チュムリアップ スオ!
カンボジアはプノンペンに来ています、妊婦体験×世界一周中の箱山昂汰です。
妊婦体験×世界一周のプロジェクト概要は前回の記事をご覧頂けると嬉しいです。
世界一周の旅も出発してから三週間ほど経ち、旅人として最低限の身の回りのことは、何の苦も無くできるようになってきました。いやはや、しかし、「日常生活=旅」ってちょっと大変です。
さてさて!僕の世界一周のテーマである母子保健活動に関して、途中経過を報告したいと思います。現在までは現地で出会う人に妊婦体験をしてもらう事しか出来ていないのですが、本日までに、
中国 0人 (7日間滞在) ベトナム 30人 (14日間滞在) カンボジア 31人 (絶賛活動中)
「あれ、意外と少なくない?」 と思われたそこのあなた!!!
この数字ひとつひとつに箱山の悲喜こもごもが詰まっているのです。 国別にまとめたので括目してお読みくださいませ!
はじめに断っておきますが、妊婦体験ジャケットは旅をしている中でずっと着けているわけではありません。現地の人に意図を伝える術を持たない状態で着けるのは危険ですし、この活動は自分自身をいじめるためではなく、世界の人々、とりわけ男性に妊娠・出産について知ってもらうことを旨としています。
さて。 「下調べや活動準備は着いてからでいいか。」 と世界をなめてかかり、意気揚々と香港に降り立った箱山でしたが、中国でさまざまな洗礼を受けることとなりました。まず、時期が春節であったこと。中国の人たちのお正月です。そんな時期に行ったので、宿は目が飛び出るほど高かったり、交通機関がびっくりするほど混んでいたり。
そして、中国には情報規制があります。頼みの綱にしていた様々なサイトにアクセスできず、日本の友人への連絡さえ上手く取れない(完全に準備不足ゆえです)。そんな中、無理矢理ジャケットを着けて街に飛び出してみるも、思っていたようなやりとりは出来ませんでした。
海外生活始まりたてであり、活動も上手く行かず、ひたすら打ちひしがれていました。そんな中で、次の国でいったいどうすれば良いか、沸々と情熱を燃やしていたのでした。
浮かれたタイトルからも分かる通り、この国に入ってようやく、活動も旅も上手く回ってきました。ベトナム・ハノイに着いたら5日間ほど腰を据えて滞在し、現地語で書かれたフリップを準備したり、どういった人にアプローチして行けば良いか知るためにひたすら同じブロックをうろうろしたりしていました。
そして、ついに… 世界一周11日目にして、妊婦体験をしてもらえました。一度上手く行くと、その後はとんとん拍子で行きました。しかし、妊婦体験をしながら異国の土地を歩くこと自体がとても疲れることでして、人数はそんなに多くないですね。いろいろなコツがあるのですが、まずその国の言語で完成度の高いフリップを作ることが第一です。そのアイテム一つと変な格好とを併せると、かなり興味を持ってもらえます。上手く話を切り出すことができたら、あとは笑顔で「挑戦してみませんか?」と提案します。妊婦体験は無理強いするようなことではないので、「恥ずかしいしやめとくよ。」という人も多くいたのですが、そのやり取りをすること自体に僕のやりたいことが詰まっています。数字には計上されていない沢山の素敵な出会いがありました。また、副題にある通り、この国は美人が多い!ハノイ滞在期間中には、看護大学の授業に潜入するという幸運に恵まれたことがあったのですが、超楽しかったです。うふふ。
そして、現在はプノンペンにて活動しています。 三か国目の訪問国としての印象は、少し他とは違う何かを感じました。余談ですが、日本人が良く引っかかると言われている詐欺にひっかりそうになったりもしました。
このコラムを読んでいる方の多くがご存知とは思いますが、カンボジアではちょうど40年ほど前に、ポル・ポト率いるクメール・ルージュによって大量虐殺が行われました。到着後すぐに、Killing Fieldや虐殺博物館を訪れたのですが、想像を絶するような歴史が、この国にはあるのだと知りました。現在までに60人ほどの人に妊婦体験をしてもらい、そのやり取りの中でさまざまなメッセージを伝えてきました。しかし、この活動にどれだけの意味があるのか、非常に怪しいものだと思っています。母子保健分野では、多くの専門家の方たちが一生懸命になって問題解決にトライしていて、それでも上手く行かないことが往往にあるところだと認識しています。学生の自分ごときのやることはやはり、「おままごと」であり、いつも無力感を感じています。
しかし! やるかやらないかだったら、やったほうがいいことだと思っています。僕は学生で、「お金は無いけど、時間はある」ってやつです。頭良く効率的に生きるのは、もうちょっと先の自分に取っておいて、今の僕なりのアプローチで世界を変えてやろうと思うのです。
カンボジアでは100人達成を目指しています。この国の歴史を知り、ちょっと頑張りたくなりました。100人という数字には何の意味も無いですし、それでこの国がどうなるかとかは分かりませんが、張り切って、明日も街に飛び出そうと思います。そして、カンボジアのちびっこは、本当に目がキラキラしています。何故なのですかね。
ダウンタウンで出会ったちびっこたちと仲良くなったり、観光旅行とは一味違う楽しみが僕の世界一周にはあるみたいです。
ということで、今回はここまで!
それでは~!
旅と人類を愛する北大の医学生です。来春から世界放浪の旅に出ます。将来の夢は国際医療に従事し、どこかの途上国一つ丸ごとHAPPYにすること!押忍。 こちらのブログもぜひご覧ください!