ES(エントリーシート)が全然通過しない。 やっと通過したと思っても、面接が上手くいかない。 自分はやっぱりダメな人間なんだ、必要とされていないんだ……。 就職活動も始まってからもうしばらく経ちますが、中々思うように進まずに、そんな考えに陥ってしまっている人も居るのではないでしょうか。 今日はそんな方へのメッセージを記事にさせてもらいました。
私が一番に伝えたいのは、「就活が上手くいく、または上手くいかないというのはどういうことなのか」ということです。
ESが通過しないのは、通過したのと比べたら確かに”上手くいってない”と言えるかもしれません。面接で合格しなかったのは、合格した人から比べたら”上手くいってない”と言えるかもしれません。
ただそれは本当に100%あなたのほうが”上手くいってない”ということになるのでしょうか?
逆に、例えばその企業に無事入社できたとして、それは100%”上手くいった”と言い切れることでしょうか?
正直な話、入社してからのことなど、入社してみない限りは何もわかりません。”上手くいった・いかなかった”というのは、ただの結果論でしかなく、その結論を出すタイミングによって結果は大きく変わります。確かに、合否発表時点で結論を出したのであれば、合格=上手くいった、になりますが、その後1年、5年、10年と経ってからも、その時の合格=上手くいった、と言い切ることは出来ないかもしれません。
つまり、ここで私が言いたいのは、上手くいったかどうかというのはただの相対的な結果論でしか無く、自分の裁量でいくらでも変えてしまうことが出来るということです。
だから、それを自分勝手に社会からの絶対評価だと思い込んで、立ち直れないほど落ち込むというのは、少し的外れですよね。もちろんどんなことでも合格した方が嬉しいのは確かなので、落ちてしまって落ち込むのは当然です。
しかし、何もそれが全てというわけではありません。少し落ち込んだら、また前を向いて取り組む、そして今度は合格してやるぞ、と意気込む。そのくらいの打たれ強さがないと、結局最終的に”上手くいかない”と思います。
ここでもう一つ大事なのは、捻くれた考え方にならないようにすることです。
確かにもっと先まで進まないと、本当に上手くいったかどうかの結論は得られないと言いましたが、そういう事を言うと必ず「今回は落ちたけど、実は自分の方が優れている、だから最終的には自分の方が”上手くいく”」などと考え始める人がいますが、それはあってはならないことです。
何度も言いますが、上手くいったかどうかは結果論。結果論というのは、実際に結果が出なければ何も言うことはできません。落ちてしまえばそれが結果。「けど」と何かを続けることはできません。続けたければ、他の場所で結果を出してから。そう心得ておかなければいけませんね。捻くれた打たれ強さではなく、素直な打たれ強さを持ちましょう。
成功と失敗を語るのは、いつでも難しいことです。 何をもって成功とするか、失敗とするか、それは本当に自分次第です。
自分が最後に全てを振り返って、「上手くいったなあ」と言えるように歩むこと、これが就活においても何においてもとても大切なことだと思います。
では、この辺で。
2012年4月、秋田県秋田市にある国際教養大学(AIU)に入学。グローバル・ビジネスを専攻とし、2014年9月からはポーランドのワルシャワにあるワルシャワ経済大学(SGH)へ約1年間の留学中。AIUではサークル活動である演劇に、SGHでは旅行と美術館巡りに熱中。日本ではあまり馴染みのないポーランドという国の魅力を、一人でも多くの人に伝えたいという想いで記事を書いています。