投稿日: 2016.10.6

ドイツと日本の若者の間に見る、政治的関心の差。その根本的理由とは・・?

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◎さて、突然ですがあなたは1日にどれほどニュースを見ますか?新聞を読みますか?本を読みますか?

―今回私が問いたいのは各メディア離れではなく、そこに寄せる若者の関心の薄さです。―

(※全て個人の見解ですので一概に言えることはありません。予めご了承ください。どんな内容でもイイネ、コメント、シェア嬉しいです。)

1.ドイツで感じたこと

私は留学する前、自国の政治や、国際政治に関して、また、将来の私たちの暮らしについて、本気で・本音で語り合える友達を決して多く持っていませんでした。また、仮にできたとしても議論ではなく、同調で終わってしまうことが多かったように記憶しています。語学留学のためにドイツに行き、ドイツ人と触れ合ってみたことにより、外から見た日本人の特徴がわかりました。日本人の多くは、はっきりとモノを言わず、人と反論・対立することを嫌がるというのが根底にあります。なぜなら、私たちは幼いころからそのように教育されてきたからです。それは、私たちに染みついていて、中々簡単に変えられるものではありません。

そんな日本人の特徴は、見方を変えれば「優しい」「協調性がある」とも言えるでしょう。これは、とても素晴らしいことであり、誇りに思いたいところだと思っています。特に、順番を守る、私欲よりもマナーを重んじる、などがここまで社会に浸透している国は世界を見ても多くないと思うからです。

ドイツ人と接してもうひとつ感じたことは、ドイツ人の多くが「議論することは良いこと」だと認識していることです。また、それは幼いころからの教育に基づく概念なので、私たちと同じように簡単に変えられないものです。ドイツ人たちは、普段の友達同士の会話の中でも、私たちなら「もういいよ」と言いたくなるような場面でも、とことん話し合います。例えば、ドイツ人の友達と原子爆弾の話をしたとき、私が曖昧な事実を述べたために、彼は納得がいかず、二人で「どの国がどこで原爆を作ったか」まで情報を集めまくりました(笑)それぞれしっかりとした自分の意見を持っているので、お互いに譲らないなら納得がいくまで調べなければ話は終わりません。また、基本的に、彼らは根拠のない情報は信じないことが多いので、何か意見を言っても根拠を示すことができなければ、「真実」としては認めてもらえないこともありました。

ドイツと日本の若者の間に見る、政治的関心の差。その根本的理由とは・・?

そのなかで残念なことがありました。私が留学していたイェーナ大学では、日本人がドイツ人とまともに議論できなかったため(語学の問題もありますが)私のドイツ人の友達は、口をそろえて「日本人は馬鹿」だとはっきり言っていました。やはり日本人として切り離して考えることはできなかったし、何より悔しかったのです。

どうにかしてこのイメージを払拭したいと思い、まずは私は好んで彼らと議論を繰り返しました。本音で語り合うことを繰り返していくうえで、自然と時事問題についてインプットする癖がつき、また、普段の生活のなかでは、お互いのことを深く理解できたと感じました。その結果、留学終盤には「君のおかげで日本人へのイメージがとても良く変わったよ」と言ってもらうことができたのです。これは私にとって、とても嬉しいことでした。もともと、議論をすることに抵抗はありませんでしたが、振り返ってみると、日本にいた時と比べ、頻繁に政治や国際問題などシリアスな課題について語り合っていました。

2.日本にあてはめたときの問題点

しかし、その後すぐに感じたことは「このままじゃいけない」ということでした。どうすれば周りの日本人学生にも国際的なニュースや問題に関心をもってもらうことができるのか、それを考えていました。この先も「日本人は何も考えてない」という概念が広まってしまうのは悔しいからです。しかし、「人に関心をもたせる」というのはとてもとても難しいことだと感じていますが、日本に帰ってきた今、私はその難しい課題に取り組みたいと思っています。少しでも多くの若者が政治や国際問題に興味を持てば、日本・世界が抱える問題への理解が広まると思うからです。その結果、例えば選挙での投票率などに良い影響があるのではないかと考えています。しかし、そのためにはまず色々な工夫を凝らしたアイディアを出していかなければなりません。同じような世代の方たちを巻き込んで、どんどん試行錯誤を繰り返していきたいと思っています。

私は、このドイツ人と日本人の危機感への差を身をもって感じたとき、「平和」という言葉をどう認識するか戸惑いました。時として、それは人に「幸福」をもたらすだけでなく、「愚か」にしてしまうこともあるのではないかと思ったからです。もちろん、危機がすぐそばにあればいいと言っているのではありません。しかし、危機があっても「危機」と捉えなければ、ただただ社会の流れに身を任せてしか生きていけなくなります。実際に日本の置かれている状況は手放しに「平和」と言える状況ではないですよね。北朝鮮のミサイル実験、尖閣諸島問題、竹島問題、沖縄米軍基地問題・・・最近のニュースを見てもすぐにそのことがわかります。知っておいて損になることは、この世の中一つもないと思うのです。

ドイツと日本の若者の間に見る、政治的関心の差。その根本的理由とは・・?

ーなぜ知らなければならないのか

でも、実際に身の危険を感じなければ「知る」必要性を感じない人が多いと思います。そのために関心が低いのでしょう。しかし、私たちが知らないだけで日本のどこかで今この時も法律の改正が行われていたり、それにより私たちの生活が変わっていくかもしれないのです。実際に、熊本の震災の際に「インターネット監視法」などの多くの法律が改定されていたことは、テレビのニュースでは取り上げられなかったものの、インターネットの中では問題として扱われています。まずはそれがどんな影響を私たちに与えるか、を知らなければいけません。例えば、このインターネット監視法が可決されたことで、私たちが発信しているツイッターやフェイスブックなどに国家権力(警察など)は自由にアクセスすることができるのです。これに対してみなさんはどう感じますか?しかたないと感じるのか、プラバシーを侵害されていると感じるのか、そしてそれはなぜですか?

極端に言えば、何も知らずに戦場に行く日が来ることも近い将来ありえるかもしれません。そのとき「納得がいかない」と訴えたって、もうすでに手遅れです。そうならないためには、普段から私たちが政治や国を「監視」する必要があるのです。そのなかで、様々な人々や議員の意見を知っていくことでしょう。その結果、選挙に行くこともできるようになります。突然、選挙権が18歳に引き下げられたから「選挙に行こう」と言われても行けないのは当たり前です。今まで私たちは現代の政治について、教育されたことがないからです。多くの学生が日本史や世界史は年号を言えるくらい、知っています。でも、現代政治についてはどうでしょう。どれだけの学生が時事問題について、議論することができるしょうか。

ドイツと日本の若者の間に見る、政治的関心の差。その根本的理由とは・・?

3.具体的に何をするべきか

もちろん、何事においてもプラス・マイナスの面があるので「正解」はないと思いますが、、ドイツ人のように日ごろから議論すれば、自然と「自分の意見」を持たざるを得なくなるでしょう。そのためには、根拠となる知識が必要になるので、ニュースはもちろん、様々な情報を取り入れる必要があります。

さらに、ドイツは日本とは違い他国と地繋がりの国です。そのため、いつどこの国が攻めてくるかわからない、誰が入ってくるのか、といった考えが本能的にあります。現代的には、どこの国がどんな考えをもっていて、誰と協力するべきか、誰を注意しなければならないのか、といった感じですね。これは例えれば、私たちの人間関係のようです。誰がどんな考えをもっていて、どんなことをしているのか。私たちは日ごろからSNSを通して、いつ・誰が何をしているのかという情報を無意識に集めているのです。簡単に言えば、そのような感覚で彼らは他国の情報を見ています。

私が一番訴えたいことは、「もっと自国に関心をもってほしい」ということです。その過程では必ず他国が関係してくるので、結果的に自国のことだけでなく、周りの国々についても知らざるを得ません。

そのうえで「自分の意見」をもちましょう。それを公に言えなかったとしても、まずは「考える」ことが大事です。「なぜ」そう思うのか、そこが大切です。普段からそのような習慣を身に着けておくことができれば、例えば、わざわざ、就活のためだけに時事問題を学ばなくても唐突に意見を求められたとしても自分の意見を答えることができるでしょう。ちなみに、日本の「就活」という文化はとても独特です。次回以降、それについても詳しく触れたいと思います。

【参考資料】

◎NHKでドイツの政治教育について取り上げられていたので、目を通してみると興味深いと思います。

NHK「18歳選挙権 “政治に関心を” 教育現場は…」2016年4月29日(金)

http://www9.nhk.or.jp/nw9/digest/2016/04/0429.html

この記事を書いた学生ライター

山口 紗都美
山口 紗都美
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現役大学2年生で現在ドイツ留学中です。専攻は国際交流・国際協力。趣味は食べること(笑)、特技はサッカーです。よろしくお願いします。

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