就職をするときに、やはり少しは効力があると思える資格をとりたいと思いますよね。特に大学時代は4年の時間がある訳です。この4年間は、人生の中で最も有意義に使いたい時間でもあります。当然留学したり、長期の休みを利用して見聞を深めるでもいいでしょう。 しかし、企業に就職を考えるのならば少しでも企業に自分を有利にアピールできるように考えていく事も必要です。そこで資格について考えていきます。
少し、考えてみるとわかりますが、自分がどの業種にターゲットを絞り就職活動を行っていくのか?そこが重要です。それが自分の中で決定すればコンセプトが見えてきます。
自分で見えたコンセプトに従って動いていくのみです。事務職であれば必ずと言って良い程、パソコンがあります。最近では幼少期からパソコンを使った授業や日常生活でもタブレットやスマホに慣れ親しむ等、日常生活でなくてはならないものになりました。
これは企業でも同じで、メールとインターネット、アナログの部分をうまく組み合わせて業務を回しています。いくら新卒とは言っても「パソコンが使えません」という状態では辛い世の中となりました。 企業は新卒対象者に対して、社会人として教育を行い社員として独り立ちをしてもらう事を望んでいますが、パソコンの教育まではやっている時間はありません。最低でもオフィスで使えるソフト、ワード、エクセル等は最低でも使えるようにしておいた方が良いでしょう。 そのためには、MOS〈マイクロソフトオフィススペシャリスト〉等を取得しておくといいかもしれません。この資格がある事で、マイクロソフトのオフィスソフトがある程度熟知しているという証明になります。
しかしながら、ワード、エクセルはウインドウズのバージョンアップにより新しいオフィスソフトのバージョンがリリースされるため、古いバージョンの資格試験は終了してしまう可能性があります。 試験は終了しても、資格を取得したことは変わりないので履歴書には書くことが出来ます。 最近ではワード、エクセル、パワーポイントなどを取得しておくと、プレゼンテーション資料などを作る仕事が出来たりと、新卒ながら重宝される可能性が高くなります。 その他、営業職なら普通運転免許や数字を扱う簿記の資格などを取っておくと会社の財政状態を読み解くことが出来ます。 また、目指している職種によっては工業高校などで取得できる資格がありますのでそれを活かし就職していく事も十分可能です。
資格を一つ取得すると、人というのは不思議なもので欲が出てきます。この欲というのはもっとほかの資格を取得したいというものです。自分が目指している業種や業界で使える資格を順序立てて取得していくのであればいいのですが、資格取得の悦びに溺れ、次から次へと取得し結局履歴書を見た時に『この人何がしたいのだろう』と人事担当者に思われてしまうケースがあります。ここで大切な考え方は一貫性を持って資格取得に臨むという事です。
これを心掛けていれば自ずと、取る資格も決まり無駄のない勉強をすることが出来ます。 この逆のことをやってしまうと、この人資格を取るのが好きなんだと思われてしまいあまりいい印象を持たれないかもしれません。
これからは、日本の企業と言っても外資系の企業に買収されるなどして社内では英語が必須という会社も増えてきそうです。そのためTOEICやTOEFL等の試験を受けておくことが良いでしょう。
この試験は合格はありませんが、現時点の自分の英語の能力を図ることが出来ます。この点数が高いほど、英語の語学力が長けているという事が証明され、たとえ海外で仕事をすることになってもあまり困ることはないかもしれません。
簿記検定も重要な検定の一つです。簿記を知っているという事は会社の数字を知っているという事になります。そのため取得をしておいた方が良い資格です。簿記検定の級は4級からあるのですが、4級は基礎の基礎、帳票の仕組みと役割と決算の手順などが理解できていれば受かります。3級は個人商店レベル、2級では工業簿記などが絡んでくるので原価等の計算の仕方なども学ぶことが出来ます。
この他では、国家資格でもある行政書士なども使える資格です。これは行政機関に提出する書類を作成することが出来る資格です。通常であれば外部に依頼する事になりますが社内に行政書士が居るとなると、そういった部分を社内で処理することが出来るため大きな戦力です。
沢山世の中に資格が存在しますが、いくら資格と言っても受験者が減ればその資格は人気が無くなり、淘汰されていきます。ですので今は存在する資格でも受験者が減少することで受験料が稼げなくなりその資格自体が立ち行かない可能性があります。 新卒で就職を考える方は資格をチョイスする時にある程度熟慮が必要です。いつまでも使える資格というのは世の中には存在しないのかもしれません。