投稿日: 2015.2.25

「リクルートを選んだ理由」日本から逃げ出した”社会不適合系女子”が、UCLAで確信したこと

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名前:悠実(はるみ)さん

出身大学:UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)

内定:リクルート住まいカンパニー

日本の高校を卒業後、UCLAへの編入学を目指し米国カリフォルニア州のコミュニティカレッジに入学。3年次よりUCLAに編入学し、教授アシスタントとしてネットワーク理論の分野における勉学に励む。4年次にベストプレゼンターに選出され、学部代表として新入生に向けたスピーチをする。2014年12月に卒業し、今年4月からリクルート住まいカンパニーに入社予定。

日本の教育に違和感、海外進学を決意

11005975_859121137463729_788582727_nーー日本の難関大学のA判定を捨ててアメリカのコミュニティカレッジに進学される例はかなり少ないと思いますが、それほど海外大学にこだわるきっかけがあったのですか?

考え始めたのは中学1年の時です。まず家庭環境が好ましい状況でなかったため、ずっと抜け出したいと思っていました。さらに、日本の教育が好きではなかったので、絶対に日本の外に出ようと決めていました。

私は日本の教育スタイルを”ATM型教育”と呼んでいます(笑)。お行儀よく口を開いたATMに好きなだけのお金を入れたり出したりするように、大人しく座っている生徒に決まった答えを詰め込んで、解答用紙に暗記したものをそのまま書き出させる。教室内のそういう洗脳的な雰囲気に、中学生なりに強い違和感を抱いていました。高校の間もずっと同様のことを感じて悩み、その反抗から2度の停学処分と1度の退学審査にかけられたことがありました。

本格的な転機になったのは、高校2年生の時に行った一週間のロサンゼルス旅行です。日本のあらゆることが窮屈に感じていた頃でした。そこで初めてUCLAのことを知って、そのスケールと迫力に圧倒されました。もともと学習意欲は強く研究者の道に興味があったので、「ここに行きたい!もっと自由な教室の中で、世界トップレベルの学生と一緒に勉強したい!」と高揚し、UCLA編入学を目指してオレンジカウンティーのカレッジに入る準備を始めたんです。

ーー海外の大学へ進学することに関して、ご両親からの反対はありませんでしたか?

私は母のもとで片親に育てられたのですが、母には中学の頃から海外の大学に行きたいと話しており、当時から「全面的に協力する」と言ってくれていました。

母は、幼少期に私をお金や家庭環境のことで苦労させて申し訳ないと感じてくれているようなのですが、だからといって甘やかすのではなく、「あなたの信じる決断をしなさい。その代わりに責任は自分で取りなさい」という姿勢を保ってくれました。

なので、幼い頃に同級生の間で人気があったピアノではなくマイナーな剣道を始めたり、A判定を捨ててオレンジコーストカレッジに入学したり、就職ランキング上位企業でなくリクルートにしたり、そういった1つ1つの決断を自分の考えで行えたのは全て母のおかげだと思っています。今回の留学も、母が私の意志の強さを信じ資金を工面してくれなければ、到底実現し得なかったものでした。

ーーアメリカに行くと急激に環境が変わったと思うのですが、現地の文化の違いなどで苦労されたことはありましたか?

日本の食事の方が美味しいとか、アメリカでは利害関係に基づくドライな人間関係が多いとか、そういった文化のギャップはありましたが、馴染むことに特別苦労したという実感は、実を言うとないんです。高校時代の友達からはむしろ「留学してからよく笑うようになったね」と言われるようになったくらいなので、カルチャー・ショックを感じるよりも異文化に親しみを感じる割合の方が多かったのだと思います。

留学を通して気づいたことといえば、”慣れの度合いの違い”です。

日本でもアメリカでも、「男はこうあるべき」「外人といえばこうだ」といったステレオタイプの押し付けがあって、その人の振る舞いに期待値を設定しますよね。そしてそれを基準に、「期待値に沿った人」と「期待値から外れた人」に分けて脳が認識する。これは全世界共通です。

ただ、日本ではアウトライヤー の絶対数が少なく”慣れて”いないため、見慣れない人は「コミュニティーから除外する」か「ステレオタイプに基づく期待値に近づける」という二種類の力が働きやすいように感じます。それに対して、当然のごとく多様な人種と文化が入り混じるアメリカ、特にカリフォルニア州では、アウトライヤーの絶対数が多く”慣れて”いるため、ちょっと違う人がいても全く気にしないという状況が起きます。驚くほど気にしません(笑)。

そういう環境が、私にとってはものすごく居心地が良かったんだと思います。

失敗は許されないアメリカ留学

10999205_859121154130394_1274435253_oーー英語が苦手な留学生として良い成績をキープすることは大変でしたか?

想像を絶するほど大変でした(笑)。アメリカの大学では成績が何よりも重視されますし、私の専攻でUCLAに編入するためにはだいたい4.0中3.8の成績が必要だったため、死に物狂いで勉強しました。研究者になることも考えていたので、成績維持はなおさら重要でした。

”Sorry”さえまともに発音できないような英語力でいきなり10分間のプレゼンをさせられたり、5時間読んでも理解できない難しい論文のサマリーを毎日書いたりと、「こんなの出来るか!」と投げ出したくなったこともあります。

また英語力のみでなく、無意識レベルでの差別に苦しんだこともあります。グループワークでの参加度合いが成績に直結するのにもかかわらず、アジア系留学生の自分だけ発表させてもらえなかった時は、必死に手を挙げて先生に顔を覚えてもらえるようにしました。

ーー言語の壁や差別などの壁にぶち当たって、勉学のモチベーションを保つのは難しくなかったのでしょうか?

「UCLAに入れなければ(自分なんて)死んでしまえ」という気持ちで渡米していたので、モチベーションのキープは全く難しくなかったです。

全国模試で成果を出していたぶん周囲からの反対は多かったですし、渡米の意図を伝えてがっかりさせてしまった人もいました。だから、決断には相当の覚悟と責任感が伴いました。意思はかなり強く、失敗は許されないと思っていました。

また、ただUCLAに入るだけでは意味がなく、入学までの過程も納得のいく形にしたかったので、一切現地の日本人と話さなかった時期もありましたし、あえて留学生が一度もAを取ったことのない授業を選んだこともありました。そのため、周りの日本人留学生から皮肉を言われたこともありましたが、周囲から揶揄されることが更なる覚悟に繋がりました。

ーー大勢の反対を押し切ってリスクを取れるようになったのはなぜでしょうか。

私の性格に大きく影響したことがあるとすれば、それは間違いなく幼少期の環境です。

小学校を卒業をするまでに、少なくとも1000回は「生きる理由」について自分に問うてきました。なぜそんなことを考えなきゃいけなかったかというと、答えは単純で、「生きるための強烈で納得のいく理由なしに、生きたいと思うことが不可能」という精神状況で幼少期を過ごしたからだと思います。だから、”生きる”ということに対して非常に強い執着があります。命に対して常に誠実でありたいと思っているから、普遍的な正しさを証明することが不可能な世の中においても、せめて可能な限り自分が正しいと思う選択にこだわりたいんです。

社会がオススメするルートに背き、自分が好む方向へ進むのには精神的なコストが伴います。でも、命に対して無礼な態度は取れないと考えている私にとっては、生き易さを選んで信念に背くことの方がずっとコストが高いんです。

”日本人として勝つ”ための就職

10999913_859122164130293_937542418_oーー就職活動での企業選びの判断軸を教えて下さい。

どんな条件下で仕事に”ハマる”ことができるかという観点から3つの軸を決めました。

よく「成長したければコンサルに行け」とか「◯◯商事に行け」とか言う人がいますが、そういうアドバイスは少々乱暴だと思います。スポーツでも勉強でも、どんな領域でも成長角度が最大値に達する瞬間は”ハマった”時だと思っています。一人一人にとってハマれる環境は違うわけだから、合コンでモテることや他人に褒められることがこの世で最大の喜びだと思っている人じゃない限り、間違っても会社名なんかで選ぶべきじゃないと思います。

そこで、私にとっての”ハマる”条件として挙げたものが①事業内容への関心度合い、②適切な競争環境、③組織が究極的に目指す理想像への共感度の3つです。この内容と組み合わせは学生の数だけ自由にあると思います。

ーーリクルート住まいカンパニーさんを入社先に決められた理由をお聞かせください。

先ほど話した3つの軸をクリアした企業は複数あり、その中でも私にとってリクルートが特別面白かった理由は2つあります。

まず、既にある程度海外市場におけるプレゼンスを確立しているグローバル企業で勝つよりも、ヒト・モノ・カネが揃っていながら「海外はほぼ初体験」というリクルートで、イチから頑張る方が面白いと思ったからです。昨年10月の株式上場は海外事業拡大の合図でもあるので、タイミングも良かったですね。

もう一つは、リクルート住まいカンパニーの社長に圧倒されたからです。IQがめちゃめちゃ高い人や迫力が常人の域を超えている人には会ったことがありますが、それだけじゃなかった。面接でお会いした際に、「あれ、この社長は自分のバンドでシャウトしながら、本気で世の中のためになることは何かを考えてる。面白い!面白い!」と衝撃を受け、気がつけば「この人のいる会社で働きたい」と思っていました。(笑)

ーー海外の企業からもオファーがあったとお聞きしました。そちらの選択も魅力的だと感じるのですが、そのオファーを断れた理由は何だったのですか?

シリコンバレーの企業からオファーをもらい、実はその会社も3つの軸に当てはまっていたんです。お断りした理由は、”日本人として勝ちたかった”からです。あれだけ嫌悪していた日の丸を背負って海外で勝ちたいだなんて、どうかしていると思われるのが普通でしょうね。(笑)

ただ、それにもちゃんと理由があります。アメリカで過ごしていると強く実感することなのですが、アメリカ人の日本への関心は確実に薄くなってきています。イチローのことは知ってても、総理大臣が未だに小泉さんだと思っているハーバード学生が普通にいます。Made in Japanが最高のブランドだった時代で知識が止まってしまっているんです。関心の薄れは忘れられる事に等しいので、ある意味マイナス評価をされるよりも深刻です。

人は、自分のアイデンティティの重要な部分を傷つけられると通常以上にストレスを感じると言われています。いくら日本の教育が嫌いでも、日本人の道徳観を持ち、日本の物を食べて成長したので、日本人であることは私のアイデンティティの重要な一部です。それが世界から忘れられようとしている感覚は、とても無視できるものじゃありません。だから日本人として勝ちたい。そして、それがリクルートでならできると思いました。

なぜ生きているかを考えることの重要さ

11001370_859122327463610_2093518236_oーー最後に学生読者に対してメッセージをお願いします。

「なぜ生きているか」を考えることは、自分にとって最適な選択をするために役立つと思います。なぜなら、具体的な世界での”大切なこと”はコロコロ変わるので信用できませんが、抽象的なレベルで自分だけの思想を築きあげてしまえば、いかなる時もそれに頼ることができるからです。

例えば、人を殺して英雄が誕生するナポレオンの時代があったり、マリファナが合法化されている国があったりと、具体的な世界では時間や場所によって価値として見なされるものが異なります。それに対して、コアの価値観として信じるものは、外部からの強烈なインパクトによって破壊されるか、もっと重要なものが現れない限り変わりません。だから、具体的な世界で肉体が何年後にいようが何処にいようが、抽象的なレベルで最も大切なコアを理解していれば、常に自分にとって最適な決断が下せるのではと私は考えています。

そして、そうやって導き出した「自分にとってベストな選択」が社会の好む道と異なる場合は、勇気を出して欲しいです。だって、自分の人生だから。何も派手なことをする必要はないと思いますが、納得のいく選択の連続の先に幸福があるのではと思います。


この記事を書いた学生ライター

Keiji Takahashi
Keiji Takahashi
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大学一年次よりスタートアップに興味を持ちアプリ開発/ベンチャーでのインターンシップを経験。 現在、学生の視野を広げるco-mediaとインターンシップから築く新しい就職の形InfrAを運営する株式会社Traimmuの代表。 サッカー観戦とジム通いが趣味。

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