分離壁は"Great idea"なのか?イスラエルとパレスチナの心の分離壁

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こんにちは!中司年音です。

前回はイスラエルに住むユダヤ人について紹介させていただきましたが、今回は、イスラエルについて話す上では切っても切れない「イスラエルとパレスチナの問題」について、私自身が実際にイスラエルに行って見聞きしたことを踏まえつつ、お話しようと思います。

どちらも譲らないイスラエルとパレスチナ、アメリカの関与によって深まる溝

よく、インターネット上で「イスラエルとパレスチナはどちらが悪いのか?」という質問を見かけます。しかし、このイスラエル・パレスチナ問題にはイスラエル側(ユダヤ人側)とパレスチナ側(アラブ人側)双方の言い分があり、一概にどちらが悪いとは言えません。どちらからこの問題を捉えるかでも大きく見方が変わってくるのです。

ここで簡単に現在までのイスラエルとパレスチナの和平の歩みを振り返って見ましょう。

イスラエルとパレスチナ暫定自治政府は1993年から二国家独立という目標をベースに和平交渉始めました。しかし、イスラエル側の国際法的には違反しているにも関わらず、進む西岸地区や東エルサレムへの入植活動、パレスチナ側のイスラエルに対する暴力的な挑発から2014年4月から和平交渉も中断してしまっています。イスラエル側は和解のために国際社会の関与も求めましたが、パレスチナ側は強制的な和解は受け入れないとして反発しています。

また、イスラエルは米新大統領トランプ氏の擁護を取り付けています。トランプ新政権が掲げる「米大使館をテルアビブから聖地エルサレムへ移転する」という政策は、ますますイスラエルとパレスチナ側の溝を深めてしまうことに繋がるでしょう。

分離壁は

(現在、テルアビブにある米大使館。一目でわかる程の厳重な警備体制)

パレスチナ解放機構(PLO)の事務局長であるサブ・エルカート氏は「大使館が移転されれば、イスラエルを国家として承認しない」とCNNの取材に対して答えています。

イスラエルに残る中東戦争の爪痕、シオン門

一観光者としてその地に足を踏み入れただけでは、一見何事もなく平穏に見えるイスラエルの土地。しかし、美しい遺産の影には、イスラエルとパレスチナの争いの歴史が刻まれていました。

エルサレムの旧市街(東エルサレム)にある八つの城壁の一つシオン門。「シオン」はシオニズム(ユダヤ教、ユダヤ・イディッシュ・イスラエル文化の復興運動)の言葉の語源でもあります。

堂々とそびえ立つ城壁ですが、よく見ると、壁はボロボロ。これは1948年の第一次中東戦争時の弾痕の跡でした。深く刻まれた弾痕がその戦闘の激しさを物語っています。

分離壁は

そびえ立つ分離壁が物語るもの

イスラエルとパレスチナ問題と聞くと、西岸地区のパレスチナ人によるイスラエルの往来を妨げる分離壁を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?

分離壁は

分離壁は、新約聖書内でイエス・キリストの生誕の地としても有名なベツレヘムにも存在していおり、現在はパレスチナの統治下に置かれています。ベツレヘムは観光産業が主要な産業であり、都市の65%の財源が観光産業に依存しているのだそうです。しかし、イスラエルとパレスチナの衝突などによる不安定な治安状況から、観光客は激減。本来かき入れ時であるクリスマスに、世界中からベツレヘムに巡礼に訪れる観光客が見込んだ程に訪れず、パレスチナ経済が大きな影響を受けたこともあったようです。

ベツレヘムまだまだ貧しい人々が多い地域でもあり、私が訪れた際も「強制ではないけれど、観光省からベツレヘムでは何かお土産品を買うことを推奨されています」とツアーのガイドさんから言われました。観光産業がいかにパレスチナ、ベツレヘム経済で重要であるかが分かりました。

また、ベツレヘムからイスラエル側へバスで戻る時のこと、私の乗っていたバスは運転手さんの顔パスで行けたようなのですが、銃を持った警備員がおり、普段は彼らが車内に乗り込んできて、怪しい者がいないかを確認するのだと聞きました。

自然によってつくられたものではなく、人間が作ったこの分離壁が、ただ土地を分断する壁ではなく、イスラエルとパレスチナの人々の生活や互いの心までも分断しているのではないかと感じました。

分離壁は

(ベツレヘムから見た分離壁)

分離壁は"Great idea."なのか


分離壁は

画像の出展:https://twitter.com/netanyahu

分離壁の存在は、果たして"Great idea"と言えるのでしょうか?イスラエル人とパレスチナ人の間の互いの不信感を分離壁が煽ってしまっているだけではないかと私は感じます。

未だ解決の糸口が見えないイスラエル・パレスチナ問題。真の解決のためには、イスラエル側とパレスチナ側の中に宿る、互いへの不信感や嫌悪感を信頼へと変えていかなければならないでしょう。そのために本当に分離壁は必要なのでしょうか?また、アメリカとメキシコの分離壁のように新たな壁が世界に作られて良いものなのでしょうか?

この記事を書いた学生ライター

Nene Nakatsuka
Nene Nakatsuka
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1997年大阪生まれ。上智大学 総合グローバル学科在学中。将来、自分がやりたい事よりも、何ができるのかを模索中。国内外問わず様々な場所を放浪するのが好きです。特にイスラエル・パレスチナ問題に興味があります。

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