TED Women2009の場でスピーチをしたのは、アリアナ・ハフィントンという一人の女性です。
もうみなさんは名前を聞いただけで彼女が誰かピンときているかも知れませんね・・・
そうです。彼女はあのアメリカのインターネット新聞、「ハフィントンポスト」の創始者であり、2009年のフォーブズ誌で「世界で最も影響力のある女性」で選出された12名のうちの1人です。
彼女がこのTEDトークで話したのは、「成功の秘訣」について。
努力?勉強?読書?
色んなことが頭に浮かぶと思います。
しかし彼女がこのトークで明らかにした成功の秘訣とは、「睡眠」でした。
彼女がこのことに気付いたきっかけは、彼女自身の経験からでした。
2年前に疲労により倒れた彼女は、意識を失い頭をぶつけ、また鎖骨を骨折するまでのケガを負ったそうです。
それが彼女が睡眠の大切さについて考えるきっかけだったそうです。
よく考えてみれば、同じように睡眠不足のまま日々を過ごしている人がたくさんいます。
会社で働いている人はもちろん、アルバイトで夜中に働いている人、受験生、ましてや小学生までもが睡眠時間が確保できていない状況が指摘されています。
そしてもっと問題だと思うことは、「その睡眠不足をあたかもいい事かのように自慢している人がたくさんいる」という事です。
アリアナ・ハフィントンもこのトークの中でこう言っています。
「残念ながら男性にとって睡眠不足だということが男らしさの象徴になっています。先日ある男性と食事をしたのですが、彼は4時間しか寝てないことを自慢のようにに語っていました」と。そして現代のこういった風潮から彼女はこう分析しました。
「最近では睡眠不足が流行っている」と。
睡眠不足であること、つまり多忙なことが自慢になるようなこの社会はおかしいと彼女は言います。
超多忙で睡眠不足なことは決して自慢になるようなことではない、と。
日本でも同じように、働いている人のみならず、学生や子どもの睡眠不足がよく見られます。残業や課題、バイト、受験勉強などで寝る時間が無い人のために、目を覚ますための飲みものなどもよく見られますよね。
現代の社会では「寝る」ことをもったいないと考えてしまったり、寝ることよりも「寝ずに頑張る」ことの方が評価されたり、そういった風潮があると言ってもおかしくないと思います。
しかし、寝ることによってもたらされる良い事がたくさんあるのです。
頭の中のことを整理したり、覚えたことをしっかり記憶として保存したり、睡眠をとらなければできないこともたくさんあるのです。
「睡眠は人々の生産性を上げ、そして幸福をもたらすのだ」、と彼女は言います。
こういった睡眠の良さや睡眠から得られるものも無視せずに受け止め、睡眠不足を今すぐやめることが大切だと筆者も改めて思いました。
忙しいとき、出来ていないことやしなければいけないことを睡眠時間を削ってなんとかしようとするのをやめなければいけませんね。
現代でたくさんの人がやっているように睡眠時間を削ってまで何かをするのではなく、睡眠時間を確保したうえで計画的に物事をやりこなしていくことが本当に現代で大切なことだと思います。
・How to succeed? Get more sleep By Arianna Huffington
「成功のカギとは?もっと睡眠をとりましょう」 By アリアナ・ハフィントン
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!