どうすれば貧困層を救えるのか。途上国の悲惨な現状がもたらす使命感。

Infra新卒 キャリア面談
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こんにちは、田島です。僕はこれまで具体的な旅のエピソードを通じて世界の状況を多くの学生にシェアしていただこうという趣旨で記事を書いてきました。 しかし今回は旅の話ではなく、僕が本来興味のある世界の貧困層について、最近思ったことがあったので書かさせていただきます。

そもそも僕が貧困層を救うことに興味を持ったのは、ただの思い出づくりのために行った途上国への1人旅でした。 そこには、大気汚染、不徹底な衛生状態、物乞いや身体障害を見世物のようにしてお金をせびる人たちなど、目を背けたくなるような現実が目の前に広がっていました。

そこで僕はこういった信じられない現実の中で日々暮らしている人たちを何とかしたいと思うようになり、途上国の貧困問題に深く関わることになり、旅をしながら、色んな方にコンタクトを取り、ボランティアの最前線で活躍する志高い方々ともお話をする機会を多く持たせて頂きました。

最前線に立つ方とのお話と現場で実際に経験したことから、僕は貧困層に対してビジネスの視点からアプローチしていこうという考えに落ち着きました。ボランティア・チャリティには限界がある。施されることの無限ループから彼らを解放するには彼ら自身が自立して生活を回せるようにしなくてはならないわけで、だがしかしもちろん草の根レベルの活動で彼らに接するのはとても重要なこと。

もしそういった活動が世の中から消えれば貧困の蟻地獄からますます彼らが抜け出しにくくなるのは言うまでもないことです。そんな時一体自分が一番力を発揮できるフィールドはどこなのか考えると、僕は大学で経営学科に所属しているのもあって、ビジネスの視点でのアプローチが最適だ、そう思いました。ヒンコン2そしてそういったマインドをずっと持ちつつ、7/4に上智大学で行われた、”シリア難民から考える日本の補完的保護”と題したシンポジウムに、特に難民問題に関心があるわけでもなく、ただメディアで騒がれているシリアの情勢も含めて聞きに行くだけいってみよう的なノリで参加したんですが、色々と考えさせられました。

登壇者の方によれば、現在難民の構成要素としては最近の世界情勢から鑑みてもわかるように、急激にシリアの人々が増えているのだとか。そしてそのうちの約60人が難民申請を日本にしたが、政府が認めたのはわずか2,3名だけらしいです。

日本が難民を受け入れない理由としてあるシリア人の方の事例を取り上げていたのでここでもご紹介したいと思います。その方はシリア国内で政治的なデモ活動に参加して現地政府に拘束拷問、迫害を受け日本に助けを求めに逃れてきたらしいのですが、あっけなく難民申請を拒否されます。その理由は、

”多数の中の1人としてデモに参加していた程度に留まるから”

だそうです。

「んー.....」。僕は首をかしげました。(笑) シリアでは個人に焦点が当たろうが当たらまいが、弾圧の対象になるのは事実。 そんなぬるいことを言っていたら誰も助けることはできないのでは、と思いました。

ですが、もちろん日本が欧米ほど難民を受け入れないのには政治的なあるいはそれに関連した複雑な問題が潜んでいるのはさすがにバカの僕でもわかります。ですので、今回勢いでシンポジウムに参加した僕が知識もないのにこれ以上この問題に対してあーだこーだいう資格はないので難民の現状に関しての簡単なご紹介はこの程度にしておこうかと思います。

話を元に戻して、そのシンポジウムに参加後に思ったのは、「ソーシャルビジネスこそすべてだ!」とか思っていた自分は甘すぎたなということです。

そもそも自分の中には貧困層を考えるときに漠然とアジアやアフリカのもともとの貧困のサイクルから抜け出せずにいる人々をイメージしていたのですが、大前提として一言で40億いると言われるBOP層をすべて同じ貧困レベルでとらえることはできないですし、その中には難民のように国籍すら持つことの許されていない人間も含まれているということを愚かにも把握し忘れていました。

特に難民に関しては、彼らは政治・宗教・民族・ジェンダー的な要因で迫害を受け母国を離れざるを得ない人々。彼らには正式なIDのようなものはその時点ではないわけで、そういった人々を僕がやりたいと思っている、ビジネスの視点で救っていくことには、それをやる上での枠組み・基盤となるガバナンス的な要因が不足しすぎていて無理があるのかなと思いました。

あるいは、そもそもそういった人々を巻き込むこと自体が間違っているのかもしれない。難民問題は経済面での自立を促すアプローチより先にやるべき方法が山ほどあるのは確かですし、そう考えたら難民問題は僕が関わるフィールドではないのかなと思ったりもします。(そんなことないと言われるのはわかってます)ヒンコン難民問題を上辺だけですが知ったことにより、自分は将来どんなバックグランドを持ったどの地域の人々を助けようとしているんだ?と再び考えさせられました。無理なのはわかっているけどそこに恵まれない環境故に苦しんでる人がいると知ったら全員を救ってあげたいと思ってしまうから一人で、「うおおおおおおおお」っていつも葛藤しています。

100年も生きられるかどうかわからない自分の人生で、40億の人間すべてを救うことはおそらく不可能でしょう。そこをやってやるとかスーパーヒーローのようなことを言える自信は今の僕にはまったくないです。だからこそ効率的にやるにはどの国のどの人間を助けるかプライオリティーを明確にするべきなんですが、そこに優劣をつけるのは自分自身でもつらいです。ある一定の集団を助けている間にもどこかで誰かが苦しんでいるのは事実だし。。。。

で!す!が! 僕のおバカな頭でこんなことを考えていてもわかるはずありません!

ですので、長い時間かけて悩むだけ無駄。そう思うならまずは行動に移して経験してみるべき。 そう思って余談ですが実は僕は今年の冬にアフリカのとある会社で貧困層を対象にしたビジネスのお手伝いをすることが決まっています。

そしてもう一つ最近考えさせられたことに、よく友人から僕が貧困削減に興味があるという思いを知って、”どこまで自己犠牲の精神でやるつもりなの?”と聞かれることがあります。これはあまり関心のない人たちが抱く当然の質問かなと思います。

僕がこの質問に対して言いたいのは、そもそもそういった社会的問題に関心のある人は自分がその問題の解決に力を注ぐことに対して自己犠牲なんて思ってないと思います。あえて言うなら使命感や責任感を感じて複雑な問題に立ち向かっているんだと思います。

すべての人間に対し、”自分が所属するコミュニティ以外の遠いどこかの地域の人々のためのことを思え”なんて到底要求できません。じゃあ誰が世界規模の社会問題を解決すべきなのか、それは現場を直接知ってしまった者の責任かと思います。

僕は不意に旅を通して知ってしまいました。それからというもの、その信じがたい光景はずっと脳裏に焼き付いています。そして今では途上国の悲惨な現状の改善に対しある種の使命感を勝手に抱いています。

だからこそ僕は同じ世代の学生の方々に日本を出て、一度世界を知ってほしいと思います。 そこで何を感じるかは人それぞれですので、優劣をつけることなんて当然できません。しかし、可能性の問題として僕と同じような感情を抱く人は多いはずです。

”お嫁さんになれればいい” ”特にやりたいこともないし普通に会社勤めしてるだけでいい”

僕の周りにもこういった若者は普通にいます。

それ楽しいんですか

僕は一時期自分が本当に役に立たないダメ人間だと思っていた人生の負の時期があり、その時は本当にいつ死んでもいいと思っていました。 こういった自分のアイデンティティがわからない状態って本当につまらないです。

ですが、そういった状態に陥っている若者こそ、外の世界を見ればそれまでの価値観がガラリと変わる可能性は大いにあり、目の前に広がる非現実的な途上国の日常の改善にどこかで使命感を感じるかもしれません。

意識高い系大学生と揶揄されてもいいじゃないか!!!(笑)

そんなこと言うやつは頭が弱いんだとでも思っておけばオッケー! だいたいそんなことを言うやつを気にして自分が本当にやりたいことに向き合わないのは非常にもったいないです。”自分にとってその人ってなんなの?”って考えればすぐに吹っ切れるはず。

旅でも留学でもなんでもいいです、来月にやってくる夏休みはバイト漬けするくらいなら土下座して親のスネかじってでもぜひ海外へ!(笑) きっとあなたの人生にとって大きな財産になるはずです。

この記事を書いた学生ライター

田島 明岳
田島 明岳
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”死ぬまでの間にどれだけの世界を見れるのか”がモットーの都内在住の大学生。途上国を自ら周り、先進国にいては気づかないその実態を調査する。夏からはアメリカ留学をし、途上国開発における分野で世界に貢献するのが将来の夢。

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