アメリカの食品メーカー・Nature ValleyがCMで訴えた、子どもによる”自然離れ”の実態とは。

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アメリカでグラノーラバーなどを売っている大手食品メーカーのNature Valleyが、自社のCMで現代の子どもの「自然離れ」について世間に訴えかけました。

Nature Valleyという名前からも分かるように、この会社は「自然」をコンセプトにしており、そういったところから今回の「子どもと自然」というテーマのCMを作ることになったのです。

このCMに出てくるのは三世代の女性と男性。 それぞれが子どもの頃の思い出について語ります。

木登り、魚釣りに行ったこと、ブルーベリーを摘んだこと。 さらに一つ下の世代になると近所の友達みんなを誘ってかくれんぼや追いかけっこをしたことなど、様々なことが挙げられました。

「子どもの頃の楽しかった思い出は、外でのアクティビティだ」ということをこの2つの世代は共通して持っていました。

そしてCMの中でのインタビューは今の世代の子どもへと移ります。

「何をしているときが楽しい?」「楽しみたいとき何をしていますか?」 という質問に対して、子供たちが答えたのは 「ゲーム」「メール」「ビデオを見ること」といった答えでした。

「1日中ずっとゲームをしている」という男の子や、「友達とずっとメールしてる。タブレットがない生活なんて考えられない!」という女の子。 更には「5時間ずっと(携帯やパソコンを)使い続けていました」という子も。

ゲームにずっと熱中しているという男の子は、 「時々、(ゲームをしていると)自分が家の中にいるということを忘れてしまう。両親がいることも、兄弟がいることも、犬を飼っていることも全部忘れてしまうんです。ゲームの中にいる自分が自分のように感じられてしまうから」と語っていました。

これは本当に恐ろしいことだと思います。 現実の世界で起こっていることが分からなくなるほどゲームの世界に入り込んでしまっていますからね。

さらには、 「いらいらする時にゲームをする。ゲームをしたら、“大丈夫だ”と思えるから」 と語っている男の子もいました。

このインタビューをさきほどのおばあちゃん・おじいちゃん、そしてお父さんお母さんの世代に見せると涙を流す人もいました。

「自然の力・美しさを知らないなんてかわいそう」 と嘆く人もいました。

「SNSやテクノロジーの時代」とよく言われる今の時代。便利になったことが本当にたくさんあり、それが私たちだけでなく、小さい子どもにまで影響を与えているという事をあまり考えていなかったように思います。

赤ちゃんや1歳ぐらいの子がタブレットで遊んでいる(あやされている)のを見るのも最早普通になってきている今の時代。

便利になったことと引き換えに、「自然であること」が失われてきたのはどうやら本当のようです。

CMの最後にNature Valleyは「自然に対する(感謝の)気持ちや美しいと思う心はみんなが同じように持つべきで、これは(周りの環境と周りの人によって)子どもたちの中に作られていくべきものである」と述べています。

テクノロジーの発達とその便利さによって忘れられがちな「自然」の大切さ。このCMはそれについてもう一度考え直すいいきっかけになったのではないかと思います。

この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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