憧れの国際公務員のために注いだ6年。その過去の努力に固執せず、外資コンサルへ。

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名前: 滝沢真央(たきざわ まお)さん 所属: 筑波大学・社会国際学群4年 (※取材当時) 内定先: 外資系コンサルティングファーム 経済や法律など、国際に関わる授業を色々と取り組んでいます。現在は、都内のベストキャリアという就活団体にてスタッフをしています。

国際公務員になるため全てを注いだ大学生活

10877931_781690858574418_479997099_nーー滝沢さんはもともとは、どういったキャリアを歩もうと考えてらっしゃいましたか?

中学3年生から、国際公務員になりたかったんです。大学の3年まで目指していました。その目標のために今の大学も選んで、大学生活も全てそれに注いできました。国際公務員というのは、国連などの国際機関で働く公務員ですね。

ーー学生生活ではどんな活動をされていましたか?

国際公務員になるためにひたすら走っていました。空回りも多かったです。 語学留学をしたり、医学部に入るために仮面浪人をしたり、学長に会いにいったり、他学部の研究室に入れてもらって勉強をしたり。 とにかくがむしゃらに独りよがりに色んなことに対してトライアルアンドエラーを繰り返していました。

ーーなぜ国際公務員を目指されていたのですか?

中学3年の時に社会科の授業で、かつて日本でも起こった女性差別を学んだことにより 途上国にはもっとひどい差別があり、自分ではどうしようもできない人が沢山いることを知りました。その人たちの力になりたいと思い、先生に相談したところ、国際公務員を知り、これしかないと思っていました。

人生が無駄になるんじゃないかという固執

10961782_781691811907656_1168909887_nーー国際公務員を目指されていた滝沢さんが就職活動を始められた経緯を教えてください。

勉強していくうちに、本当に自分が勉強している事が役に立つのかなと感じるようになってきました。そこで立ち止まってしまいました。ひとまず、国際公務員というのは脇に置いて、自分が一番貢献できる分野や環境を探すことからスタートしました。 その中で他学部の授業を受けているうちに、データ分析や経営工学と言われる分野に行きつきました。いわゆるマーケティング分野です。ただ、その先に進んで行くとなると「理系の大学院に進学するしか選択肢がない」と思い始めてしまった時が、最初に心境が変わった所ですね。正直私は選択肢を狭めたくないと思っていました。 6年以上、国際公務員への勉強に取り組んでいたという意地があったので、エゴが出てきていたんですよね。ずっと国際公務員になりたかったので、自分の中で、国際公務員という選択肢をなかなか消す事ができなかったんです。人生が無駄になるんじゃないかと考えていました。自分の気持ちには気づいてたんですが、自分の中で消す事ができなかったんですね。 そういった事を周りに相談しなかったということも思い悩むことになった一因ですね。

ーーどういった判断軸で企業を探されていたのですか?

国際公務員がもともとの第一目標だったので、本当に軸が無くなってしまった状態で就職活動を始めました。 最初は何がなんだか分からなくなって、大学3年の11月になっても既にそのような状態だったので、それから1ヶ月間、社会人の方に本気で相談して、考え抜きました。 1つ目の軸として、自分の力でやれるところと言いますか、自分の裁量が大きいところを選びました。 2つ目が、他の人にはできない事、自分以外の人ではできないという軸で、 3つ目が、自分が好きなデータ分析、マーケティングができるという軸。 4つ目が、自分の作った物が世界的に広げることができるという軸でした。 この4つの軸で企業を探していきましたね。 言葉には落とし込めたとしても、会社の事をもっと知っておかないと具体的に企業は選べないので、そこは苦労しました。

ーーどういったインターンシップに参加されていたのですか?

インターンシップとしては、海外のインターンシップに参加していました。 それは今後、「海外営業がしたい」、「自分の製品を世界で使ってもらいたい」という思いを実現するためには海外での経験が必要だと思っていました。ただ海外に行ったこともないのにそれを言っているのは無責任な気がしたので、実際にインターンシップに参加する事にしました。 理想ベースで話すところから、少しでも経験ベースにシフトしたかったので、知り合いに頼んで、シンガポールの研究所でインターンシップに参加しました。

ーー外資系コンサルティング会社を内定先に選ばれた理由をお聞かせください。

今の内定先と同じような企業は他にもあったんですけど、面接などを受けていくうちに自分の中で優先順位が決まってきて、企業内の雰囲気であったり、面接官の態度であったりで志望する企業が落ち着いていきました。 最初に内定を頂いてすぐに、内定先の会社に一番入社したいと思いましたね。就職活動は、やはり自分と企業のマッチングだと思っています。事前に自分が決めていた軸に関して振りかえった時に、その軸を満たしているかどうかをしっかりチェックしていきました。

ーー滝沢さんにとっての内定先の魅力は何ですか?

自分の欲しいものが揃っているところです。個々の人の能力と言うものを大切にしています。そして、自分の夢に向かってひたすら努力できる環境があり、これからの人生の選択肢を増やしてくれる場所だと思っています。

再び国際公務員を目指す道もある

10966481_781694328574071_1737580943_nーー就職活動を終えられてからベストキャリアさんに入って就活支援を始められた経緯を教えてください。

きっかけは、昨年度弊団体のプログラムに参加し、先輩方に感銘を受けたからです。 4年生の内定者と社会人の方々によってプログラムは作られています。大学生活最後の貴重な時間や休日を返上して下さっていた皆さんに恩返しがしたかったんです。そして、自分自身の就職活動だけでなく、人生の苦しみを誰か人のために使いたかったからです。

ーー入社してからの滝沢さんのビジョンを教えてください。

入社してから4~5年間は自分の基礎を作る場所だと思っているので、その間は自分のスキルを身につけるために、がむしゃらに頑張って行きたいと思います。 その後に関しては、国際公務員の道をもう一度目指すのもアリだと思っていますし、色々選択肢はありますが、こうしていきたいというのはまだ決まってはいません。 ただ、自分の成し遂げたい事として、問題を抱えている人の最大の権力者になりたいと考えています。問題解決をする絶大な安心感を持ってもらいたいんです。それを自分自身でも納得できるスキルを持って取り組みたいので、今はその手段としてITスキルが重要だと思っています。 ですから、とにかくそのために働いて、5年後、どういう姿になっているかで行動を変えていきたいと思います。

ーー学生の読者へメッセージをお願いします。

「沢山の人や物と出会い、触れ合い、自分を受け入れ、他人を受け入れ、たくさん笑って、たくさん成長する 」

実はこんな単純な事が一番大切なのではないかなと感じています。

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この記事を書いた学生ライター

Keiji Takahashi
Keiji Takahashi
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大学一年次よりスタートアップに興味を持ちアプリ開発/ベンチャーでのインターンシップを経験。 現在、学生の視野を広げるco-mediaとインターンシップから築く新しい就職の形InfrAを運営する株式会社Traimmuの代表。 サッカー観戦とジム通いが趣味。

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