目標のない就職活動に「待った!」ゼロからのサッカークラブ作りは、孤独のスタートだった…。

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就職活動をしている途中で「俺、このままでいいのかな…」と思い立った奥野さん。岡崎慎司選手をはじめとするFCバサラマインツのメンバーとともにサッカークラブを作っていく道を選びました。連載第2回目は、インターンの具体的な業務について語っていただいています。最初のスタートは本当に孤独だったそうです…。


夢を追ってドイツへ!しかし、誰もいない!?

目標のない就職活動に「待った!」ゼロからのサッカークラブ作りは、孤独のスタートだった…。

交換留学中に生まれた「就職活動に対する違和感」。本当にやりたいことを求めて、帰国後日本の大学で2ヶ月間授業等を受けて過ごした後、ついにドイツへ飛び立ちました。

これから起こる全てのことに大きな不安に感じていたことが記憶に残っています。自分自身で色々なことに挑戦できる部分がある反面、なにもスキルのない学生の自分になにができるのだろう…と、正直自信がなかったです。でもまあ考えても不安が消えないことはわかっていたので、あまり何も考えないようにしました。

全ては行動あるのみ!いざドイツに着くと、クラブの担当者が最寄りの駅まで迎えに来てくれました。家を探すまでの最初の数週間は選手寮に泊めさせてもらえることになってたので、まずは選手に挨拶をしたり、担当のスタッフの方に色々な説明を受けたりして新生活をスタートしました。

しかし、そこで思いもよらないことが起こったのです。先ほどまで業務の説明をしてくれていたスタッフの方に「あと2時間後にフライトなんですよ」と告げられました。

衝撃が走りました。唯一の日本人スタッフであった彼は、交換留学生としてドイツに来ていて、クラブでインターンスタッフとして活動していた大学生。留学プログラムが全て終了し、これから日本に帰るというのです。

ただでさえ、なにも知らない不安な業務初日だというのに、教えてくれる人無しでやっていくというさらなる不安に襲われました。1時間ほど業務の説明を受け、唯一のスタッフの彼は日本へ帰国。もちろんある程度の困難は覚悟して来た訳ですが、それでも初日から出鼻をくじかれる思いでした…(笑)。


地道な作業!広報スタッフの仕事とは…?

目標のない就職活動に「待った!」ゼロからのサッカークラブ作りは、孤独のスタートだった…。

いきなり一人で業務に取り組まなければならないという予想外の事態でしたので、まずは現場の事をメインに行いました。練習ではボール拾いを行い、選手・コーチとコミュニケーションを取り、なるべくチームのことを知ることに力を注ぎました。また仕事に慣れるために、目の前にあることを片っ端からしていきました。

一概に広報スタッフと言ってもするべき業務は非常に幅広く、選手の身の回りのサポートからソーシャルメディアを使った広報など、その仕事は多岐に渡ります。週に1度の勝負の舞台となる試合会場では試合の撮影もします。そして、自分たちでハイライト動画を作成し、Facebook上にアップします。

また、アマチュアサッカークラブながら、ホーム試合の際にはAbemaTVを使った試合の生配信を行います。多い時には、3000人程の方が日本からバサラの試合をLiveで観てくれています。

仕事を始めた当時は目の前のことでいっぱいいっぱいでしたが、1ヶ月ほど経ってやっと仕事に慣れてきました。すると、自分のアイデアで様々なことに挑戦できるようになってきます。

そこで私が特に力を入れて行っていることはFacebookなどのソーシャルメディアでの広報活動であります。そこでは選手にもっとフォーカスを当てたコンテンツを提供するために、現所属選手やバサラを巣立った選手にインタビューを行って、ブログとして公開しています。

ソーシャルメディアに力を入れた理由は、ドイツにあるクラブなので選手やクラブに触れ合う機会が少ないからです。日本にいる方にとっては「FCバサラマインツ」がどのようなクラブかイメージを持つことは、日本に拠点を置くクラブより圧倒的に難しいことです。そのため、よりソーシャルメディアを使って皆様に知っていただく必要があります。それは選手にフォーカスしたコンテンツであったり、ちょっとした日々の出来事も共有したりして多くの様々な角度からのアプローチをする必要があります。


他のクラブにはない!バサラの充実した環境

目標のない就職活動に「待った!」ゼロからのサッカークラブ作りは、孤独のスタートだった…。

バサラでスタッフとして活動する中で強く感じることが、バサラにはサッカーに集中できる非常に充実した環境が整っているということです。チームには9部リーグの中では非常に珍しい専属トレーナーとドクターが在籍し、選手に対しては住居提供を行っています。

比較的ドイツでの家探しは日本よりも難しいと言われています。ドイツには不動産会社がまだまだ少ないため、多くの場合はその家のオーナーと連絡を取って直接交渉をしなくてはなりません。応募者多数の場合には集団面接のようなものを行って決定する場合もあります。このようなことはドイツに来たばかりの選手にとっては至難の技であります。バサラに所属する多くの選手がそろって言うことが「バサラではドイツに着いたその日からサッカーをすることができる」ということです。これは当たり前のように聞こえますが、海外に来てすでに生活環境が整っているということは非常に重要でありその分、他の負担を圧倒的に軽減できることができます。

また毎試合、試合映像を撮影しており、そのフル動画を試合の翌日にはインターネット上にアップして選手に共有しているので,選手達はいつでもどこでも簡単に試合を振り返ることができます。こういったサポートを我々裏方のスタッフが行い、最大限選手の能力を引き出すことができる環境作りを目指しています。


次回は選手などもう少しバサラの内部にフォーカスした記事をお届けしたいと思います!

バサラマインツの活動に興味を持たれた方は是非一度【バサラマインツ公式Facebook】または【バサラマインツ公式ホームページ】まで訪れてみて下さい!

◼︎FCバサラマインツ公式Facebook

https://www.facebook.com/basara.mainz/

◼︎FCバサラマインツ公式ホームページ

http://www.basara-mainz.com/

この記事を書いた学生ライター

Taro Okuno
Taro Okuno
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日本の大学に通う21歳。専攻は政治学。現在休学してドイツのサッカークラブにてインターンシップを行っている。大のサッカー好きで、ほぼ毎週末はドイツサッカー観戦をしている。

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