【まだ帰らない】インド・デリーをさまようオシャレ浪人への救い。

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くぼっちです。消化不良で腹を下すことを恐れるあまり、果物ばかりで生活するという1ヶ月を送りました。つまり先月、私はほぼサルでした。今は普通のご飯もむしゃむしゃ食べています。人間に進化しました。久保さん3-1

くぼっちに救いはないのか

前回の記事「【帰りたい】インド・デリーでオシャレができない理由」では、わたしがデリーで思いどおりにオシャレができない理由を紹介しました。2500人以上の方に読んでいただいたようで、とってもうれしいです。感涙です。この涙が恵みの雨となってみなさまのところに降りそそぎますように。

今回はオシャレ砂漠インドでの給水方法、つまり今までしてきたオシャレをすること以外に、私が魅力を感じているものを紹介したいと思います。オシャレの機会を奪われた当初のわたしは、息も絶え絶え日本に帰ってしまいそうでした。ああ神さま、インドでいいこにするので、おねがいしますと夜な夜な念じ続けていたら、インドの神様が甘い水をわけてくださいました。その甘い水とは、スキンケア用品、アロマ用品そしてフュージョン系ブランドです。

スキンケア用品

インドは東洋医学の一種であるアーユルヴェーダのふるさとです。アーユルヴェーダとは、今から6000年前に5人の聖者が瞑想によって降ろした宇宙の知恵だそうです。こう聞くと完全にまゆつばですね。わたしもこの話をある方から最初に聞いたときは、この方とはこれから距離を置くべきかしらと考えました。 しかしアーユルヴェーダは、特にインド国内においてはれっきとした医学という認識がもたれています。その証拠に、インドの大学の医学部では、アーユルヴェーダ医になるための課程を持つところもあります。アーユルヴェーダ医になるには10年以上の学習が必要なんだそうです。

こういうわけで、インドにはアーユルヴェーダのレシピで作られたスキンケア用品がたくさん売られています。本当にいろんな種類があります。これらはアーユルヴェーダ的には「薬」であり、かならず「This is Ayurvedic Medicine.」の表記があります。 私ははあまり高価でないもの(1000円以内)を何種類か使ってみましたが、これらの使い心地がとてもよろしい。ついでに香りもよろしい。コストパフォーマンスの良さにはたいへん驚きます。日本なら2倍の値段でも売れるのではないでしょうか。日本でも売りたいです。

もちろん、普通のスキンケア用品もあります。これらはスペシャル感こそアーユルヴェーダ製品には劣りますが、コストパフォーマンスはかなり高いです。久保さん3-2

アロマ

アーユルヴェーダは数千年前から伝わる伝統医学であり、その治療にはハーブがたくさん使われます。またヒンドゥー教では、神様に祈る儀式を行うときに必ず線香が焚かれます。それらに由来しているのか、インドではお香やアロマオイルなど香りのするものが売られているのをよく見かけます。これが、日本よりも安価で、種類がたくさんあるのです。品質はピンキリですが、日本よりも低い値段でよいものが手に入ることは確かです。

アロマオイルというものは「オーガニック」という言葉を好み「一本裏の道を入ったところにあるカフェ」に常駐するOLが、自分色アピールのために使う小ざかしい道具だと思っていました。 ところがどっこい、卑下する心を床において、オイルをたらしたアロマポッドに火をつけると、なんと心の落ち着くことでしょう。よい香りがただよっているし、小さな火もしゃんと灯っているしで、自分の部屋が清く正しい場所になったかのように思われるのです。いつもはタバコにしか火を分けないライターも嬉し恥ずかし。 アロマブームが訪れたくぼっちは、最盛期には6個くらいのロウソクを部屋中に灯し、電気を消して夜をすごしていました。召還の場と勘違いして悪魔が現れないかすこし心配でした。久保さん3-3

フュージョン系ブランド

最後のフュージョン系ブランドとは、インドの感性と近代的な素材・デザインを巧みに融合させたブランドのことです。フュージョン系ブランドというくくりは私が勝手に名づけました。これらが、ビビッドな色づかいでとっても素敵なのです。くぼっちアンテナにビンビンのシグナルを送ってきます。これを日本で売りさばく商売をやってもいいナアと思うくらい素敵です。久保さん3-4ピアスも素敵です。久保さん3-5日本で楽しんでいたオシャレができない虫の息くぼっちを、この3つがなんとか延命させてくれています。アーユルヴェーダのレシピでつくられたクリームをぺたぺたと塗って未来の美肌へ思いを馳せ、部屋ではアロマオイルを焚いて鼻腔をふくらまし、フュージョン系ブランドの小物や洋服をせっせと買い集め眺めては悦に浸る。これがデリー生活における私の楽しみです。

ちなみにフュージョン系ブランドについては、くぼっちがセレクトした素敵ブランドを別なブログで紹介しています。その名も「Saagar Select」です。読んでやってもよいぞ、というデカン高原のように広い心をお持ちの皆さんはぜひご覧ください。太平洋のようにさらに広い心をお持ちの皆さんは、ブログ記事に清きコメントを投じたり、FacebookやTwitterで光り輝くシェアをしていただけるとありがたいです。sugarくぼっちセレクトの紹介には、インドのカワイイを日本に紹介する意図があります。インドのカワイイは、日本にとって全く新しいカワイイです。それに、日本にいる方々が、カレー、ターバン、ガンジス川以外の視点からインドに目を向けるきっかけを作りたいのです。だからたくさんの方々に、「Saagar Select」を見ていただきたいのです。URLはくぼっちのプロフィール欄をチェックチェック☆

むむ、わりかし楽しんでいるではないか、何が不満なのだ、とインドの神様は贅沢ものの私に問うわけですが、やはり服というのは私にとって、なにものにもかえられない存在感を放つお宝なのです。装うということは、人間とその生活を彫刻することです。だからそう簡単には妥協できないですし、妥協したら生活に張り合いがなくなってしまいます。 私が古着屋をやりたいというドリーマー発言をしだしたのは、このこだわりとフラストレーションが発端です。自分がいかに装うことを愛しているかに気づいたことは、インドで自分について得た学びの1つです。なのでこのフラストレーションはずっと憶えていたいと思っています。(終)

この記事を書いた学生ライター

久保 まりな
久保 まりな
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北海道大学法学部からインド・デリーへヒンディー語留学しています。政治思想への興味からインドへ来たが現在はインドで古着屋をやることを夢見ています。 ブログ・「Saagar Select」をぜひご覧ください。

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