こんにちは、今回は日本からお送りします。 国連職員を目指し、ニューヨークのナザレスカレッジに留学していた板倉美聡です。
留学総括編ということで、複数回に分けて、自分が留学で得たものや、もっとこうすればよかったという反省などを中心に書いてみたいと思います。
今後留学を検討している人の参考になれば幸いです。 今回は、留学先の大学選びについてです。
というのも、 20年間日本で育ってきたいわゆる“純ジャパ”の私の初めての留学先としては、 アメリカ式リベラルアーツ教育がまさにミラクルフィットだったのです!
リベラルアーツカレッジとは、 「研究機関としてではなく教育機関としての機能に重きをおいた大学」で、 少人数制の授業と教授と学生の距離の近さがポイントです。
例えば総合大学に留学中の友達に聞けば、 授業中のグループディスカッションは10人グループなどで行うとのことですが、 うちの大学はクラスの人数が全部たしてやっと10人くらい。笑
グループディスカッションなんてしようもんなら 1グループ3人とかなので、嫌でも発言しなければなりませんし、 1回の授業で3回は指名されるので常に集中力全開です。 むしろ10人のクラスだと、自分から発言するのにもほぼ抵抗がありません。
また、教授は研究者というより教育者である場合が多く、 教えることが大好きで留学生へのサポートもかなり手厚いです。
私の場合、国際政治学の先生とすっかり仲良くなって、 気づけば授業後1時間くらい議論していることもしばしばでした。
この先生にはかなりたくさんのチャンスをもらい、 クラスに招かれて日本についてプレゼンテーションをさせてもらったり、 上院議員オフィスでのインターンを紹介してもらったり、 留学を実り多いものにできたのもひとえにこの先生と、 ひいてはリベラルアーツ教育システムのお陰かと思います。
というわけで、純ジャパの皆さんの初めての留学先には ぜひリベラルアーツカレッジをおすすめしたいです。
国際政治をアメリカで勉強できたのは大きな収穫だと思います。
同じ出来事でも、日本で勉強してきた視点とアメリカで勉強する視点では大きく異なることがあり、そしてやはり国際政治の中心的アクターであるアメリカの視点から勉強し肌で感じることは非常に大事だからです。
また、特にアメリカの中でも、国連を目指す人は東海岸、そしてニューヨークシティで留学することにこだわるべきかと思います。
私は聞こえがいいので“ニューヨークに留学中”と周りに言いふらしておりますが、
実はみなさんが想像するニューヨークまではバスで7時間ほどかかる、
片田舎ロチェスターに住んでおりました。
(ニューヨーク“シティ”ではなく“州”の方ですね、嘘はついておりません。)ダウンタウンへのバスは一時間に1本、
冬は雪に閉ざされ、
夏は一瞬に過ぎ去る、
周りに特に何もないのと豪雪のため
勉強以外特にすることがなかったのはある意味いい環境でした。
しかし、国連本部のあるニューヨークシティに春休み遊びに行ったところ、 パーティにてばったり国連職員の方にお会いしてお話しさせてもらったことがありました。
また、たまにニューヨーク在住の日本人による国連本部での勉強会や懇親会が行われることもしばしば。 (これらの情報はよく国連フォーラムのメーリングリストに流れてきます。誰でも登録できるので情報収集にとってもおすすめです。) 多くのチャンスにめぐり合うためには、地域選びも非常に重要であることも実感しました。
これから留学先を選ぶ人は是非こういった要素もぜひ考慮してみてください。
次回は、英語力についてお話ししたいと思います!
イギリスのダラム大学で平和構築の修士課程修了後、パレスチナで活動するNGOでインターンをしています。”フツーな私が国連職員になるために。ギャップイヤー編”連載中。 Twitter@Misato04943248<⁄a>