性別で決めつけてはいけない。アメリカの百貨店・Targetが男女別のおもちゃを廃止。

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ターゲットといえば、アメリカの中では大手と呼ばれるリテーラーで、洋服だけでなく日用品やおもちゃ、食品まで販売しています。

以前の記事ではターゲットの採用面接での難しさをご紹介しました。

そしてMashableによると、国民の日常生活の一部にもなっているターゲットが、自社のブログで商品のいくつかを見直すことを発表しました。

その内容は、商品自体を見直すというよりは、販売している商品のコンセプトやアイデアを見直すという大々的なものでした。

絶大な人気を誇っているターゲットがこの改革に踏み切った理由とは何だったのでしょうか?そしてその改革の内容とはどのようなものなのでしょうか?ターゲット・ジェンダー(出典:http://mashable.com/)

ターゲットがこの改革に踏み切ったのはある顧客によるツイートでした。

その顧客はターゲット店内にある「女の子用のおもちゃ」や「男の子の寝具」というように性別で分かれているセクションの看板の写真を撮り、「このようなことはするべきではない」という言葉と共にツイートしました。

そのツイートはすぐに拡散され、波紋を呼ぶこととなったのです。

ターゲットは、衣服に関してはサイズなどの関係で男女を分けることに説明がいくものの、それ以外の「男女別」商品について見直さなければならない、とコメントしました。

そしてそれを見直した結果、ターゲットは男女別の商品陳列とそれに伴う看板の撤去を決定しました。

以前までは「男の子の・・・」「女の子の・・・」となっていた所も「子ども用」という名前に改定されたのです。

こういったように男女で売るものを変えるべきではないという意見を持っている人たちは、ステレオタイプに対する嫌悪感があると言います。
男の子だからこれを買うべきだ、女の子だからこれを買うべきだ、などと決められてしまうのは良くないという事です。

よく男の子用のセクションにはヒーローものやフィギュアがあり、女の子のセクションにはお人形やおままごとセット、ピンクやお花などというものが見られます。

彼らの意見では、そういったものはイメージとして押し付けられるものではなく、自由に選ぶ権利が与えられるべきだ、という事なのです。

顧客の意見を受けて改革を起こしたターゲット。これに対しては称賛の声もSNSでたくさん寄せられました。

しかしその一方で、ターゲットのこの動きに対して反対している人々もまたたくさんおり、SNSなどでその声をあげています。

ある女性は自身のフェイスブックに「これから上司の子どもなどにプレゼントを買うときどうすればいいのか分からない。前までは性別で分かれていたのでちゃんと女の子用・男の子用のものを買えたが、この改革のせいでたくさんの商品の中から見極めなければならなくなった」という不満の声を漏らしました。

他にも同じような理由で反論している人がたくさんおり、もうターゲットに行かない!という人もたくさんいるようです。

大企業・大手リテーラーだからこそ集まる注目によって常に話題の中心になっているターゲット。

何を買うか、どういったものが流行しているか、という事よりも世の中の人がどういったものに価値を見出しどういったものを信じているかという事の方がよく語られている気もします。

大手ターゲットをめぐって繰り広げられた論争は見事に2極に分かれました。これはターゲットのみならず様々な場面で議論される話題です。
みなさんも一度それぞれの立場について考えられてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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