Imagine Cupは、毎年世界中から学生を集結させ、世界で一番難しい問題を解くテクノロジーを使う目的で、マイクロソフト創設者 ビル・ゲイツの発案により2003年に始まった世界最大の学生向けITコンテストです。
Mashable はドイツ、オーストラリア、アメリカ、そしてカタールの4チームが、将来に影響を与えるであろう最新テクノロジーを一体どのように使っているのか調べました。(出典:http://blogs.msdn.com/)
参加した学生たちはマイクロソフトの4つの製品であるKinect for Xbox 360、Windows 8、Windows Azure そして Windows Phoneを大会中のプロジェクトで使用しました。参加者の多くが国連のミレニアム開発目標からインスピレーションを与えられ、教育、ヘルスケア、環境維持などの問題解決に挑みました。
世界大会決勝戦はオーストラリアのシドニーで行われ、最新テクノロジーがどのように将来を創造するのか、地方大会、オンライン大会での勝者が集結し、各々のビジョンを共有しました。今大会では75カ国から106チームが参加しました。
この 10年間で、190を超える国から、延べ165万人以上の学生が参加しています。マイクロソフトは2億円以上を賞金、大会資金として当てています。(出典:http://blogs.microsoft.com/)
以下が気になるファイナリスト4チームのプロジェクトです。 あなたならどのアイデアが世界に一番大きなインパクトを与えると思いますか?
チーム・グリーンウェイはドイツのビールフィールド大学とハンオーバー大学の学生で構成されており、都市における車の排気ガスを劇的に減らすナビゲーションシステムを開発しました。このシステムに登録した車が10%だけだったとしても、このアイデアでは交通時間と排ガスを減らすことができ、渋滞する車を別の経路に切り替えられます。
利用者は携帯アプリに道を入力するだけで最も効率の良いルートを調べることができます。交通渋滞を調べるだけの他のナビゲーションシステムと違い、グリーンウェイはただ渋滞を別の道に移すだけでなく、その行き先を変えられた車の数まで計算することができます。
アリゾナ州立大学のメンバーから成るチーム・フラッシュフードは空腹の人とお惣菜をコネクトするシステムを開発しました。 フラッシュフードに認定されたレストランは携帯アプリを使って、何をどのぐらい提供するか登録します。そしてボランティアの運転手がその食べ物を取りに来て、最寄りのシェルターやフードバンクに届けるという流れです。
お腹を空かせたユーザーは登録さえすれば料理が届く前に携帯のメールで通知を受け取ることが可能です。チーム・フラッシュフードのメンバーは、特に所得格差の広がる都市や観光ホテルの多い発展途上国での成功を思い描いています。
オーストラリア・メルボルン大学のメンバーから成るチーム・ステソクラウドは、スマートフォンを使って肺炎を早期に見つけるのが可能な、クラウドを使用したタイプの聴診器を発案しました。肺炎は幼児の死亡原因の1つであり、手遅れになるまで発見されないことが非常に多いです。
チーム・ステソクラウドの携帯アプリを用いて聴診器をスマートフォンに接続するだけで、子供の呼吸パターンをサーバーに保存することができ、正常でない呼吸を察知することが可能です。ステソクラウドは経験豊富な医師の診断に取って代わる可能性があり、毎年数百万の子供の命を救うことが出来るかもしれません。
カタール大学のメンバーから構成されたチーム・テクノロジーランタンズは将来点字の代わりになる可能性のある新しいナビゲーションの方法を盲目や視力障害のある人たちのために開発しました。
その仕組みは頭に取り付けた装置が障害物にぶつかりそうになった時に警告するというものです。頭に付けたカメラでユーザーが何に近づいているのか知らせることが出来る視覚発信機も彼らによって発明されました。
目の不自由な方にとって周囲に関する情報は、点字のかかれた壁に囲まれるよりも、カメラや発信機の補助によってもっと具体的になっていくでしょう。
(参考:4 Innovative Student Projects That Could Change the World)
アメリカ極寒の田舎で4年半国際ビジネスを勉強してました。卒業後アメリカ南下を目指すも失敗し、北上してさらに極寒のシカゴで働いてます。これは!と個人的に思った海外記事を発信していきます☆