マーク・ザッカ―バーグと聞いて知らない人はもういませんよね。FacebookのCEOである彼は、世界の中でも有数のインフルエンサーとして知られています。
そんな彼の2015年新年の抱負は、2週間ごとに大事だと思う本を読み、その感想をFacebookで働いている人たちに伝える、ということでした。(出典:http://www.bloomberg.co.jp/)
BUSINESS INSIDERによると、マーク・ザッカ―バーグは本の話をする為に「A year of books」というクラブのようなものを作り、2週間ごとに読んだ本やその感想を共有しているのだそうです。
今までに既に16冊の本を読み共有した彼。今回17回目に彼が選んだのはダリル・コリンズ、ジョナサン・モーダック、スチュアート・ルザーフォード、そしてオーランダ・ルスベンという研究者たちによって書かれた「portfolios of the poor」という本でした。
この本は2009年に出版されたそうで、この本は彼ら研究者の10年分の研究成果をまとめた本なのだそうです。(出典:http://www.businessinsider.com/)
研究の対象となったのはバングラデシュ、インド、南アフリカに住んでいる貧困層の人々。彼らを研究することによって彼らがどのようにして貧困層になったか、貧困層になった今どのような生活を送っているか、などを研究していきました。
その研究結果をまとめたのがまさにこの本です。
この本の中に記されている貧困層の人々の姿は、マーク・ザッカ―バーグや私達が抱いているイメージとは少しかけ離れている物でした。
彼ら研究者が記した事実というのは、こういった貧困層の人が持っている資金運用のテクニックは実はものすごく洗練されたものだという事です。
これは少ない収入の中から家族を支えなければならない彼らだからこそ、生み出されたものなのだそうです。
この本の中でも最も大きな発見は、こういった貧困層の人々はお金がないところに住んでいるから貧困なのでもなく、貧困層が村や市などを治めているから貧困だという訳でもないそうです。
彼らが貧困である理由はつまり「お金を貯める組織がないから」なのだということが研究から分かりました。
この本が出版されてから、貧困層の人が住んでいる地域にお金を貯める組織、例えば銀行などを作ろうという動きにも発展しているそう。
マーク・ザッカ―バーグは、
「地球上の約半分(30億人)が一日2.5ドルで生活しているという事実はとても驚愕するものです。そしてそのなかの10億人は一日1ドル以下で生活しているというのもまた事実です。この本は彼らが家族を支えるためにどのようにお金を作る・使うかを上手く説明した本です。そして、この本を読んで皆さんと彼ら貧困層を助けるきっかけになればいいと思っています。」と自信のフェイスブックページで語りました。
Wealth-Xの調査によると、彼の推定年収は約420億円なのだそうです。 彼もウォーレン・バフェットやビル・ゲイツのように“giving pledge”という、死ぬまでに資産の半分を寄付する、というものに参加しているそうです。
彼は既に教育、福祉、テクノロジー、移民政策に対してたくさんの寄付を行っていることでも有名です。
彼のように自分の偏見にとらわれず、本などで現実をしっかり研究し、そこから何が本当に必要なのかを見極めることはとても重要だと感じさせられました。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!