北海道から沖縄まで、日本全国を旅する無所属ゼミって?出会いを財産に変える"謎の研究者"日高啓太郎さんインタビュー

長期・有給インターンシップを探すならInfrA
はてなブックマークでシェアする

大学生活は、趣味やアルバイト、サークルやボランティアなど自分の価値観を形にする上で非常に重要な意味を持つ期間です。学内の活動を飛び越え、活躍の場を広げる学生も増えてきました。


そんな学生たちの挑戦をサポートする、所属機関を持たない「ゼミ」があります。北は北海道から、南は沖縄まで、日本各地の学生が所属する人呼んで旅する研究室"日高研"です。過去に在籍した学生は有名企業に就職し、難関大学の大学院に進学するなど実績も多数。そんな謎多き一般研究団体日高研究室の研究所長日高啓太郎さんにお話を伺いました。

[日高さんのプロフィール]

1977年大阪府生まれ。日本大学大学院生産工学研究科修了。青山学院大学大学院社会情報学研究科博士後期課程単位取得退学。製造業・サービス業・大学ベンチャーで営業・開発・総務に従事。現在は、日高研の助教(仮)と名乗り、一般研究団体日高研究室を運営。大学・企業共同研究に従事する。

サラリーマンから研究者に転職。きっかけは「アーティストになりたい子」との出会い

北海道から沖縄まで、日本全国を旅する無所属ゼミって?出会いを財産に変える


ーー日高さんが研究室をはじめたきっかけについてお伺いできますでしょうか?

僕がまだサラリーマンをしていた頃、ライブハウスで一人の女の子と出会ったのがきっかけです。意気投合して仲良くなったのですが、話を聞いていたら「私、アーティストになりたいんです」って。破天荒な子で「アイドルになりたいんです」なんてことも言っていました。少しだけ、普通の子とは違っていて、なんか応援してあげたくなる子だったんです。


アイドルやアーティストになるのは難しそうだったので、何か彼女に合った職業を見つけられないかなと考え、研究者が肌に合うのではないかと思いました。興味を持ったことに打ち込むタイプだったし、僕は大学院を修了していたので、研究なら少しは役に立てることがあったんです。サラリーマンをする傍、研究指導をすることにしました。


ただ、彼女自身が予想以上に成果を出したため、自分がお世話になった先生のところに連れて行きました。先生と僕の二人体制で面倒を見てあげることにしたんです。ただ、研究指導をするうちに自分も研究したくなってしまい、気づいたら一緒に、社会人枠でその研究室に通っていました(笑)。そうするうちに先生から「自分で研究室を開いたら?」と提案があり、これが日高研究室の始まりです。


ーー日高さんも研究指導の立場から、本格的な研究者になったわけですね。

そうです。サラリーマンと並行して、一緒に研究していました(笑)。次第に熱が入ってくると、彼女と一緒に研究室を立ち上げたいと思うようになり、また勤めていた会社も業績不振で人員削減を行っていたこともあって、仕事を辞めたんです。独立し、会社を経営しながら研究室を開くことにしました。大学に属さない、無所属の研究室を立ち上げたわけです。


研究にのめり込むと、もっと自分が成長しないといい成果が残せないと気づいたんですよね。誰かをマネージしたり、学生の成長から学んだり、自分でやってみないと分からないことって非常に多いじゃないですか。その最短の道が、独立することでした。


ーー仕事を辞めてまで研究者になるって相当の覚悟ですよね。なぜ、研究に興味を持たれたのでしょうか?

もともと、世の中の「当たり前」に疑問を投げかけちゃうへそ曲がりな人間なんですよね。当たり前がなぜ当たり前なのかを、自分で納得しないと気が済まない性格なんです。その手段として研究が最適でした。


ナンパで生徒を集め、旅する研究室"日高研"を開業

北海道から沖縄まで、日本全国を旅する無所属ゼミって?出会いを財産に変える


ーー所属する学生さんはどのようにして集めたのでしょうか?

いつも冗談っぽく言っていますが、まあほとんどナンパですね(笑)。大学の研究員から外れたタイミングで自分を見つめ直す旅に出たんです。その旅で、今後開催しようと思っていたセミナーを試しに開いてみようと。ただ、それがまったくうまくいきませんでした。


もう仕方ないから、もともとの目的だった「自分を見つめ直す」ことに注力しようと思って、いろんな人に声をかけたんです。最初は怪しまれましたが、徐々にコツを掴み、最終的には47都道府県で100人ほど知り合いができたんですよ。


旅に出た理由や、自分の活動を話していると、その知り合いのうち何人かが生徒になってくれたんですね。男の子も女の子も年齢もバラバラで、誰もが研究をしたいわけでもなかったのに。それが嬉しくて、それぞれ目的は違うけれど、彼らの目指す夢をサポートしてあげようと思ったんです。


ーー大学生だけが所属しているわけではないんですね?

大学生から主婦までさまざまです。卒業後も残ってくれる生徒さんが多いので、会社員もいます。研究者になりたいという人よりは、研究を目的達成の手段にしている人が多いと思います。文理融合型のゼミに近いかもしれません。


それぞれの目的に応じて、就職支援をしたり、大学や企業と共同研究をしたり、あとは愚痴を聞いたり(笑)。もう、なんでもありなところが無所属の強みです。


ーー現在、所属している人数はどのくらいいるのでしょうか?

北海道から沖縄まで12名の社会人・学生が所属してます。北海道大学から琉球大学の学生まで所属している研究室は、日本でも少ないのではないでしょうか。


過去所属していた学生の大半は、学部卒で企業に就職するか、修士課程に進み、現在は社会人になっています。面白いもので、いわゆる難関とされる有名企業に、研究成果や活動を評価していただき、入社させていただいている例が多いんです。また、社会人になってから修士・博士を取る意思を持つOBOGも増えてきたので、それぞれのライフスタイルに合わせた指導・研究内容を心がけています。


ーー具体的に指導内容を教えていただいてもよろしいでしょうか?

主に工学教育やプロジェクトマネジメントに関する研究を中心に指導しています。モノづくりやシステム作りを通じて、視野が広がるケースが多くあるからです。


まずは、1人でプロジェクトを組み、慣れてきたら人数を増やしてチームを編成してもらいます。すると、メンバー間の意思疎通など研究以外にも課題が生まれてくる。それらに対しどのように対処すればいいのか、また予期せぬ問題にどのように対応するのか、現実的側面と理論から学んでもらうことで経験値を積んでもらえればと考えています。


大学4年間は「自分を構成する財産」

北海道から沖縄まで、日本全国を旅する無所属ゼミって?出会いを財産に変える


ーー日高さんから何か学生に伝えたいことはありますか?

大学の4年間って、本当に貴重な時間なんです。たとえば大学で教えてくれる教授は、実はもう簡単に会えないような人かもしれないし、就職活動の面接官は、ビジネスを一緒にやることも到底かなわないような人かも知れない。若い頃の出会いが、どれほど贅沢なものかって後から気付くんですよ。


だからこそ、周りの人に感謝して欲しいんです。アルバイト先の先輩に怒られることも、就活に失敗することも、全部が自分を構成する財産になっていくんです。出来事の意味を考えながら過ごしてくれたら嬉しいです。


ーー最後に、日高さんから読者のみなさんへメッセージをお願いします。

もしこの記事を見ている方で、何かに迷ってる人がいたら、連絡して欲しいです。アドバイスしかできませんが、話を聞いて、ちょこっと背中を押してあげることができるかもしれません。困ったときに「そういえば、なんか変なおじさんいたな」って思い出してもらえたら嬉しいです。

この記事を書いた学生ライター

co-media 編集部
co-media 編集部
433 ライターに共感したらGoodしよう!

自分も発信してみたいと思ったあなた!co-mediaでは編集者・ライターを募集しています。ぜひこちらからご応募ください! Twitterもぜひフォローよろしくお願いします。

このライターの他の記事を読む >

記事を友達におしえよう

はてなブックマークででシェアする はてぶ

co-media
この記事が気に入ったらいいね!

最新記事をお届けします

人気のタグ

外資系 サマーインターン 教養 就活 海外 アメリカ 留学 女性 インターン 英語 IT企業 日本 ビジネス TED ライフハック アメリカ留学ブログ 大学生 起業 学生旅行 東大 大学 ハーバード
InfrA ロゴ

就活に役立つ長期・有給インターンを
厳選して掲載しています!

co-media ロゴ が運営するインターンシップサイト >>

InfrAでインターンを探す