お久しぶりです!住岡尚紀です。
今回はちょうど1年前に、自分のFacebookで投稿した内容から、ウガンダでの買い物を通して感じたことを、2回に分けて紹介していきます。
まずはサッカーのスパイクを買いに行った際の「すみ(ぼく)vsぼったくり商人編」をお楽しみください(笑)。
ウガンダ人は基本、ぼったくり商法を用いてくる。例えるなら、そう。原宿の黒人スタイル。
ウガンダ人 :「hey!Myブザー」
すみも負けじと答える。
「hey!Myシスター!元気⁇」
大概はこれでこちらのペースにできる。
「ニーハホ、ニーハホ?」
たまにいるこんな相手にはこう答える。
「アイム ジャパーニーズ 。知ってる?ここの車は全部日本製だろ? TOYOTA、SUZUKI MITSUBISHIとかさ〜」
すると、向こうから色んな質問が飛んでくる。
彼らにとって“日本人”は珍しい生き物で、興味深々なのだ。
その中で、なぜかよく聞かれたのがこれ。
「君ヤクーザ?ドラゴンの刺繍とかあるか見せてよ⁇」
(ウガンダで娯楽といえば映画で、映画に描かれる日本をそのまま日本のイメージとして持つ人も多い。中でも、ヤクザの映画が人気だった模様。)
大事なのは、値切り交渉をすぐに始めないこと。最初はとりあえず、相手や品ものを褒め雑談から入る。
「その洋服いいね。日本にはないよ!なんかカッコいいね〜。」
こんな感じで言えばOK。
こんなトッピックでも話かけてくる相手には丁寧に対応しながらやっと、靴の専門店へ。(サッカーをする為のスパイク探し)
良さそうなお店を見つけ、いざ勝負。まずはいつもの入りから。
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ウガンダ人:「hey、Myブザー」
すみ:「hey、Myシスター」
ウガン:「hey〜!日本人?カガワ、吉田マヨ!!カモン、カモン、」
すみ:「yap!日本人だよ!香川友達だよ!」(勿論、そんな訳ない)
ウガン:「WOW!!!マジかよ」
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完全に掴みはこっちのペースだ。このまま値切れれば、ぼったくり商人からスパイクを安く買える!!
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ウガン「 靴のサイズは??これなんかどう?」
言われるがままに試着する。
うん。悪くない。ピッタリだ。
すみ 「いくら?」
ウガンダ 「80000シルだよ」
ん?ってことは…2500円位か。
毎回お腹一杯になるまで食べているウガンダの昼食が10000シル(約315円)だから、まだまだ値切れると踏んですかさず、覚えたての現地語でカウンターを打つ。
すみ 「センテヌンジ!!セボ(高い)!!!」
ウガンダ 「NO!グットプライスだよ」
このようなやりとりを何度か続け、60000シルまで下げたがその後、平行線をたどり、一旦店を後に。
すみ 「後でまた来ます。」
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第2ラウンドは完全に相手のペースだった。さすが相手は商売のプロ。こちらの攻撃をすり抜けて、自分の意見だけを通そうとする。実際そこまで高くないし、もうこのまま買っちゃおうかな?不覚にもそんなことを考えていた。
でもウガンダ生活は始まったばかり、ここで妥協していいのか。
そう言い聞かせ、自分自身を振るい立たせながら再び同じ店の前へ。
大きく息を1つ吐いた。よし。行こう。
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ウガンダ「hey戻って来たのか〜」
すみ 「勿論だろ〜!」
雑談も一通り終え、局面はいよいよ最終ラウンドへ。
すみ 「さっきの靴もう1回履いてもいい?」
うん。悪くない。やっぱりピッタリだ。
すみ 「これいくらだっけ?」
ウガンダ 「60000シルだって。」
すみ 「 well…。」(やはり60000シルが限界か…)
そんなことを考えてると、一緒に来ていた日本人が救いの手を差し伸べてくれた
「彼はまだ学生なんです。このお金あれば、チャパティーが20個は食べられるじゃん!!」
(★チャパティーとはインドでいうナンとほぼ同じもので、ウガンダで最も手軽な郷土料理である。)
すると仲間とウガンダ語で話し始めた。
ウガンダ「友達だから45000シルでいいよ」
???ってことは…1200円位か。安っすすす!!!
「OK!サンキューベリーマッチ」
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これにて交渉成立。記念に写真を撮り、次回はボールを買いに来ると約束し、その場を後に。
交渉終了。
その後、色んな人に確認すると、やっぱり定価は65000シルくらいらしい…。本当に安いじゃん。
次はボールを買いに行かなきゃ。
そんなこんなで悪徳商法編は辛くも勝利するのであった…。
しかし、その時はまだアフリカの買い物での本当の怖さをすみは知らないのであった…
次回「心の目線を合わせる」に続く。
『喜界島から世界へ』常に少数派。執筆、講演会の依頼、ご質問等あれば、お気軽に、こちらにご連絡ください[email protected]