「そろそろ就活しなきゃ」と思い立ったとき、”長期インターン”は選択肢にありますか?「時間が取られるのが嫌」「バイト扱いされそうで不安」と尻込みするのはもったいない!今回は、co-mediaの姉妹サイトであり、長期・有給インターンシップを紹介する「InfrA」からインターンに参加した二人の学生に、長期インターンのメリットを聞いてみました。
IT・Web業界最大級の転職・求人情報サイト「Find Job!」を運営する株式会社ミクシィ・リクルートメントの新規事業マーケティングインターン1期生として、5月から勤務。求職者へのスカウト送信やクライアント企業の進捗確認、Find Job!内の新しい機能の提案・制作などの業務を担当している。
――本日はよろしくお願いします。まず、インターンを始めようと思った理由から聞かせてください。
伊東さん:大学3年の4月頃に、自分のキャリアを意識するようになったんです。「会社で働くとはどいうことなのか」をわからないまま、何十年も働く場所を選ぶのは不可能だと思うようになりました。まずは職場を経験してみよう。そう思って、長期インターンへの参加を決めました。ミクシィ・リクルートメントを選んだのは、求人媒体を扱っているので、いろいろな会社を知ることができると思ったからです。
野澤さん:私は理系の大学に通っているのですが、将来的に理系職ではなく文系職・総合職に就きたいと考えていました。けれど、その「総合職」が会社の中でどのような役割を果たしているのか、まったくわからない状態だったので、まずは体感してみたかったんです。学生をアルバイトのように扱うのではなくて、きちんとフィードバックを得られる環境で働きたい。そう思った時に、ミクシィ・リクルートメントに惹かれて、いま働いています。
――具体的にどのような業務に携わっているんですか?
野澤さん:Find Job!という求人サイトの運営サポートをしています。ほしい人材を抽出して求職者の方に送れるスカウトメール機能にまつわる業務を主に担当しています。今後Find Job!に求人広告を掲載してくれるかもしれない企業に電話をかけるなど、営業の仕事も担当していますね。
――仕事をしてみて、インターン応募前に自分がやりたかった仕事とのギャップはありましたか?
伊東さん:私はトップに立って、チームを導くのが好きだったんです。自分では、リーダータイプだと思っていました。でも、今回の長期インターンでは、与えられた指示に対していかに柔軟に対応してクリアしていくかという能力が求められます。上に立つことだけではなく、ミッションを与えられてそれを達成するために行動することも好きなのだと気づきました。
――ミクシィ・リクルートメントのインターン生は、社長と面談できる機会があると聞きました。実際にどんな相談をしたり、アドバイスを貰ったりするんですか?
野澤さん:他のインターン生以外に社員さんともチームで働いているのですが、ちょうど産休に入っている人が多くて、この1カ月ぐらいでチームの方針がガラリと変わったんです。仕事の進め方が大きく変わったので、正直戸惑いも大きくて、チームがうまく機能していないと感じるようになりました。その件を社長に相談したら、私たちインターン生の意見にもきちんと耳を傾けてくれて……。ここで働いてよかったなと思った瞬間でした。
伊東さん:インターン生という立場は社員ではないからこそ、チームを客観的に見られることもあると思うんです。このインターンでは社長と毎週面談する時間をいただいているので、思ったことを気軽に言える環境があるのはとてもありがたいです。
――社長と距離が近く、相談できる環境はなかなか無いですよね。他に裁量権の大きさを感じた出来事はありますか?
伊東さん:「Find Job!の登録企業数を増やすためにはどうすればいい?」と、社長に質問されたことがあったんです。私は思いつきで、「友達がインターンしている会社なら規模が小さいし、私の友達だからお願いすれば使ってくれるかもしれません」と答えました。すると、社長が「じゃあ、立ち上がったばかりのスタートアップに使ってもらえるようにしたいね」と言ったんです。
よくよく考えてみると、立ち上がったばかりのスタートアップにとって、Find Job!は初の求人媒体になれるのでロイヤリティーが生まれるし、コーポレートサイトを持っていない企業であればFind Job!がその代わりにもなる。色んなメリットがあることがわかり、それ以来、私がスタートアップの営業を担当することになったんです。私がパッと言った言葉を社長が拾ってくれて、それをビジネスにできたのが嬉しかったですね。
――働いている中で、うまくいかないこともあると思います。今までで失敗してしまった経験はありますか?
野澤さん:この間、40社に電話営業をしたのですが、1社からも良い返事をもらえずにその日が終わってしまって。今までの自分なら、「こんな日もある、仕方ない」と考えたと思います。でも、インターンで成長してきたからこそ、同じ失敗を繰り返さないにはどうすればいいのか、次はどのような施策を打つべきなのかを考えられるようになりました。
――インターンを通じて、どのように成長できたと思いますか?
野澤さん:こんなに大きなサイトを運営してるチームであっても、うまくいかない場面はもちろんあって、チームをより良くするために社員の方と一緒に取り組めたのは、いい経験をさせてもらえたと思っています。働いていると、当然のことながら、うまくいかないときもある。学生のうちから、働くことの楽しさや厳しさ、そして難しさを知れて、長期インターンに参加してよかったなと思っています。
――インターンを経て、就職したい企業を選ぶ際の視点は何か変わりましたか?
野澤さん:ITやWeb関連の企業は全く視野に入っていなかったんです。でも今回実際にインターンしてみて、上の立場の人でも自分の意見をすぐに取り入れてくれる雰囲気を知って、「ここで働きたい」と思うようになりました。
伊東さん:私も、これまでは「パソコンが苦手だから、IT企業なんて無理だ」と思っていました。でも今回働いてみて、IT業界も面白いと思えるようになりました。「この分野は無理だ」と最初から決めつけないで、「とりあえず参加してみる」とか、「とりあえず説明だけでも聞いてみる」という考えに変わりましたね。
――最後に「co-media」を読んでいる同世代の学生に向けてメッセージをお願いします。
野澤さん:これが一番難しい質問ですね。正直言って、私も「働くとは何なのか」をよくわかっていなかったから、それを知るために長期インターンしてみようと思っただけなんです。だからきっかけはそれくらい軽い気持ちでもいいと思います。何もやらないよりはいいのかなと。
伊東さん:長期インターンという形がもっと広まって、少しでも多くの学生の視野に入れることができたらいいなと思います。思い切って行動に移せば、失敗しても成功しても絶対に力がつくはずです。
――ありがとうございました。