フィリピンのセブ島で英語を学び、はや2ヶ月が過ぎました。 語学学校での生活が終わりに近づいています、創価大学の水沢陽子です。今回は私を支えてくれたフィリピンという国についてお話ししたいと思います。 その前にセブ島のおすすめアクティビティを1つ紹介。
テレビで見たことのある方もいるかもしれません。
毎月CPDRCという監獄で開催されるパフォーマンスで、囚人たちがダンスを披露してくれます。マイケルジャクソンの「スリラー」が彼らの十八番ですが、新曲も積極的に取り入れています。もちろんダンサーはみな囚人。過去に大きな罪を犯した人もいるでしょう。しかし見てくださいこの笑顔、情熱。国を越えて、場所を越えて、過去を越えて、笑顔ってとても素敵だなあと思いました。「もしかしたら笑顔は人を引きつけるのかも」そう思った私の次の週の目標は「笑顔でいること」でした。
日時:その月の最後の週の土曜日
時間:ほぼ13時〜15時
費用:無料
行き方:セブ島のキャピタルに行くとバイクのドライバーが待ち構えていて、連れて行ってくれます。値段は要交渉。30ペソが私の交渉額でした。
留学の成果
今回の記事のメインではないのでさらっとお伝えします。TOEICのスコアは結果待ちですが、200~300点上がったのではないでしょうか。90分授業×3、自由参加のスパルタクラス×2、空き時間は自習か宿題。毎日10時間以上はTOEICの勉強していました。英会話力はまだまだ乏しいですが、会話のパターンをつかんできたり、発音が良くなったりと、それなりの収穫がありました。
一言でいいます。
フィリピンの明るさ、親しみのある笑顔に支えられた留学でした。
語学学校では主に3人の先生が教えてくれたのですが、時に優しく、時に厳しく、私のことを思って温かく指導してくれました。また、教育学部である私にとってそれらの教育方法、スタイルはとても勉強になりました。
また、校内には先生以外にも食事を作ってくれたり、掃除をしてくれたり、衣服の洗濯をしてくれたりと、たくさんのフィリピン人スタッフが生徒のために働いてくれています。どういうわけだか、やたら仲良くしてくれました。(笑)彼らは会うたびに「YOKO~~~」と名前を呼んでくれ、元気がないときは笑わせてくれ、良いことがあったら一緒に喜んでくれました。彼らは孤独で苦しかった初めの1ヶ月を耐える、私の支えとなってくれました。そして、私のフィリピン留学をより価値のあるものに変えてくれました。
また、外へ出るとまちゆく人が「アンニョン」とあいさつしてくれ(私は日本人)、スーパーでは店員さんがニコニコ話しかけてきます。 学校内でも学校外でも、監獄内にも。いたるところにフィリピン人の笑顔があって、気づかないうちに彼らの笑顔にパワーをもらっていました。声を大にして叫びたいです、「フィリピンのみんなありがとう」と。
突然ですが、留学中私はあることに気づきました。彼らは常に前を向いている。 そんなに仲良くない微妙な距離の人と出会った時、あまり人と話したくない気分のとき、皆さんはどんな行動をとりますか?私の場合、下を向いて携帯をいじるフリをして逃げることが多々あります。(笑)
フィリピンの町中で下を向いて携帯をいじって歩く人はほとんど見かけません。(もちろん普及率の問題などもありますが。)彼らは常に前を向いて歩いて、目が合ったらとりあえずはにかんでくれる。
「みなが下を向いて歩く」今の日本では見慣れてしまった光景ですが、少し異様ですよね。外国人が日本に観光に来たときに「日本人はみんな下を向いている!OMG!」とカルチャーショックを受けるのではないでしょうか。気づかないとこれが日本の「当たり前」になっていく。便利な物によって世界が逆に狭まっていることを感じました。
TOEICのスコアUP、そして英会話力のUPを目標としていたフィリピン留学でしたが、それ以上に大切なことをたくさん学ぶことができました。 笑顔でいること、前を向くことの大切さを教えてくれたフィリピン。私の笑顔のルーツはフィリピン!そう胸を張って言えるよう、彼らの笑顔を胸に刻み、前を向いて進みたいと思います!
創価大学で教育学を学ぶ21歳。これからフィリピンとデンマークに留学します。毛穴を開いて様々なことを吸収し、お伝えできればと思います。