教科書を読むだけで◯◯時間!?映画と全然違うアメリカの大学生活

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「アメリカの大学生活って憧れる!」と思っている皆さんの中には、広いキャンパスに真緑の芝生の上に寝そべって、友達と笑いながらお昼ご飯を食べる!そして、毎日のようにホームパーティー!なんていう妄想をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

想像以上の勉強量!留学生活は楽しいだけではない!

そう考えている人の多くは、映画に大きく影響されていると思います。実は、僕もその一人でした。しかし、現実はそんなに甘くはありません。アメリカの学校は、日本とは違って勉強にかけなければいけない時間が膨大です。留学したからといって、映画に出てくるような自由でリラックスした生活が待っていると思ったら大間違い!今回は、9ヶ月間コミュニティーカレッジでアメリカ人に混じってクラスを受けて感じたことを書いてみます!

教科書から大違い!一冊1万円も当たり前!

教科書を読むだけで◯◯時間!?映画と全然違うアメリカの大学生活

アメリカの学校は、日本と比較すると授業内容が全然違います。それを象徴するかのように、まずは教科書が違うんです。日本では授業の回数が少ないため、一つ一つの教科書は薄っぺらく、値段もそれほど高くもありません。大体2,000円〜3,000円といったところでしょうか。

それに比べて、アメリカの大学のほとんどは、一つ一つのクラスの回数が多いのが特徴です。特定の分野についてより深く追究できるよう、教科書が分厚いのです。そして、端から端までまんべんなく文字が書かれているので、1ページを読むのにかなりの時間を費やします。また、分厚い教科書は当然のように高価で、新品を買おうものならば、10,000円以上するものも少なくありません。

学生の“学習意欲”が違う!

教科書を読むだけで◯◯時間!?映画と全然違うアメリカの大学生活

次に、授業内容についてです。授業方法に特に規定はありません。教科書をベースに解説していく先生もいれば、教科書をクイズやエッセイの為だけに使い、授業では最新のニュースやTed Talksをトピックに授業を進めていく先生もいます。

もちろん、日本と同じように先生が前に立ち解説をしていく、いわゆる講義型の授業もあります。しかしながら、授業のスタイルは同じでも、明らかに日本の大学と違う点が一つだけあります。それは、学生からの質問の量です。

日本の大学の講義が“one way communication”だと言われる所以は、学生からの質問がほとんどないから。確かに、アメリカでも教授の解説に多くの時間が割かれていることに間違いはないのですが、学生からの質問が後を絶たないのです。

例えば、先生が教科書のあるキーワードについて説明していたとしましょう。すると、一人の学生がその解説に対する質問やコメントを発表します。それに対して、クラスメイトが回答したりコメントをするという現象が起こりました。時には、先生が質問に答えることなく学生同士で解決するといったことも、まれにありました。このように、一見講義型の授業に思えるものも、学生の積極的な発言がディスカッション中心の授業へと変化させるのです。

予習の時間は◯◯時間?

教科書を読むだけで◯◯時間!?映画と全然違うアメリカの大学生活

最後に宿題についてです。多くのクラスでは、教科書を読んでくることが毎日の宿題になります。もちろん、週末にはエッセイやクイズを課されることがありますが、教科書を読んでいればそれほど難しくもありません。

日本では、教科書を読んでくるという宿題はおろそかにされがちですが、アメリカでは、あらかじめ教科書を理解しておかないと授業に全くといっていいほどついていけません。

アメリカ人でさえ、一つのチャプターを読むのに数時間を要するそうです。つまり、英語が堪能でない自分がビッシリと書かれた教科書の内容を理解するのにかかる時間はもう膨大です。ネイティブたちの数倍の時間をかけなければ、授業には追いつけません。

そのため、日本の大学にいた時とは考えられないくらい勉強しました。とてつもなく大変でしたが、やらなければついていけないという環境にいたことが、自然と勉強する姿勢につながったのだと思います。

映画に騙されてはいけない!

結論から言うと、僕が留学をする前にイメージしていたアメリカでの大学生活は180度違いました。よく青春コメディー映画で描かれているような派手さはありません。

当然の如く、パーティーもイメージとは違いそれほど多くもありません。というより、毎晩パーティーをするほど時間がないのです。これが、“アメリカの大学は卒業するのが難しい”とよく言われる理由です。

しかし、これは捉え方の問題でもあります。なぜなら、毎日ちゃんと勉強して、確実に課題をこなしていけば、成績はその努力に比例するようになり、単位も難なくとれるからです。つまり、映画を見てイメージしていたような生活をしてしまうと、簡単には卒業できないということ。

留学生活は、楽しいことばかりではないということを知っていただければ嬉しいです。しかし、思っていた以上に華やかではないけれど、充実した毎日が待っているということも事実。「厳しい環境に身を置きたい」と思っている人は、ぜひ留学を検討してみてくださいね!


この記事を書いた学生ライター

Takaaki Sugiyama
Takaaki Sugiyama
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1995年、愛知県生まれ。青山学院大学教育学部3年です。野球を愛し野球に愛された結果は留学先のシアトルでも野球してました!趣味は、外国人の友達作り(笑)

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