「できること」を追求すると…?体の小さな元高校球児が本場の“ベースボール”に挑戦!

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こんにちは!アメリカ・シアトルに留学中の杉山です。アメリカ×スポーツといえば、多くの日本人は野球を思い浮かべるのではないでしょうか。現在行われているWBCが世界中を熱狂させているように、野球はとにかく人気のスポーツ。そのルーツはアメリカにあります。

僕は日本でずっと野球をやっていたため、アメリカ留学を決めた時、「せっかくアメリカに行くのだから、本場の野球を肌で感じてみたい!」と思っていました。元高校球児が本場アメリカで野球をしたら、どれだけ通用するのだろうか?と考えたらワクワクしたんです。今回は、実際にプレーしてわかったことや、僕が感じた“スポーツの持つ力”について書いていこうと思います。

期待されていない“小さな日本人”がアメリカで活躍するには?

僕が所属していたチームは、30代・40代の人が集まってプレーをするいわゆる草野球チーム。毎年のようにリーグ戦で最下位のチームでした。

本当は大学のチームに入りたかったのですが、正規生ではないことを理由に入部を断られました。しかし、どんな環境であれ目的を果たすのが大切なこと。アメリカ人と野球が出来るのであれば、特に環境にこだわりはなかったため、迷うことなく草野球チームに入りました。

そのチームは、比較的若い力が手薄で、なおかつ人員不足。それにもかかわらず、“海の向こうから来た小さな体の日本人”というだけで、皆にあまり期待をされていませんでした。

メジャーリーグの試合を見ればわかるのですが、アメリカ人はどんな状況であれ常に力勝負。ここに、日本とアメリカとの差を感じました。どんなに頑張っても小さな体の日本人がアメリカ人のスタイルに合わせ、同じ土俵で戦っても勝てません。裏を返せば「日本人特有の丁寧かつ確実にこなしていくスタイルなら、通用するかも?」と考えたのです。

自分にできることを突き詰める!野球を通じて得た大切なこと

身長が170cmにも満たない僕は、とにかく速い球を投げる、遠くにボールを飛ばす…といったアメリカ流の野球では勝てない。では、どうしたらいいのでしょうか?

考えついたのは、これまで培ってきた基礎で勝つこと。パワーでは勝てないけれど、日本で当たり前に教えられる「綺麗で鋭いスイング」や「相手のモーションを盗む走塁」なら勝負できると思ったんです。

そして、その考えは見事に的中。自分にできることを徹底した結果、アメリカ人の強くて速いボールを毎試合のように打ち返し、出塁した際には必ずといっていい程盗塁を成功させました。リーグ戦の中盤からは、1番キャッチャーとしてチームの中心的な選手となり、チームの10年ぶりのプレーオフ進出に貢献することもできたんです!

「できること」を追求すると…?体の小さな元高校球児が本場の“ベースボール”に挑戦!

リーグ戦を戦っていて一番嬉しかったことは、相手チームの選手からも“お前はイチローだ!”と言われたことや、面識もないのに、自分のプレーを覚えてくれていたことです。

そして改めて感じたのが、“スポーツは国境を越える”ということです。英語に悪戦苦闘している中で始めた野球だったため、当初はコミュニケーションにつまずくこともありました。しかし、プレーを通して自分の存在をアピールしていくことで、次第にチームに打ち解けることができました。

また、アメリカ人も心の底から野球を楽しんでいるということを感じました。僕がヒットを打ったり、いいプレーを一つしただけで、自分のこと以上に喜んでくれました。スポーツを愛する気持ちに国境はなく、野球というスポーツを通じてたくさんの笑顔を分かち合うことができました。これも全部、自分にできることを追求した結果です。

そして、野球のおかげで英語力を伸ばすこともできました。行き帰りの車の中では、マネージャーのアメリカ人に自分の英語が正しいか、通じているかどうかを聞くことができました。それはまるで、無料の英会話教室のよう。一年間の留学生活の中で、アメリカで野球をしたことは間違いなく一番の思い出です。

スポーツの力は国境を超える!

最後に、アメリカで野球をやっていて思い出した言葉が一つあります。「野球で飯を食べることは難しいかもしれないが、野球をやっていたことで飯を食えることはある」という言葉です。

これは、とある高校野球の監督が最後の夏を戦い終えた選手にかけた最後のメッセージ。確かに、プロ野球選手になってお金をもらうことはかなり難しい。でも、野球をやっていたことが自分の人生を良い方向に導いてくれることはあると思うのです。

「できること」を追求すると…?体の小さな元高校球児が本場の“ベースボール”に挑戦!

僕も、プロ野球選手にはなれませんでした。でも、野球を通じてアメリカで友達を作ることができたし、人とは違う経験ができたことは事実です。野球に限らずスポーツには、人生を豊かにする力があると思います。そしてこれからも、野球は僕の人生にとって大きな役割を果たすのだと思います。もし、今後留学をする機会があるのであれば、是非アメリカ人と一緒に体を動かしてみてはいかがでしょうか。スポーツの力があれば、国境を超えた素敵な経験ができるかもしれませんよ!

この記事を書いた学生ライター

Takaaki Sugiyama
Takaaki Sugiyama
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1995年、愛知県生まれ。青山学院大学教育学部3年です。野球を愛し野球に愛された結果は留学先のシアトルでも野球してました!趣味は、外国人の友達作り(笑)

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