄々気づいていて、このままでは天狗になってしまうとどこかで思っていました。
海外進学ひとつ取っても、昨今では特別なことではありませんが、日本に帰るとまだまだ周りに多くはありません。例えば就活のイベントなどでもまだ話題性のあるほうではあり、話す内容に困ることもありませんでした。そんなことも手伝って、自分は優秀な学生のように見てもらえていると思ってしまうんですね。私のことを欲しい企業がどこかしらあるんじゃないかとか思ってしまう、とか。
いくらでも大きいことは語れるけれど、自分がいざ社会に放り出されたら優秀でもなんでもない、自分より大きなことを成している人やその力がある人はたくさんいる、というのは気づいていながら、人と違うことをしていると凄く見えるみたいなのでそれを見せていたり、人と違うように見せてみたり、しているわけです。まさに意識高い系というやつ。
優秀な人に会って打ちのめされるのがこの夏の目標、と思って初めて就活セミナーに参加し、インターンシップでその目標は達成されました。自分の無力さを嫌というほど見せつけられ、号泣しました。
そんな今は、「普通に」4年間イギリスでの学生生活を終えて卒業していった同じ日本人の先輩たちが尊敬できてやみません。情けないけれど、英語環境であと2年学生をするのも辛いと思っているくらいです。でも、逃げずに卒業することが今の目標。そして謙虚に、悩みながら、将来を考えたいと思います。ー イギリス人の新入生が、家族に荷物を送ってもらう車が目立つ時期です。
留学とは関係ありませんが、一言二言、就職活動一歩目の感想を…。
就活は「マッチング」だとか「お見合い」だと言われるのも一面実感した気がしました。今まで、就活や面接なんてそんなに苦労することはないんじゃないかと密かに思い上がっていましたが、自分のしてきたことやできること(=強み)をちゃんと活かせる(必要とされる、貢献できる(ポテンシャルがある))ところをしっかり見つけていかないとこうやって不必要に落ち込むことにもなるのかな、と。それに、自分の夢を叶えるための道に進んでいる人というのは然るべき努力をしているわけだし、「ありのままの自分」で行きたいところに行けると思うのはあまりにも驕っているということに気付けただけでも、良かったかもしれません。
人事の方とのウマも合わないとあの会社は行きたくない、とも思うこともありました(それも自分が未熟なだけですが)。コンサルタントにはなりたくないけど人が良かったからあの会社なら入りたいと思えることもありました。そんな社会人に出会えたことも第一歩としてこの夏の財産ですし、インターンや就活を通して多くの人が学生気分を正されていくのかなとも思います。
このインターンの後、私が公にものを書いているというのが今更恥ずかしくなり、もうコラム書かないかも、と思ったことがありました。
イギリスの大学に行っている人の単なる情報じゃなくて、「マトバユキのコラム」で良いんじゃない?と言ってもらったことがあり、少し、考え直してみました。こうして赤裸々に書くことを同年代の誰かが興味を持ってくれるかもしれないと。
書くことが私の留学記録になるというのが今回のモチベーションではありました。ですがそれでは私的すぎて申し訳なさすぎます。この場を借りて、留学や大学生というものに少しでも共通点や興味のある人が、ふぅんと一瞬でも思ってもらえたらいいなと思って書くことにしました。
読んでくださりありがとうございました。