ラーズ・ラムッセンさんは、2010年まで6年間勤めていたGoogleを辞め、Facebookに入社したそう。
Facebookに入社した途端に周囲から「二社の違いは?」「方向性はどういった風に違うと感じる?」などと二社を比較しての質問をたくさん受けたのだとか。
今回は、BUSINESS INSIDERのインタビューを参考に、ラムッセンさんが思う「二社のビジョン」や「大切にしていることの違い」をご紹介します。ー ラムッセンさん(左) (出典:http://www.businessinsider.com/)
Googleを辞めてFacebookに入り、まず最初に気付いた一番大きな違いは会社がデザイナーとエンジニア、どちらにより重きを置いているかだそう。
Googleは過去から現在までずっとテクノロジーやデータに頼った開発をしてきました。つまり、新製品などを開発する過程でしなければならない決断はほぼすべて「データ」を基にしてきたのだといいます。
例えば、webページなどでクリックできる場所を表す青い線や文字がありますよね。それはなんと42種類もの青色を使ってサンプルを作り、人々が一番多くクリックした「青色」を採用したそうです。
こういったようにデータやテクノロジーが最重要なグーグルでは社内でデザイナーよりもエンジニアの意見が重要視されていたようです。魅力的なデザインがあっても、機能が一番でなければダメ、というような考え方だったようです。
一方でFacebookは真逆だそうです。
Facebookの中でより影響力があるのはエンジニアではなくデザイナーなのだとか。Facebookの開発の中心にあるのはデザインであり、それをバックアップする形でテクノロジーを付け加えるスタイルなのだそうです。ー GoogleCEOラリー・ペイジ(左)とFacebookCEOマーク・ザッカーバーグ(右)
しかし、彼が言うには、最近は両方の会社が反対の方向に進もうとしているのだとか。 ラリーペイジがCEOに戻ってから、Googleは製品の見た目も重視することを発表し、Facebookはパリに新たな(実験用の)ビルを建てたそうです。
ただ、ラムッセンさんが強調して言いたいことは、「両方の会社がDNAの部分から違うということではない」という事なのだそう。
会社が設立された時から全く別の方向に向かっていた2社、という訳ではなく、時代の流れやそれに合わせた各社の動きによってこういった違いが生まれているのだと思う、とラムッセンさんはコメントしています。
そして、現在(2010年―2015年あたり)の2社の影響力に関してラムッセンさんは「どちらの会社がいい・悪いというわけでもないし、私がどちらかをより好んでいるという訳ではありませんが、現在はFacebookの方が圧倒的に影響力があると思います。今の時代は人との関わり、そして“どこにいてもできること”が求められていると思います。Googleの開発も素晴らしいと思いますが、今はFacebookとAppleが時代のトレンドセッターであると言えると思います。」とコメントしました。
テクノロジーとアイデア、どちらもとても大切な要素であると思います。確かに、彼が言うようにGoogleはどちらかというとシンプルで使いやすく機能性があり、Facebookは色んなアイデアやコンテンツが詰まっている気がします。
わたしたちがよく使っているFacebookやGoogle。会社の経営や方向性の違いから考えられることがまだまだあるかも知れませんね。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!