人気ファッションブランドの宗教差別から考える「真の国際力」とは。

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”アバクロ”の通称で人気のファッションブランド”Abercrombie&Fitch”が、アメリカの最高裁で敗訴しました。

イスラム教徒の17歳の女性がショップ店員としてアルバイトに応募した際、彼女が髪を隠すために必要なスカーフがアバクロの店員としてのイメージに合わないという理由で採用を却下されたことが裁判のきっかけでした。

宗教差別として敗訴を言い渡されたアバクロ

アバクロでは店員が販売員としてだけでなくモデルとしても商品を見せるため、店内の商品を身につける必要があります。

スカーフを宗教上の理由だけでなくファッション感覚でも身につけていたというのに、採用者はアバクロの方針とは違うとして不採用を言い渡しました。「そんな理由は間違っている」と雇用均等委員会がアバクロを告訴し、その採用方針の不純さを問いました。

特に問題視されたのが公民憲法第7章で、この法令は公共サービス施設での人種分離・差別を禁止し、そして雇用上の差別待遇は違法であるとしています。

アバクロ側は『最初の面接の際に宗教上、他と違う待遇の必要性を明白に言われなかった』と述べ、それに対し最高裁判事は、『ではもし応募者が正統派ユダヤ教徒だったなら(外見だけでわからなかったとしたら)どうするつもりだったんだ。彼らは安息日の毎週土曜は働けないではないか。』などと他の宗教の例を挙げてアバクロ側を敗訴としました。アバクロ4(出典:http://www.businessinsider.com/)

この裁判の中心となったサマンサ・イロフはそんなアバクロのひどい扱いに屈すことなくファッションブロガーとして人気を集めています。米国の学生の間ではおそらく知らない人は少ないであろうアバクロは、セレブ風カジュアルとして日本人の若者にも定評があります。しかしその人気は低迷を続けており、今回の敗訴によりその前途は多難です。

真の国際力とは

今回は、筆者がこの訴訟を知った後、容姿や人種で差別し偏見を持つことがどれだけナンセンスなのか”国際力”というワードを使ってみなさんにシェアしたいと思います。

様々な形の留学、海外旅行が可能になった今、外国で働いたり学んだりする人が増えています。しかし、そんな”海外経験がある”と自負している人の中で『とりあえず黒人は避けたほうが無難』とか『イスラム教の人とは関わりたくない』などと独断と偏見で差別する”イタい”日本人が少なからずいることに私は焦燥感を覚えます。

日本は長年高いホスピタリティーとおもてなしの心で外国人観光客を魅了し、高いモラルを持って海外で素晴らしい観光客としてのイメージを確立し、日本のブランドを高めてきました。そんな長年の積み重ねが功を結び、2020年東京オリンピックが決定し、ますます海外からの観光客やビジネスマンは増加しています。アバクロ5過去に筆者は日本人であるという理由だけで、博物館の入館を断られたり、タクシーから降ろされたりしたことがあります。同じことが日本で起きたらどうでしょうか。今までの”おもてなし”のイメージがぶち壊されるだけでなく、『やはり日本は開国後何も変わってない』と日本人全体が悪のように映ってしまうかもしれません。

インターネットや携帯アプリの発達で莫大なお金をかけてまで留学しなくても語学を取得するのは可能になってきています。むしろ留学した際に得た物が語学だけでは問題だと思います。どんなに流暢なフランス語が話せても、添削不要なレポートを中国語で作れても、『へーすごいね。でもだからなに?』と世界は言うかもしれません。

つまり語学力の高さだけを誇っても世界には2ヶ国語以上話す人などどこにでもいて、最低限のハードルを越えられただけに過ぎず、『そんなの出来て当たり前』と受け取られる可能性が高いのです。それ以上に”人間性”を重視するのが一般的になっています。

あなたがバルセロナに転勤になったとして、短期であっても自分が本当に成し遂げたいことなら、必ずあなたは死ぬ気で勉強してスペイン語をマスターし、現地に溶け込む力を身につけるでしょう。周りがTOEICを受けているからなんとなく英語を勉強するというのでは時間と受験料の無駄な気がします。

しかし、語学力にフォーカスしても、自分の慣れ親しんだ状況と異なるものを受け入れる国際力という意識レベルを上げなければ、海外では人脈も生活力も高まらないかもしれません。 就活や何かの面接で、 “国際力とはなんですか”と聞かれる時、あなたならどう答えるでしょうか。

何事にも怖気付かない圧倒的な明るさ。違うことが当たり前だと受け入れられる広い包容力。 そういったものが、筆者が信る”国際力”です。

おそらく国際力とは、「TOEIC満点で4ヶ国語話せます」「15年海外にいました。帰国子女です」という事実だけでは測れないと思うのです。あなたの目の前にいる初対面の外国人に何かしら偏見を持ってしまうのは、日本で生まれ育った日本人にとって当たり前だと思います。でも日本人のモラルの方が高いから!とか、とにかく日本が一番いい国だから!と言葉をぶつけるのは非常に古臭くてナンセンスです。世界196カ国行くまで言わないべきです。

日本にいようがいまいが、あなたの持つあなただけの国際力が少しでも輝けば、肌の色や身なりが違っても、言葉が通じなくても、何か届くものがあるのではないでしょうか。そして様々な企業が口をそろえて言う”グローバル人材”にも近づくのではないかと思います。

この記事を書いた学生ライター

Moe Takenaka
Moe Takenaka
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アメリカ極寒の田舎で4年半国際ビジネスを勉強してました。卒業後アメリカ南下を目指すも失敗し、北上してさらに極寒のシカゴで働いてます。これは!と個人的に思った海外記事を発信していきます☆ 

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