フィリピンのセブ島に住む9歳のダニエル・キャブレラという男の子は、彼の母と兄弟が働くレストランの近くの道に机を置いて毎日勉強していました。
そんな男の子を見たジョイス・ギロス・トレフランカという医療テクノロジー専攻の20歳の女子学生が、その光景を写真に撮り、「この子の姿を見て感銘を受けました」というコメントと共にFacebookにアップロードしました。彼女もこのときは、このたった一枚の写真がどれほど影響を持つものか理解していなかったそうです。
彼女がその写真をFacebookにアップロードすると、同じように感銘を受けた人が次々にこれをシェアしていったのだそうです。
それがマスコミなどにも広まり、ABC-CBN newsがこの男の子を探し出しました。 そして、その調査の結果、9歳のダニエル君だということが分かったのです。
マスコミは、ダニエル君が毎日道端で勉強している理由についても調査し始めました。
彼のお母さんと兄弟も含め、家族はみな、彼らが働いているレストランに住んでいたそうです。というのも、彼らがもともと住んでいた家は火事でなくなってしまったからだそうです。
母はそこで働いて一日に80ペソ(1.77ドル)しか稼ぐことができず、それでも子どもたちを学校に通わせるためにお小遣いやお弁当なしでも子どもたちを学校に送っていたのだとか。
ダニエル君は亡くなったお父さんの職業であった警察官になりたいと、お小遣いやお弁当なしでも学校に通い、夜は道端でレストランから漏れる光を使って勉強や読書をしていたのです。
こういった事実が広まるとともに、彼とその家族は実にたくさんのサポートを得たそうです。 お金はもちろん、学校で必要な文房具や制服、本を読むときに使うランプなどを受け取ったそうです。
さらに、こういった支援を受け取ったのは彼だけでなく、彼の地元の施設もまたたくさんのサポートを受けたそうです。
地元の教会やたくさんの行政施設もダニエル君のおかげでたくさんの資金援助を受け、「こういった支援をどうやって上手く使わせていただくか考えなければいけない」とコメント。
たった一人の女子学生がFacebookに載せた写真が、一人の男の子だけでなく、彼の周りまでをも劇的に変えたのです。 彼女は、
「たった一枚の写真がここまで変化をもたらすなんて思っていませんでした。シェアしてくれてありがとうございました。そのおかげでダニエル君が夢をかなえることの手助けができたと思っています。このダニエル君の話がこれからも語り継がれ、私たちがこれから出会っていく場面で感銘を受けたり、影響を受けたりしていければいいと思います。」
とFacebookにてコメントしました。SNSの時代で生きている私たちは、その威力を誰よりも理解していると言ってもいいと思います。
良いことも、また良くないことも含め一日にたくさんの情報と出会うと思います。そういった時代に生きる私たちだからこそ、たくさんある情報のなかで何が大切かの判断ができるようになるべきだと思います。
そして、大切だと思った事を周りに伝えたりすることができるのも、またSNSの時代に生きている私たちの強みですよね。 こういったことを考えながら、SNSとうまく付き合っていきたいですね。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!