みなさん、こんにちは。
新井です。
今日は日本でも注目された大統領選のついてです。
僕は初めてアメリカで大統領選を経験したのですが、これからのアメリカの方向が決まるので、みんな注目しています。LGBTをサポートする学生が掛け声をかけながら、大学の中心を歩いたり、Hilaryと書いてある看板に思い思いのことを書いてたりします。
アメリカにいて感じるのは、みんな政治に関する意識が高いなということです。
特に印象的に感じたのは、ランチタイムに友達と食堂へ向かってるときに、突然「昨日のディベート見た?」という話題が出たことです。それを受けて友達も「うん、見た見た」と、そのまま話を続けるのです。
僕を含めてコンピュータサイエンスを勉強している人は世間の動きに疎いのではないかと勝手に考えていたのですが、そんな話題が友達から出たことに心底驚きました。ディベートを見ていなかった僕は、すごいなーと思いながら聞いているしかできませんでした。家に帰ってインターネットで録画を見たのは言うまでもありません。
興味が無さそうに見える友達でも選挙の話や候補者の話になるとどの候補者がどんな政策を掲げているかをきちんと把握しています。感覚でいうと、日本のゴシップと同じように、「知っていて当たり前」の情報として扱われます。僕はまだまだ知識が足りないので焦っております。
大学では図書館など人の集まる場所にスタッフが立っており、Registerしたかとしきりに聞いてきます。
このRegister(登録)というのは「自分はこの地区に住んでいてこの政党を支持しています」と表明するものです。何もしなくてもハガキが送られてくる日本と違って、アメリカでは、この登録をしないと投票できない仕組みなのです。
登録の条件は州によって違うのですが、僕が住むフロリダでは
* アメリカ国民であること
* その地区に住んでいること
* 16歳以上であること(投票は18歳以上である必要がありますが、登録するのは16歳からできます)
* 裁判所から投票能力がないと判断されてないこと
* 犯罪などを犯し、権利を取り上げられてないこと
が条件になります。
この登録が終わると実際の投票です。投票ではアーリー投票(期日前投票)と当日の投票の2つがあるのですが、当日の投票についてとりあげます。投票所で自分が希望する大統領候補と州の代表者を紙に記入して投票します。
投票場所がわからなければGoogleで「Where to vote」と検索すれば、近い投票所を表示してくれます。
このことから感じたのは、企業と政治の連携がしっかりとれてることです。日本でもこのように投票所をしめしてくれるのでしょうか?
投票率を上げるためには有効な施策かもしれません。
投票が終わると、「I voted」というスティッカーや缶バッジをもらえます。
駆け足で説明しましたが、こんな感じで大統領選の投票は行われます!
今回の選挙は予想を裏切ってトランプが勝ちました。トランプが勝つことをSimpsonsが16年前に予言していたり、映画監督のマイケル・ムーアが「ドナルド・トランプが大統領になる5つの理由を教えよう」という記事を書いたり、一部の人はこうなる未来が見えていたようです。この勝利の影には、今まで軽視されてきた人たちの数が多いと分析されています。トランプ氏は勝利演説で「今まで忘れられてきた人たちが忘れられることはない」と発言しましたが、この発言からもきわめて戦略的に戦ってきたことがわかります。
これからの4年どうなるのか、心配なのでしっかり注意を傾けたいと思います。
こちらにいる日本人の解説ではこちらがよくまとまっております。
アメリカ・フロリダ州でコンピューターサイエンスを勉強しています。こっちでの生活や、日々感じたことなどを書いていきたいです。