Be the first !! アフリカ・ブルンジと日本の架け橋に。

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みなさん、はじめまして。 神戸市外国語大学英米学科2年の森口雄太と申します。自己紹介 new私は、大学では英語を勉強しています。その傍らで、アフリカと関わる活動をしています。今までエチオピア、ケニア、ルワンダ、ウガンダ、そして今日紹介するブルンジという国を訪れ、様々な活動を行ってきました。学内では「TFT」という、主にアフリカに給食を届ける活動をしており、学外では認定NPO法人テラ・ルネッサンスで、昨年の4月からインターンをしています。

ブルンジって?

いきなりですが、みなさんはブルンジという国をご存知でしょうか? 「ブルンジって知ってる?」と聞くと、「え?ブラジル?」という具合に、ブルンジはほとんどの日本人にとって馴染みのない国です。ブルンジって?ー キルンジ語と英語の辞書

ブルンジは東アフリカに位置する、小さな内陸国です。ルワンダ、タンザニア、コンゴ民主共和国と国境を接しています。国の面積は四国の1.5倍と、とても小さく、その中に1000万人近くの人々が暮らしています。この国は世界最貧国の一つです。国民の約80%が、一日1.25ドル以下で生活する最貧困層に位置しています。1993年から2006年まで続いた内戦が終結し、現在は平和が戻ってきているものの、今年の5、6月に控えている選挙が近づくにつれて、再び緊張が高まっています。ブルンジの象徴タンガニーカ湖ー ブルンジの象徴、タンガニーカ湖

高まる緊張ー 高まる緊張

I like Burundi!

さて、私が初めてこの国を訪れたのは昨年の8月です。滞在は1週間でしたが、私はこの国が大好きになりました。ブルンジの魅力は、何と言っても「人」です。この国の人々は素朴で少しシャイで、日本人と似たところがあります。彼らは人とのつながりをとても大切にし、分かち合いの精神を持っています。また、ほかの国と比べて、この国の人々は擦れていません。私が道を歩いていると、「シンワ!」(中国人!)と、フレンドリーに声をかけてくれます。素晴らしい人たちが、この国にはいます。フレンドリーなブルンジの人々ー フレンドリーなブルンジの人々

この素晴らしい国と日本の間につながりがないのは、とても寂しいことです。大使館すらありません。外務省は、二国間関係を「稀薄」だとしています。この国とつながりを作るためは、まずは「知る」ことが必要だと思い、私は「日本ブルンジ架け橋プロジェクト」を始めました。

このプロジェクトを通して日本の方にブルンジを知ってもらうことにより、よりたくさんの人を自分の活動に巻き込んでいきたいと考えています。メンバーは私と現地の友人3人のみですが、現地NGOや日本の多くの方からの支えと応援があって、活動を続けています。プロジェクトミーティングー プロジェクトミーティングの様子

活動を通して伝えたいこと

私がこの活動を通して学生のみなさんに伝えたいことは大きく分けて、2つあります。

1つ目は、留学だけが道ではないということです。私の主観では、日本には現在「留学神話」が蔓延しています。これは、海外に長期留学すれば英語力が身に付くという、安易な考えのことです。私の大学は語学大学ということもあり、学生の3人に1人が留学します。それも多くが1年間休学して自費で、です。そうして留学から帰ってきた人と話していると、「いったい何のためにこの人は留学に行ってきたのだろう」と思わざるを得ないことがしばしばあります。また、最近大学のコースの中には、留学が義務付けられているコースがあります。しかし留学して後悔している友人を私は何人も知っています。大学までもが留学すれば語学力が身に着くと、勘違いしていると言えるのではないでしょうか。多くの方が言うように、働きかけ次第で得るものが変わるということでしょう。

留学を否定するつもりはありません。留学をされて確かな学びを得ている先輩方も多く知っています。しかし、1年間の留学にはとてもお金がかかります。私は、大学の間に使うお金は、自己投資だと考えています。ならば、留学に対して払う莫大な投資に対して、留学から得られるものが釣り合うかどうか、留学を決める前に考えるべきだと思います。仮に1年間の留学に300万円かかるとすれば、同じお金で少なくとも世界を3周できます。300万円あれば、ブルンジに長い間住めます。また、海外インターン、ボランティアなど、留学以外にもたくさん道はあります。英語ができなくてもグローバルに戦っている人たちは、たくさんいます。ならば、英語ができる人がグローバル人材になれるというのも神話に過ぎないでしょう。世界を知り、確かな学びを得る方法は、留学だけではありません。子ども兵の調査ウガンダでの元子ども兵後追い調査の様子。留学では得られない学びがありました。

2つ目は、「お金を理由にしない」ということです。多くの学生は、お金がかかること、ことさら海外に行くことに関して、「お金がない」とあきらめてしまいがちです。お金というのは、実に簡単で便利な言い訳です。「お金がない」といえば、何もしなくて済むからです。学生が経済的に弱い立場にあることは自明です。しかし、学生の間にしかできないことや、将来のためにしておくべきことはたくさんあるでしょう。ならば、それはお金を借りてでも学生のうちにすべきではないでしょうか。下手な言い回しで

すが、学生時代の貴重な時間は返ってきません。モリグチさん1ー お金は必要だが重要ではない。そう教えてくれたのはブルンジの友人でした。

私は今回、プロジェクト実行資金を、クラウドファンディングという方法を使って集めました。そのお金で現在ブルンジに滞在し、プロジェクトを実行しています。このように、お金がなくても集める方法があります。では、お金を理由に海外に行くことをためらっている人は、本当にお金が理由なのでしょうか。本音は他にあるはずです。

日本の若者は内向きだと言われています。その通りだと思います。さらに、先日の日本人人質事件で、海外に行かない方が安全、もっと言えば、海外に行くことは良くないことだという風潮が強まっていると感じます。このままでは、若者の視野はどんどん狭くなっていくでしょう。だからこそ、今海外に出て、自分の目で世界を見て、学び、発信することに意味があるはずです。

私の活動理念は「Be the first」(最初に行動する人になろう)です。最初に行動を起こす人がいれば、活動は広がっていきます。もしその人がいいビジョンを持っていれば、人はついてきます。現地からブルンジのことをお伝えすることにより、みなさんに学びや刺激をもたらせれば幸いです。そしてこの活動にか関わってくださる方が増えれば、とても光栄です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 Facebookでのメッセージは大歓迎です。 もし興味を持たれた方がいらっしゃったら、何でも聞いてください。

「日本ブルンジ架け橋プロジェクト」の詳細はこちらのFacebookページをご覧ください。

今後ともよろしくお願いします。

森口雄太

この記事を書いた学生ライター

森口 雄太
森口 雄太
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神戸市外国語大学英米学科2年の森口雄太です。 大学で勉強する傍ら、ブルンジという国と日本をつなげる活動をしています。 アフリカから情報を発信していきます!

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