フランスに広がる日本文化。SUSHI、MANGAの次は!?

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こんにちは、トゥールーズに留学中の中村紬葵です。

最近はぐんぐん日が長くなり、午後9時を過ぎても外はまだこの明るさ!1-11205588_654460338020715_3806348094546835065_n昼間は日向が気持ち良く、やっと本来のトゥールーズらしさが戻って来ました! (トゥールーズでの観光についてはこちらの記事をぜひご覧ください!)

そしてそんなお昼さがり、とても素敵なお店を教えて頂いたのでみなさんにもご紹介します!

 

フランス買い物事情!

突然ですが。みなさんは”ショッピング”といえば、どこに行きますか??

東京なら、ルミネ、ヒカリエ、大手百貨店、少し離れればイオンやららぽーとなど、日本には大きな商業施設がたくさんありますよね。

フランスではどうかと言うと、お店は路面店が一般的で、たくさんのお店が一つの建物に入っている商業施設は、デパートを除けば稀です。デパートもフランス全土で展開しているのは一つか二つしかありません。

さらにフランスの特徴と言えば、個人経営のお店の多さではないでしょうか。

確かに大きな通りには、ZARAやH&Mなど世界規模で展開しているものや、モノプリのようにフランス全土にある大きな企業が並びます。1-P1050266ですが一本裏の道に入ると、そこには、小さいながらも特色のあるお店があちらこちらに点在します。

 

1-IMG_1925

壁一面にカラフルな缶詰が並ぶお店や、こちらも床から天井まで瓶が並ぶ少し薄暗いワイン専門店。 あっちには手作りのアクセサリーのお店、こっちには外まで甘い香りが漂うチョコレート専門店…

雑貨やお花屋さんまで様々です。

それぞれに独特の雰囲気を持つお店が並び、新しいお店を探しに歩き回るのも楽しいですね。

2014年から女性で初めてパリの市長を務めるアンヌ・イダルゴさんも、個人経営の小さいお店こそがフランスの魅力だと語っています。

しかし、これらのお店も、財政力のある多国籍企業や大企業が普及するにつれ、苦しい立場に置かれていました。

そこで大切なお店を守るために、政府が2年前に、不当に家賃を上げることを禁止する法律を作りました。 高い家賃でも払える大企業が小さいお店を追い出してしまうのを防ぐためです。

この法律のお陰で、個人が経営するお店も、家賃が払えなくなるという心配から解放されたのです。

国の魅力を守るために動く、それこそ政府の役割ですね。

 

さて本題のお店をいよいよご紹介します!

 

フランスで人気の紙の専門店!

魅力的なお店たちの中でも、日本人に嬉しいお店をひょんなことから教えて頂きました!

その名も” mille & un papiers” (ミル・エ・アン・パピエー)。1-P1050252Papierとは紙のこと。つまり、紙の専門店です。

なんとなんと、日本の千代紙や布を使った商品がズラリ!1-P1050258千代紙で表紙を作ったノートや、小物入れ、折り紙の鶴や魚のピアスまで。

これらの商品は奥にある工房で手作りされています。

もちろん、紙の専門店だけあって、日本のものだけでなく、フランスの伝統であるマーブル模様の紙、可愛い模様が印刷されたイタリア産の紙、さらには、独特の風合いを持つインドの紙など、世界中から集められた紙が扱われています。

それらの中でも、鮮やかな模様が特徴的な日本の千代紙は、小物作りに向いているとのこと。

このお店を経営するのはイザベルさん。1-P1050246

6年前に友人のカトリーヌさんとこのお店を開きました。1-P1050247古くなった本を製本し直す職人さんをしていたことから紙に興味を持ち、このお店を開くに至ったとか。

イザベルさんは日本語を勉強中とのことで、お話を伺っている間にも「これはなんて言うの?」という質問が度々飛んできました。

現在はイザベルさんがもっぱらお店の切り盛りをしており、カトリーヌさんが同じ工房で製本や小物づくりの教室を開いています。

ということで私もアルバムを作らせていただきました! 出来たものがこちら。

1-IMG_1936

カトリーヌさんを見ていると簡単そうに見えたものが、実際にやってみると予想以上に難しい… 私が失敗したところはカトリーヌさんが「大丈夫、大丈夫」とすぐに直してくれます。 プロの技術と経験を感じました。

もちろんお願いすれば、好きな紙や布で作ってもらうこともできます! プレゼントにとお願いする方が多いみたいです。

別の日に取材に伺った時は丁度コーヒーとお菓子で休憩中。

カトリーヌさんの生徒だったイギリス出身のピーターさんもいらっしゃいました。 おひげが素敵です。

1-P1050242

工房に入るとすぐ、何か飲む?コーヒー?紅茶?と尋ねてくれる優しい方々です。

フランス語を勉強していますと私が言った直後に、ピーターさんが「英語で話そう!」と言えば、イザベルさんが「じゃあ日本語で!」と、工房は終始和やか。

わいわいお話しつつ、生徒さんが持って来てくれたお菓子をつまみつつ、お客さんとは長い立ち話。1-P1050251

1-P1050259このアットホームな雰囲気も、フランスのお店ならではですね。

ユーモアたっぷりのピーターさん。 どんな質問にも丁寧に答えてくれるカトリーヌさん。 そして常連さんからの信頼も厚いイザベルさん。

温かみに溢れた、居心地の良いお店でした。

こんな方々に日本の文化を気に入ってもらえるなんて、ほんとに嬉しいことです。

【mille et un papiers】 ・住所: 19 Rue Bouquières - 31000 Toulouse ・ホームページはこちら

トゥールーズに来られる方はぜひ訪ねてみてください!

どこに行っても同じものを買える安心感もいいけれど、たまには小さなお店でそこにしかない物を探してみるのも楽しいのではないでしょうか?

この記事を書いた学生ライター

Tsumuki Nakamura
Tsumuki Nakamura
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co-mediaで編集をしています。 フランス・トゥールーズに留学し、現在は都内の大学に通っています。 よろしくお願いします。

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