スタートが3ヶ月遅くなり、スケジュールが大幅に変わる2016、17卒の就職活動。スケジュール変更の初年度は混乱が予想されます。就職活動が解禁されるまでにどんな準備を行えばよいのか。2016、17卒就活生が事前に知っておくべきことをまとめました。
■2016年卒(学部3年生/修士1年生)の大まかな就活スケジュール
3月~:大手就職情報サイトで採用・イベント情報などが解禁 4月~:企業説明会 5月~:エントリーシート提出、選考(筆記試験、グループディスカッションなど) 8月~:面接・内定 ※上記スケジュールはあくまで目安です。
就職活動の時期が後ろ倒しになると、当然、大学の学期と重なってしまいます。 就職活動は、関東、関西の学生にとっては、説明会の会場が比較的近くにあり、そこまで移動などに時間を取られないかもしれませんが、特に地方大学の学生にとっては移動が大変で非常に時間を費やします。
また、複数の企業を応募している場合は日程を長期的におさえなければならない可能性も十分あります。 中間テスト、期末テストと選考がかぶってしまうケースもあるかもしれません。 そのため、来年度の授業の時間割は比較的柔軟に組む、また、出席点の割合が小さい授業を履修するなど、シラバスで事前に授業の日程を把握しておくと良いかもしれません。
「就職活動の後ろ倒し」は企業が採用を始める時期を遅らせる取り組みであり、就活生が活動を始める時期が変わるわけではありません。 就活生は実質いつからでも就職活動を始められるのです。 就活というと多くの学生がイメージするのは、エントリーシートを書いて、面接を受けて、内定を獲得するというフローだと考えがちですが、就職活動という言葉の中には、OB訪問、内定者との人脈作り、企業研究、自己分析など様々な作業が包括されています。 そのため、企業が採用活動を解禁した同時に”就活”を始めているようでは準備が後手になってしまいます。 したがって、時間に余裕のある春休みに自分の興味のある企業をある程度調査・理解して、OB訪問を行うなど、着々と水面下で準備してく作業が重要になってくると思われます。 就職活動で自分の行きたい企業に内定を取られている学生は「たまたま受かった」というよりは「受かるべくして受かった」という入念に準備をしていた方が多い印象です。
ここが最も注意しておかなければならないポイントです。 スケジュール上は2015年3月頃から選考開始となっていますが、それ以前に選考を開始する企業が間違いなく出てきます。特にベンチャー企業などは、3月以前に動き始めると思われます。 その事実を知らなかったために志望していた企業の選考を受けられなかった学生などが多くいます。 そのため、自分の志望している企業の採用活動のフローはしっかりチェックするようにしておきましょう。
最近は状況も少しづつ変わってきましたが、日本企業の場合、終身雇用の文化がまだあるので、多くの人はその企業に30年〜40年働く事になります。それは自分の人生の大半を占める事を意味します。 そんな非常に重要な就職活動を単なる”ノリ”や”大企業ならどこでもいい”という姿勢ではなく、しっかり時間を割き、自分の将来、キャリア、夢について考えるいいキッカケ作りにしてみてはいかがでしょうか。
大学一年次よりスタートアップに興味を持ちアプリ開発/ベンチャーでのインターンシップを経験。 現在、学生の視野を広げるco-mediaとインターンシップから築く新しい就職の形InfrAを運営する株式会社Traimmuの代表。 サッカー観戦とジム通いが趣味。