SlackのCEOであり、FlickrのCo-founderであるStewart Butterfield氏が、彼の会社の中で一番大切にしていることについて語りました。
彼の会社の中で一番大切にしていることは「共感する心」(empathy)だそう。 会社の中での「共感する心」が彼の会社をスムーズに運営させ、成功に導いているのだと言います。
しかし、「共感する心」というのを実際に理解するのは難しいですよね。
Brene Brownという教授のお話とフリーランスでイラストレーターをしているkaty davisという二人によってつくられたempathy(共感)とsymphathy(同情)についてのビデオでは、共感というものは4つの特質があり、更に共感と言うのは「人とともに感じるもの」だということを学ぶことができます。
そこで今回は、SlackやFlickrというような大企業でも大切にされている「共感をもつこと」について紹介しているビデオについて見ていきたいと思います。
まず始めにビデオが問うのは「共感」と「同情」の違い。
そして、共感というのはコネクション、つまり人との繋がりを強めるものであり、同情というのはコネクションを逆に散らばらせてしまうものだといいます。
テレサ・ウィリアムス博士という学者が共感について深く調べ上げ、共感というものには4つの特質があることに気が付いたそうです。
ビデオの中で、それを分かり易く物語に沿って紹介してくれています。 このビデオの中に出てくる登場人物は3人。 クマとキツネとシカです。
キツネが悲しんでいるときにクマとシカがとる行動をよく見ていてくださいね。
まず一つ目の特質は、「他人の視野を理解すること」。「相手が辛いときに自分も同じ視野から物事を見ることができること」。
そして、「それを本当だと信じて理解してあげること」。
更に、「何を聞いてもそれでその人を判断せず、話をしっかり聞いてあげること」。
最後に、「他人の感情を理解した上でコミュニケーションがとれること」。
つまり自分の経験や視野だけで判断せず、しっかり他人の立場に立って考えることが大切だということですね。
そして物語は進んでいきます。 キツネが暗い穴に落ちてしまい、泣きながら悩んでいます。
そこにクマが下りてきて、「どんな気持ちか分かるよ」と一緒に悩んであげます。
その一方で、穴の上から「最悪な気分だよね」と見下ろして言ってくるシカ。
この2つのキャラクターがまさに「共感」と「同情」を表しているのです。
そして穴に落ちたキツネが暗い気分でいるのと同時に、穴の中で悲しい気持ちを理解するクマ。 そこでウィリアム博士は「共感するというのは“選択”である」と言います。自分が人と歩み寄ろう、関わろうと思った時に自ら選んでする行動なのだ、と紹介しています。
特に、誰かが辛い経験をしたときは「共感」と「同感」をよく考えて使うことが大切です。
キツネが「結婚生活が破たんしそうだ」と言った時に「せめて結婚できたのだから」というシカ。これがつまり同情なのです。
しかし、共感することができるクマはその気持ち(悲しさ、悔しさ)を理解して、キツネの立場から物事を考えようとしています。
こういった難しい会話の時に「共感」して人との関係を築くことこそが大切なことだといいます。
人との繋がりとは簡単に作れるものではありません。それは友達と友達の間でも、バイト先でも、仕事先でも同じことです。
確かに、特に仕事場では仕事をするだけだから人間関係なんて別に良いじゃないか!と思う人もいるかもしれません。
しかし、グループで仕事をする以上は人間関係と言うのは必ず仕事にも影響するものです。
そんな「人との繋がり」を築きあげていくものの中で大切なものの一つがこの「共感する心」。これで友達や家族の関係だけでなく、職場やサークルなどの関係を良い方向に築いていけたらいいですね。
(参考: This powerful 3-minute video perfectly captures the difference between sympathy and empathy)
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!