日本代表岡崎慎司と共にドイツでゼロからのサッカークラブ作り!外から来た日本人がドイツでサッカークラブを作るということの意味。

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留学先で就職活動をしている際に、昔からの夢を思い出し「このままでいいの?」と、一念発起。サッカーが大好きだという自分の気持ちに向き合い、ドイツのサッカークラブでインターンをしている奥野太郎さん。連載第一回目は、実際に行動を起こすまでのヒストリーを語っていただきました。

こんにちは奥野太郎と申します。日本の大学に所属している21歳です。現在休学して、日本代表岡崎慎司がアドバイザーを務めるFCバサラマインツというチームで広報インターンスタッフとして働かせていただいています。

今後の記事では、より多くの方に日本人がドイツでゼロからサッカークラブを作る面白さと苦悩、そこで実際に私がスタッフとして何をしているかについて知っていただければなと思います。

FCバサラマインツとは!?

FCバサラマインツについてご存知の方はあまり多くないかと思いますが、サッカーが好きな方は「マインツ」という名前には聞き覚えがあるのではないでしょうか?

マインツはドイツサッカー・ブンデスリーガに所属するマインツ05が本拠地を構える人口20万人程の街です。過去には岡崎慎司が、現在は武藤嘉紀選手が在籍しています。

日本代表岡崎慎司と共にドイツでゼロからのサッカークラブ作り!外から来た日本人がドイツでサッカークラブを作るということの意味。

FCバサラマインツはこの街に拠点を置くアマチュアサッカークラブで、現アドバイザーの日本代表岡崎慎司と現会長の山下喬によって作られました。岡崎慎司と山下喬は兵庫県にある滝川第二高校サッカー部時代の先輩・後輩の関係にあたり、山下喬は高校卒業後ドイツでプロになるべく渡独。一方岡崎慎司はJ1清水エスパルスへ入団。そんな二人はマインツの地で再会します。山下はドイツでの選手を引退後、マインツ05のアカデミーで指導者として活躍していました。そんなときに岡崎慎司がマインツ05へ移籍して来ました。そんな2人が自らの経験から「日本人がもっと活躍できるチームをマインツに作りたい」という想いからこのクラブが設立されました。

2014年にゼロから作り上げたクラブは、最も下のカテゴリーである11部から参戦。するとその後2年連続優勝し、現在は9部リーグで首位を走っています。

バサラの理念は「人としての成長」であり、サッカー選手としての成長はもちろん、セカンドキャリアでの成功もできるよう人間的に成長させていくことが目標です。クラブはボランティア活動などの地域貢献や海外生活を通じて選手にできるだけ多くの社会経験をしてもらい、単に一人のサッカー選手としてだけでなく「バサラマインツの一員」として日頃から常に敬意ある行動をするように指導しています。

また、チームには現在3分の1ほどの日本人選手が所属しており、残りの選手はドイツ人だけでなくトルコ人、イタリア人、アメリカ人など非常に多国籍です。そんな彼らと共にプレーすることで多くの価値観や文化の違いを学び様々な視点を持つことができます。

所属する多くの日本人選手は23歳前後のドイツでプロを目指す若者であり,ドイツや海外に来る日本人選手の中には、海外生活に対しての免疫がないために、文化や言語の違いにとまどってしまう人がいます。その結果、本来の能力を発揮できずに志半ばで帰国してしまう人がいます。これはプロの世界でも同じで、これらの困難を少しでも軽減し、サッカーに集中できる環境作りを行っています。

就活を辞めて、ドイツに来た経緯

日本代表岡崎慎司と共にドイツでゼロからのサッカークラブ作り!外から来た日本人がドイツでサッカークラブを作るということの意味。

渡独を決断した際には多くの友人や私の周りにいる人たちから「なんでいきなりドイツ!?」という風に少し驚かれたのですが、実はドイツに来るというのは長年の夢でありました。小さな頃から大のサッカー好きであったため、学生の頃から「将来はサッカーに関わる仕事ができればいいな」とぼんやり思っていました。

大学3年次にハワイの大学へ1年交換留学に参加し、現地でパソコン等を使って日本での就職活動の準備をしていましたがなにかぽっかりと空いたような穴を一向に埋めることができず、就職活動における目標・ゴールが全く見えて来ませんでした。

そのとき一つ心に引っかかることがあり、それは小さい頃からの夢であった「ドイツでサッカービジネスに携わる」ということでした。「夢・目標に向かって挑戦する」ということをモットーに海外に来たのにも関わらず、正直自分の夢を忘れかけていました。しかしこのことを再度認識してからはいままでしていた就活活動をきっぱりやめ、ドイツに行く方法を探し始めました。ただ挑戦せずに後悔だけは絶対にしたくなかったです。

そしてある日、たまたま読んでいたサッカー情報サイトでバサラマインツの連載を読み、そこでインターンスタッフを募集していたので迷わず応募し、数日後に返信が来て、Skype面談を行った後に無事に「インターンスタッフとして迎え入れたい」という返信を頂きました。その当時バサラマインツがプレーしていたのは10部リーグでしたが、少しでもドイツサッカーに近づくことができるのであれば「カテゴリーなんて関係ない」と思っていました。それに小さいクラブだからこそ自分がしたいこともしやすいだろうと感じ、それこそが自発的に自分が成長できる環境だと考えました。

日本代表岡崎慎司と共にドイツでゼロからのサッカークラブ作り!外から来た日本人がドイツでサッカークラブを作るということの意味。

次回はもう少し詳しいドイツサッカーについての説明と私がチームで主にどのような業務を行っているかをご紹介します。

FCバサラマインツでは新たに「広報・営業スタッフ留学プログラム」を開設致しました。現在、プログラム参加者を随時募集しております。現場での広報・マーケティング活動や実践的な座学などを通して、本場のドイツサッカーを体感して頂く充実したプログラムとなっております。日本、欧州在住の如何も問いません。また選手も随時募集中です!

この記事を書いた学生ライター

Taro Okuno
Taro Okuno
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日本の大学に通う21歳。専攻は政治学。現在休学してドイツのサッカークラブにてインターンシップを行っている。大のサッカー好きで、ほぼ毎週末はドイツサッカー観戦をしている。

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