投資家や経営者など、「億万長者」と言われる人に読書家が多い事はよく知られていますが、彼らがどんな本をどのくらい読んでいるのか、気になりますよね。
投資家であり億万長者であるウォーレン・バフェットは、投資をし始めた時にはすでに一日600~1000ページも読んでいたそうです。
(出典:http://buffett1930.web.fc2.com/matome.html)
投資をする、という事は今現在起こっている出来事を含め、たくさんのことを知っている必要があるからなのだとか。
彼は本を読む目的を「人の意見を聞く」のではなく「事実を知るため」だとコメントしています。
そんな今でも一日の80パーセントを読書に費やすというウォーレン・バフェットが、ここ20年間の間に特に役に立った・気に入った本を9冊紹介します。
英語学習の一環として読んだり、日本語版を探してみたりするものいいかもしれませんね。
1.「The Intelligent Investor」ベンジャミン・グラハム著

ウォーレン・バフェットがこの本を手に取ったのはなんと彼が19歳の頃だったそう。投資についてのノウハウを何も知らなかった彼は、この本を読むことによって色んな知識を得ることができたのだとか。
彼はこの本を読んだときのことを「人生で最も幸せだった瞬間のひとつ」と説明しています。この本を読んで、投資に必要なのはズバ抜けたIQや人と違った思考よりも、どういった風に計画を立てるか、どのように決断するか、などだと気づいたそう。
2.「Security Analysis」ベンジャミン・グラハム著

こちらも同じく、彼が尊敬するベンジャミン・グラハムによって書かれた本。ここに書かれているのは、ウォーレン・バフェットが57年間も守り続けている「投資の地図」のようなものなのだとか。これを読んで、ベンジャミン・グラハムは彼の中で父に次いで二番目に尊敬する人になったのだそう。
3.「Common Stocks and Uncommon Profits」 フィリップ・フィッシャー著

この本の著者であるフィリップ・フィッシャーは主に「革新的企業」に投資する投資家であり、投資のスタイルや投資先などは少しウォーレン・バフェットとは異なるそう。しかし、彼はいつもフィリップ・フィッシャーが語ることに興味を持ち、それを人々にも是非読んでみて欲しい、と呼びかけます。この本では投資のことだけでなく、企業の経営などについても書かれているそうです。
4.「Stress Test: Reflections on Financial Crises」 ティム・ガイトナー著

こちらは元・財務省秘書であるティム・ガイトナーによって書かれた経済危機についての本。管理職に就く者にとって、この本は必読だとウォーレン・バフェットは言います。
経済危機などの大変な時期を乗り越えるために必要なことが書かれた「リーダー書」のようなものはたくさんありますが、この本のように本当に秘書をしていた人間がそのまま作家を介さず書く本は珍しいのだそう。ウォーレン・バフェットはこの本を読んで、経済危機がリアルに感じられすぎて胃がとっても痛くなったと述べています。
5.「The Essays of Warren Buffett」 ウォーレン・バフェット著

億万長者である彼が考えていることを知りたければ、彼が書いた本を読むのが一番だそうです。彼のどこか古風で知的なトーンで、アメリカの企業など、様々なことについて書かれているようです。
6.「Jack: Straight From The Gut」 ジャック・ウェルチ著

この本の著者であるジャック・ウェルチのことをウォーレン・バフェットは「賢くてエネルギッシュ」と絶賛するほど。
ブルームバーグはこの本に関して、「近代のビジネスに大きな影響を与えたウェルチ自身の本は特に経営者にお勧めする本である」とコメント。ウォーレン・バフェット自身も「とりあえず買え!」というほどオススメしている本の一つなのだとか。
7.「The Outsiders」 ウィリアム・ソーンダイクジュニア著

この本もまたウォーレン・バフェットが絶賛するうちの一冊。
こちらの本はForbesに「アメリカでもっとも重要なビジネス本」と称された本でもあるそう。トム・マーフィーをはじめ、資本配分にすぐれたCEOたちを分析している本だといいます。ウォーレン・バフェットも「経営者が読むべき一冊」と絶賛しているそうです。
8.The Clash of the Cultures」 ジョン・ボーグル著

インデックスファンドの創設者であり、バンガードグル―プの創始者であるボーグル氏の著書。世界中のたくさんの資本をあやつる彼による分析と、経済や世の中の動きなどについていくための方法・コツまでもが詰まっているそう。
9.「Business Adventures: Twelve Classic Tales from the World of Wall Street」 ジョン・ブルックス著

1991年にマイクロソフト創始者であるビル・ゲイツがウォーレン・バフェットにおすすめの本を聞いたとき、真っ先に答えたのがこの本だったそう。
ウォーレン・バフェットだけでなく、ビル・ゲイツも絶賛する一冊で、ビジネス成功のカギだけではなく、それをどうやって持続させるかなどについても書かれているそうです。
そしてこれは「億万長者の必読本」だとか。
本というのは、1000円ぐらいで買えてしまうものですが、こうやって見てみると1000円以上の価値があるものです。
長い目で見たときに、こういった本から学んだことから起こることは必ず本の値段以上になるでしょう。
今回はウォーレン・バフェットのおすすめの本、つまり経済やビジネス本を中心に紹介しましたが、皆さんも興味がある分野の本をたくさん読まれてみてはいかがでしょうか。
(参考:9 Books Billionaire Warren Buffett Thinks Everyone Should Read)
この記事を書いた学生ライター
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!