”どこでもドア”が現実に?「分身ロボット」が自由に外出できない難病の子供を救う

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授業に遅刻しそうな時。急に友達に会いたくなった時。

「”どこでもドア”があったらな……」

なんて思ったこと、ありませんか?

そんな願いが叶う時代がやってきたかもしれません。

今回は、現代版”どこでもドア”を使って病室の外へ飛び出した子供たちの話を、カナダのニュースサイトGlobalnews.caからご紹介します。

入院中の子供が病室の外へ? 意外なコミュニケーションツールとは

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Double Robotics社が開発した発明品の名前は『テレプレゼンスロボット』。

一見するとただの「車輪付きアイパッド」ですが、このロボットによって病気の子供たちが”外出する”ことができるようになったのです。

Double RoboticsとCyberaの二つの会社からこのロボットを借り入れているのが、カナダにある『ドナルド・マクドナルド・ハウス』。治療している子供たちのすぐ近くで家族が暮らせるように、病気の子供とその家族が滞在できる施設です。

利用するのは、重い病気で病室から出られない子供たち。iPadの画面には子供の顔が写り、iPadのカメラを通じて、外の景色をそのまま見ることができます。

アプリを通じて遠隔操作が可能なので、、病室の外でも自由にこのロボットを動かせます。

例えば、『ハウス』内の子供たちに一番人気の部屋『マジックルーム』にも。

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http://globalnews.ca/news/3028017/special-robot-gives-kids-stuck-in-hospital-virtual-freedom/

新しいおもちゃがたくさん置いてあるこの部屋は、辛い治療という現実を少しだけ忘れることができる空間です。

このロボットがあれば、病室から出られない子供たちもマジックルームに”入り”、おもちゃを選ぶことができるのです。選んだおもちゃは後で病室に届けてもらうこともできます。

当初は見たこともない不思議なマシーンに戸惑っていた子供たちですが、今ではロボットにMs. Nesbittという名前をつけたり、黄色いドレスと青い帽子で着飾ったりしてすっかりなじんでいます。

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白血病患者のJordanくん(7歳)も「ロボットを操作しておもちゃを選べるなんてとってもかっこいい」と喜んでいます。ロボットのおかげで、同じ病気と闘っているKatelynちゃん(13歳)と出会い、友達になることもできました。

テレプレゼンスロボットのある世界

The Economistによると、テレプレゼンスロボットの次の開発目標は、「手足をつける」こと。遠くのものを取るためではなく、感情表現を豊かにするためなんだそうです。

テレプレゼンスロボットの開発には、日本人も関わっています。世界的なアンドロイドロボット開発者として知られる石黒浩氏は、ロボットの”肌”を研究中。遠くへ出向くことのできない高齢者が、離れた所に住む家族と触れあえるようにしたいというのが、石黒氏の願いなんだそうです。

石黒氏が過去に作ったアンドロイド『マツコロイド』のリアリティを考えると、自分の分身を遠隔操作できる未来はそう遠くないかもしれませんね。

この記事を書いた学生ライター

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