「セサミストリート」と言って知らないという人はいないですよね。 エルモやクッキーモンスター、ビックバードなどかわいいキャラクターが出てくるアニメです。
日本ではキャラクターは有名ですが、アニメ自身を見たことがない人も多いと思います。しかし、本場アメリカではセサミストリートのアニメは子供向けのアニメとしてとても有名なのです。(出典:http://sv2.chirashiya.jp/~pdr/blog/201411/post-382.html)
1969年に初めて放送されてから1000エピソード以上も放送されてきたこの「セサミストリート」。 そんな伝統的なセサミストリートがなぜ今改めて話題にのぼっているかと言うと、それが子どもに与える影響が研究によって分かったからです。
テレビと子どもの関係を研究している二人の経済学者は、「セサミストリートを幼少期に見た子どもは小学校でよくできる子どもになる」という結果を発表しました。
これはどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
アメリカで実験を行った結果、この結果は特に男の子とラテン系ではない黒人の子どもによく見られたそうです。
二人の研究者が調べた方法はずばり、テレビの電波・視聴率を使った方法でした。
特にセサミストリートの視聴率がいい地域を割り出し、視聴率がよくない地域の子どもと比較したのだそう。 そこで、セサミストリートと子どもの学力との間に大きな関わりを見つけたのだとか。
そのうちのいくつかはこちらです。
・(見る前に比べて)4歳までに読み書きの力が67%高い ・(見ていない子どもに比べて)社会適応力が40%高い ・(見る前に比べて)野菜を食べようとする意欲が127%増加する
などです。
ただ、この事実が今まであまり公にならなかった理由として、アメリカの教育事情が挙げられるそう。
pre-kindergarden や headstart と言われるような幼稚園より前の教育システムの発達です。 幼稚園に入る前にそういった施設に子どもを預け、教育を受けさせておくことで小学校などでもやっていける、という考えからトレンドになっているのだとか。
しかしセサミストリートはこのような良い効果があって、施設よりずいぶん安く、どんなところにでもあるのですからまだまだ支持も多いのだそう。(出典:http://www.businessinsider.com/sesame-street-could-replace-preschool-2015-6#ixzz3cjmHxrV0)
そして、アメリカのもう一つの教育トレンドがMOOC (オンライン教育)。 それもかつては高額で、お金持ちの子どもしかまかなえなかったそうですが、何人かの教育者はセサミストリートがそれの代わりになるのでは、ということも明言しています。
セサミストリートを見ることは安く、しかも多くの地域で可能です。それに加えて子どもにいい影響を与えるとなれば、たしかにオンライン教育の代わりになる日も遠くないかもしれませんね。
どうでしたでしょうか。アメリカ人にとったら普段何も考えずに見ている「セサミストリート」。子どもがこれを見ていろんなことを考え、吸収し、あのような良い結果を生みだすことができるのですね。
私たちにも昔見たテレビアニメや映画で、子どもながらに影響を受けていたものがあるかもしれませんね。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!